真・三國無双2とは、2001年9月20日にコーエー(現コーエーテクモゲームス)から発売されたアクションゲームである。
また、2002年8月29日には追加パックである真・三國無双2 猛将伝も発売。
両作品合わせ184万本近く売れた大作である。
2013年1月16日にはPS3でPS2ゲームアーカイブスとして配信されている。(猛将伝は配信されていない。)
概要
3D格ゲーであった『三國無双』、方向性を大幅に変え、一対多を基本とするアクションゲームとなった『真・三國無双』。
本作はこの『真・三國無双』の続編である。
攻撃モーションの追加、アイテム装備・武器収集システムの採用、ステージ、プレイアブルキャラクターの増加、2人協力プレイの実装など、やや荒削りな点が否めなかった前作に比べパワーアップの程は一目瞭然。
無双シリーズの醍醐味と言える、多数の敵をなぎ倒し、戦局を変化させる快感。
これを非常にシンプルに味わうことができ、発売から20年以上が経過した現在でもこの作品をシリーズ最高傑作と呼ぶファンも少なくない。
3以降では、見た目を派手にするための装飾で処理落ちが多発したり、コンボの爽快感が激減するなどの批判が相次いでいることも2が最高傑作と言われるゆえんの一つであろう。
あと、一部の技や無双乱舞の空耳とか。
張飛が長坂橋で仁王立ちするといった一部のイベントが全キャラ分用意されているのもポイント。
とても味わい深かったが、3以降は武将数の増加により無くなっていった。
高難易度について
このゲーム、低難易度と高難易度では全く別のゲームと化す(まあ同じ様なゲームになっても困るのだが)。
以下高難易度における特徴。
弓がウザい。
命中率、射程距離、攻撃力、速射力、全てが高い水準でまとまっており非常に鬱陶しい。
当然矢をくらえばよろけアクションも中断させられるうえ、弓兵の射程に入れば画面の外からも容赦なく撃ち込んでくる。
特に高難度ステージだったり難易度を上げると、ヘタな武将よりも脅威と化した弓兵や弩兵にあっさり撃ち殺され戦死させられるという鬼仕様であり、弓兵をいかに処理するか、が高難易度のキモと言っても過言ではない。
そして倒そうと近づいても攻撃をもたつくと散開し逃げられる。
そのため
- くらう→ひるむ→ひるんでる隙にまたくらう→繰り返す→死
- 馬に乗ろうとする→矢が飛んで来る→落馬→また乗ろうとする→また飛んでくる→落馬→ループ
- 倒そうと近づく→散会する→各個撃破しようとする→別方向から矢が飛んで来る→イライラする
- 体力ぎりぎりなので肉まん(回復アイテム)探し→どこからともなく矢が→死
……等、無双2プレイヤーにとっては最早日常茶飯事である。しかもこいつら以外に硬い。
ちなみに『硬い』はこのゲームのキーワードなので覚えておくように。
「猛将伝」では、弓矢を喰らってもスーパーアーマーとなるレアアイテム「無双鎧」が登場したので多少は戦いやすくなったが、入手までの道のりはかなり長く、気長にがんばる必要がある。
一般兵がやたらアグレッシヴ
近年のシリーズでこそ倒されるために存在している感の強い一般兵だが、本作では違う。全力で殺しにくる。
集団で隙無く襲ってくる。
実際、一人ひとりは大した敵ではない。しかし10人20人となれば話は違う。少しでもひるんだが最後、怒涛のラッシュを繰り出してくる。
なんとかガードしても、絶え間なく剣戟の嵐が続くため全く隙を見い出せない。しかもガード崩しだの気絶攻撃だの無双乱舞だの攻撃方法も多彩。
硬い
硬い。とにかく硬い。親衛隊などそこらのモ武将並に硬い。通常攻撃を何セットも当てないと倒せない。
難易度最高にするとクリア時撃破数二桁などザラ。普通なら200~300、多くて500~600程は倒せるようなバランスになっているのを考えると、どれほど異常か、そして硬いかがわかるだろう。
テンションが高い
ゥエェエェアアーー!!ヤアアァァアアアーーー!!!ドゥイオゥリャァアアァアアーー!!!
……と雄叫びを上げながら襲ってくる。これはさすがに少々大げさだが、文字にすると実際こんな感じだから困る。
武将がやたら強い
武将(=中ボス、ボスキャラ)だから強いのは当り前だが、それでも純粋に強い。
硬い
やっぱり硬い。最高難易度ではMAX近くまで鍛えないと攻撃を当ててもひるんですらくれない。
攻撃力が高い
高いなんてもんじゃないかもしれない。
ステータスMAXなのに、通常攻撃一セットもらうだけで死がほぼ確定する、というのは高いの範疇に入れるべきではないだろう。
「猛将伝」から追加された最高難易度「最強」モードの場合、プレイアブル武将が後述するユニーク武器を装備しているので敵武将によっては炎や斬などの属性を乗せた攻撃で相当痛い目に遭う。
とはいえ、乱舞カウンター等の対処法はしっかりとあるため、ある程度熟練すれば(乱舞性能が鬼な甘寧を除いて)タイマンでの戦闘ならばそこまで脅威とはいえないだろう。前述の硬さもタイマンなら少し面倒なだけだ。
しかし……
一般兵と弓兵を引き連れてくる
これが最大の問題。最低でもモ武将並に硬い親衛隊が10人程武将の周りにいる。
が、そんな幸運な状況は殆ど無い。大抵の場合アグレッシヴな一般兵とウザい弓兵とやたら強い武将を同時に相手取ることになるハメになる。
ちなみに親衛隊長はプレイアブル武将並のライフを持つが、倒すと必ず回復アイテムをドロップする事を覚えておくと便利である。「斬」持ちのキャラならば簡単に回復へ漕ぎつけるだろう。
さて、以上の事はあくまで高難易度での話である。難易度を下げれば一般兵も武将もそこまでの脅威にはならない。
だれでも安心して爽快感を楽しむことができるだろう。弓は変わらずウザいけど
ユニーク武器の試練
……しかし、強い武器を手に入れようとするなら話は別である。
このゲームには各武将にユニーク武器というものが設定されており、これは難易度を上げて特定のステージで条件を満たさねば入手できない代物である。
最高の武器を手に入れようとするなら、「難しい」「最強」モードの難易度で特定の条件を達成せねばならない。
当然このユニーク武器、パラメータに大きなボーナスが付いたり、属性攻撃が使えるようになったりと、性能は普通の武器とは段違い。……一部逆に使いづらくなってるユニーク武器もあるが。
何が言いたいかというと、このゲームを極めようとする、もしくは楽にプレイしようとするならば嫌でも上述の試練を受けねばならない、ということなのである。
2Pプレイを利用して、ステータスがカンストした強力な武将が協力すればラクに入手できることもあるが、それでも「最強」モードでのみ入手できる第5武器となると簡単にはいかないだろう。
真・三國無双2(猛将伝)での無双武将
太字の武将は最初から使用可能。
残りは条件を満たすと開放されるが、一部の武将は前作「真・三國無双」のセーブデータがメモリーカードに有れば最初から開放されてスタートできる。
魏の無双武将
呉の無双武将
イメージカラーは赤。象徴は虎。
真・三國無双2(猛将伝)の中では女性無双武将最多。
蜀の無双武将
他の無双武将
無双モード、またはフリーモードで特定のステージで条件を満たすと開放される武将たち。
フリーモードで使用可能だが、「猛将伝」では彼らにも無双モードが実装された(伏犠、女媧を除く)。
ほか、中国の神話に由来する隠しキャラ。(無双モードは実装されていない)
- 伏犠
- 女媧
その他(小ネタなど)
OPエディットモードはシーンと武将の組み合わせによってはかなりユニークな場面を見られる事もあり、例えばシーン4「暴走象軍団」の場面に許褚を入れると、象の代わりに巨大な許褚が暴走する。
また、OPエディットモードを選択する際に「L1+R1」または「L2+R2」を押しながら決定すると他勢力の武将たちによる特殊なエンディングムービーが見られる。
許褚の無双乱舞は技の最後に転倒してしまい、いずれかの方向に入力するまで起き上がらない(=敵の攻撃が当たらない、無双乱舞後の硬直を狙われる心配がない)特徴を持つ。
これを利用して残りライフが僅かの状態で無双ゲージが自動回復する状態に持ち込み、真無双乱舞の後寝ながらゲージが回復するのを待ち最大になったら起き上がって真無双乱舞をぶちかます→転倒→無双ゲージ回復→起き上がった瞬間にうりゃりゃりゃりゃー!、の永久コンボを繰り返せばどんな敵が相手でもまず負けない。
また転倒扱いになるので、発破伝書や狂撃術書などの効果も得られる。
「南蛮夷平定戦」でのみ登場する、象・強象は騎乗するにはそれなりの武勲ポイントが必要だが(特に強象は赤兎馬と同じ60000以上必要)、南蛮武将の孟獲と祝融であれば武勲に関係なく最初から象へ騎乗可能。というか象鎧をくれ
『猛将伝』で新規に追加されたレアアイテム「狂撃術書」は「転倒して起き上がると10秒間攻撃力が2倍になる代わりに防御力が半分になる」という強力な装備アイテムである。
しかもこの効果が発動中にゲームを中断・再開する事で、その中断データではステージ終了まで攻撃力2倍守備力半減のバーサク状態が永続してしまうというバグ技がある。
屈強な武将も速攻で倒せる反面、敵兵の攻撃や弓矢1発で体力をごっそり削られる、死と背中合わせのスリルを満喫できるだろう。
ステージの戦闘準備画面で、2P参戦時に味方の総大将を選択し、その後戦闘開始せずに離脱するとそのステージでは総大将が討たれても敗北にならなくなるバグ技がある。
そのため、総大将含む味方をわざと全員敗走させてプレイヤー以外味方が誰もいなくなるという四面楚歌状態を作ったり、またはプレイヤー以外に敵味方が誰も戦場に残らなくなるまで完全決着を目指す本当の意味での無双ゲーを満喫する事も可能。
甘寧のC6攻撃のボイスが「栄養失調ォ!」「栄養士さぁーん!」と聞こえる空耳ネタも当時から語り草だったが、『猛将伝』で実装された甘寧の第5武器「七海王」には肉まん回復量プラスという意味深なステータスが付いている。
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