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この記事を見るにあたって 当記事は、9.25けもフレ事件やけものフレンズ2炎上騒動でみられる「真フレ」または「真のフレンズ」という言葉の生まれた経緯を解説する記事です。当初使われていた意味と現在主に使われている意味が真逆なので、この言葉を見かけたときにどちらの意味で使われてるかをよく吟味してからコメントしたほうがよいです。 |
真フレとはメディアミックス作品けものフレンズに関する用語で「真のフレンズ」の略。元は理想的なファンを指したが、けものフレンズ2炎上後は蔑称であり対象もけもフレファンに限らない。
概要
けものフレンズはケロロ軍曹を代表作とする吉崎観音による動物擬人化キャラクターと世界観を展開している作品群である。運営はけもフレンズプロジェクト(KFP)で略称は「けもフレ」。テレビアニメのヒットでブームになった。制作会社はヤオヨロズ、監督はたつき。ところがアニメ二期制作という段階になってたつき監督は不本意な降板をtwitterで告白し、監督を支持したファンがKFPを非難する騒動となった。
真フレとはこの流れで生まれた公式批判派に相対する人々への蔑称である。KFPに悪印象を持たず騒動を冷ややかに見ており、アニメ一期アンチやたつき監督アンチが多く含まれる。またヤオヨロズ及びたつき監督抜きで作られた二期は大炎上を起こしたが、これを乗り越えたファン同士の連帯に強い愛着を持つ現行けもフレファンも真フレと呼ばれることがある。
真フレの基本的なスタンスは
- アニメ一期のヒットは偶然のネットミーム化が原因で中身がない
- アニメ一期以外のファンはネットイナゴのせいで大いに迷惑した
- ヒットが本物だとしても、たつき監督の成果ではない
- けもフレは細く長く続くのが理想なので、ブームが過ぎてからが一番栄えている
- 監督降板の真相は制作会社ごと辞退したとするKFPの声明が全てで、これに反するのは陰謀論
- たつき監督は業界に不義理を働いたので業績を認めるわけにはいかない
- クリエイターへの個人崇拝を行うたつき信者はカルトも同然
- アニメ二期とスタッフを炎上させたのは、たつき信者によるデマと誹謗中傷
- たつき監督とその信者は一方的な加害者であり、KFPやアニメ二期ファンは純粋な被害者
- KFPやアニメ二期を肯定できない者はファンコミュニティに留まってはならない
- 以上は正義や法律を超えて道徳的に優位な中立で一般的な考え方
といったところである。
監督降板騒動から約6年経過してなお途切れなく続く公式展開を後押しと受け取った真フレの勢いは衰えを知らず、ニコニコ大百科でも公式批判派の立てた記事はほとんどがリダイレクト化され、2024年現在でも関連記事掲示板にはたつき監督とファンへの糾弾が絶え間なく書き込まれ続けている。
言葉の生まれた経緯
最初期
アプリ版からの古参勢を指して
けもフレの出だしは残念ながら順調とは言えなかった。2017年1月のアニメ放送開始前にアプリ版が終了、漫画版もまもなく終了。当時ほとんど無名のたつき監督及びそのサークルirodoriによるアニメは端から見れば敗戦処理の様相を呈した。キャラクターに使われていた3Dモデルは当時の商用アニメとしてもかなりの低品質であり「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」終盤、「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」終盤と合わせて鉄血のアークフレンズとひとくくりにされ、後に言ういわゆる「叩いてもいいもの」としてネットのおもちゃになった。
ところがけもフレの独特のセリフ回しがネットミーム化して徐々にTwitterなどでバズり始める。そのころにはアプリ版のファンと見られる層を中心に
といった意見がまとめサイトのやらおんで取り上げられた。その中から初めて真のフレンズという用語の原型が現れる
アニメからのファンを指して
アニメけもフレは回を重ねるにつれて数々の伏線を読み取ろうとする考察勢も現れ、たつき監督が率いるサークルirodiri、さらに福原プロデューサーといったスタッフを賛美する意見も目立ち始める。ファンによるまとめブログのけものフレンズちゃんねるもできた。
けもフレが順調に人気を得ていくなか、11話の引きを見て衝撃を受けたファンの間で「たつきを信じろ」という言葉が流行した(「けもフレ11話ショック」)。未だ冷ややかに見ていた者たちは後追いファンの熱狂を冷笑したが、最終話となる12話は相当の高評価を得た(ニコ生アンケート結果、1:とてもよかった98.2%、5:よくなかった0.8%)。
放送終了後も監督によって12.1話「ばすてき」が配信されたことでブームは確立。BD付ガイドブック売上は3巻累計売上20万部を達成、JRAやどん兵衛とのコラボCM配信を通してたつき監督の求心力は益々高まっていった。サークルirodoriはコミティア春やコミケにも参加するなど、アニメ版ファンとの距離も近かった。けもフレはアニメ以外のコンテンツが展開を終了していたこともあり外野、内野からの認識はほぼ
であり原作者の立場にある吉崎観音も当時はたつき監督を全面的に応援していた。
というようにアニメ版の理想的なファンという意味になっていた。もっぱら「真のフレンズ」が使われており「真フレ」はほぼ使われていないし言葉自体も広まってはいない。
一方、ネットのおもちゃだったはずのけもフレがネットイナゴの手のひら返しで祭り上げられたことに困惑して声を上げた者たちは「たつきアンチ」「たつアン」などと呼ばれた。界隈外にミームが広がりすぎたことでアンチは着実に増えていて、けもフレファンを「けもガイジ」という蔑称で呼んだ者もいた。またアニメ版と異なる吉崎観音のけもフレを愛する者たちも、たつき監督だけに注目が集まるブームに困惑していた。
たつきショック
アニメ二期制作決定後の2017年9月25日、たつき監督はTwitterで「ざっくりカドカワ方面からのお達し」として二期からの降板を告白した。そこから大きな騒動に発展して吉崎観音は沈黙。9月27日にはKFPから公式発表がなされたが、その内容は監督だけでなくirodoriと福原プロデューサーを含む制作会社ヤオヨロズが情報共有を拒否して二期制作を自ら辞退したというもので監督のツイートと大きく食い違っていた。これについてけもフレファンの意見は
と分かれ、けものフレンズちゃんねるは監督派の拠点となった。
ニコニコ大百科では9.25けもフレ事件という記事が立てられ監督派の拠点になった他、多くのネタ記事が立て逃げされた。熱心な監督派はさらにKFP関連企業(出資企業のスポンサー、コラボ会社なども含む)へお問い合わせ攻勢を仕掛けた(詳細はたつきショックを参照)。逆にそれまでのアニメ版けもフレアンチはターゲットをたつき監督に切り替えて公式派に加勢した。これ以降「けもガイジ」という蔑称は「たつき信者」に置き換えられた。そして「たつき信者」を監督にアジられたいわゆるファンネルと見なし、監督の言動や監督復帰を求める活動を冷静に否定した。
公式派は特に上記12.1話「ばすてき」を批判しており、監督の同人作品として発表されたにも関わらず公式作品のロゴ、素材、音楽、声優が使われているためこれが情報共有の不備というのが公式派の間で確実視されている。結局、監督派の活発な運動も空しく降板は覆らず、公式派からすれば当然という認識である。
公式擁護派の蔑称へ
やがて「真のフレンズ」という用語は監督派の熱狂に抗議する公式派への蔑称になっていくが、その発祥は2018年2月2日のけもフレ げーむぎゃらりー#6にて「けもフレぱずるごっこ」が発表されたことがきっかけである。「けもフレぱずるごっこ」はアニメの画像を加工して使っていたことから監督派の疑問や批判を受け、さらにデータ解析からBGMに海賊版を使用していたと報告する者もいた。
そこで監督派はヤオヨロズが降りた理由と公式が主張する情報共有の不備をKFP自身がしていると推察したのだが当然ながらKFPは権利関係の問題は無いと主張し、これを支持する公式派を指して「真のフレンズ」という蔑称が生まれた。
2月3日16時 5ちゃんのけもフレ 1683匹目
Twitterにおいてこれ以前では「真のフレンズ」を公式派への蔑称の意味で使うツイートはほぼ存在せず、これ以降現れている。ただし「真のフレンズ」が略されて「真フレ」となり公式派の蔑称として広まり定着するのはさらに半年後のアニメ二期の正式発表と放送を待たなければならない。なおこの言い回し自体がテイルズオブゼスティリア炎上での「真の仲間」から来ているという説もあるが真否は不明。
たつき監督の脚本費・印税未払い告発
アニメ二期正式発表直後の2018年9月14日、たつき監督はとある切っ掛けからけもフレの脚本料、脚本印税が全く支払われていないとtwitter上で告発した。監督派はここぞとばかりに怒りの声を上げたのだがテレビ東京の番組プロデューサー(当時)の細谷伸之はヤオヨロズに一括で制作費を支払ったと明言、たつき監督もこれが直接の原因ではないものの手を引いた。このため未払いをしたのはヤオヨロズだというのが公式派の間で確実視された。たつき監督に同情的だった風向きは変わり、たつきは不用意な発言をして信者を暴れさせる危険人物という公式派の主張が大きく力を増していく。
なお監督派はたつき監督が脚本を書いたとKFPが認めたのは最終話放送一か月後の2017年5月のクレジット変更時であり、それまでに支払われた制作費に監督への脚本料が含まれているはずがないと今でも主張している。なお変更前に脚本担当とクレジットされていたのはKFP幹事会社Age Global Networks所属の田辺茂範氏である。
けものフレンズ2放送
一時期は制作不可能ではないかと危ぶまれていたアニメ二期だったが監督、脚本、作監、美監、制作会社を入れ替えた他は無事に同じスタッフで作られ、2019年1月の第1話放送を迎えた。しかし回が進むにつれ否定的な意見が増え、静観派の一部が強い不満を持って激しい怒りと共に監督派に合流して公式批判派を形成した。
さらに同時期に放送された、たつき監督の新作ケムリクサがネット上で好評だったこともあって風向きは再び変わり、二期スタッフや沈黙を貫く吉崎観音に非難が及ぶ。ニコニコ大百科でもけものフレンズ2炎上事件記事が立てられて公式批判派の拠点となり、またも多くのネタ記事が立て逃げされた。
そしてテレビ東京の番組プロデューサー(当時)細谷伸之は批判を受けて
哀れんでいても何も生み出さなそうなので応援していく所存。 みんながんばろ! 楽しく生きようネガティブからポジティブは多分生まれない
と言ったポジティブキャンペーンを続けたが、4月2日には12話(最終話)がニコ生アニメアンケートでワーストを更新という劇的な結果が出てしまう(1:とてもよかった2.6%、5:よくなかった95.3%)。これは2023年現在でも破られていない。4月末に細谷伸之は定期異動によりアニメ部門を去り、翌年に退職。
さらには「岩田都市伝説彦」というTwitterアカウントが発見され、KFP幹事会社(企画者)のAge Global Networks所属でけもフレ2のプランニングマネージャーである岩田俊彦を名乗っており、Age Global Networksの看板を自社として掲載していて、その上で一期監督のたつきを「ファンのことを何も考えていない」と批判していたことが発覚、同時期に対象はぼかしつつも「二流」「反撃開始らしい」「恨みを三倍にして返したい」とも発言していた。公式批判派はこれらをけもフレ2がたつき監督への悪意で作られた証拠とみなしたが、公式擁護派はそのような一方的な認定こそが誹謗中傷の最たるものとして強く非難した。
KFPへの猛烈な批判が吹き荒れる中、あくまでも公式についていくと決めた擁護派は批判派を逆に糾弾した。真フレが蔑称として完全に定着するのはこの頃である。真フレは「たつき信者」こそが身勝手な正義感から「二期を叩いてもいいものに仕立て上げた」と訴えた。吉崎観音もまた一期ガイドブックに「ブームありきのIPではない」と書き残していて錦の御旗となった。
結局真フレとはどういう意味か?
文字通りの意味であった時期はごくわずかであり、結局のところ真フレとはたつき監督とそのファンに悪意を持つと認定された者と見て問題ない。二期自体を悪意と見なしている側の一方的な認定のため、二期否定を批判しても真フレと見なされる。
- けもフレに興味がなくても、公式批判を窘めれば真フレ
- 一期ファンを名乗っていても二期への批判を窘めれば真フレ
- アニメ二期を叩かれるような作品ではないと肯定したら真フレ
- 一期と二期を両方肯定するのは一期への最大の侮辱
といったところである。
一方で真フレ、とりわけ二期への罵倒を窘めて認定された者はこの蔑称を「けものフレンズもしくはその運営を敵視する集団が自分達が気にくわない人物、もしくはけもフレアンチが失態を演じた時に見捨てる際につける蔑称」と見なしている。「真フレ」が「現在のけもフレに好意的な人、組織」という曖昧な意味で使われ「KFPが嫌いと言っているが考え方が違うから真フレ」「KFPに好意的な組織も真フレ」「だから農林水産省とコラボしたから日本は真フレ」といった事も拡散された。
しかしやはり真フレの定義にけものフレンズそのものはあまり関係がなく、たつき監督とそのファンの敵かそうでないかで認定されるのが実際の運用となっている。
その後の真フレ
二期炎上の頃は優勢だったたつき監督支持・公式批判派だったが、やがて少しづつけもフレそのものを見限り始める。2~3年も経つと公式を批判してでもファン界隈に居残る者はほぼいなくなった。こうなるともはや批判派にとってファンのほとんどが公式擁護派となってしまい、真フレという蔑称は現行けもフレファンとたつき監督アンチの総称のようになった。
なおニコニコ大百科、Pixiv大百科では2021年頃から数年をかけて批判派の拠点記事・立て逃げ記事は全て簡略化やリダイレクト化などで整理された。一方でたつき監督及びファンへの糾弾は各種関連記事掲示板で2024年現在でも衰えることなく続いている。
関連項目
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