夏の夜の夢とは、ウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲である。
「真夏の夜の夢」と訳されたり、表記される事もある。
同作品をテーマにした、メンデルスゾーンの音楽も合わせて (結婚行進曲は特に) 有名だろう。
日本や海外でも、何度も映画化・舞台公演が実現しているほどの世界的な名作。
曖昧さ回避
- LAZY KNACKのシングル曲「夏の夜の夢」。
- 高見まこの漫画作品「夏の夜の夢」。
- 松任谷由実のシングル曲「真夏の夜の夢」。
- 野口五郎のシングル曲「真夏の夜の夢」。
- スガシカオのシングル曲「真夏の夜のユメ」。
- 2009年に公開された映画「真夏の夜の夢」。
- ゲーム『Another Century's Episode:R』に登場するミッション「夏の夜の夢」。
訳題について
この戯曲およびメンデルスゾーンの楽曲の題名は、かつては「真夏の夜の夢」という訳が充てられていた。この訳は原題「A Midsummer Night's Dream」の各形態素を忠実に取り出した (と思われる) 坪内逍遥ら先人による名訳であるが、近年では「夏の夜の夢」とすることが多く見られる。理由として
- midsummerの語は真夏 (日本で言う夏休み初期あたり) ではなく夏至あたりを表してる
- (上記に関連して) 真夏と夏至では気候がかなり違う
- 「真夏」という語が日本の暑苦しさをイメージさせ誤解を招く恐れがある
といったものがあげられる。「夏の夜の夢」とすることによって、原作の (「Summer」でなく) 「Midsummer」という形態的特徴が翻訳されていない題となってしまった。今日でも旧訳の題名を用いている場合が稀によくある。
概要
結婚を控えた貴族の男女達や妖精達によって織り成されるストーリー。
歌や音楽、魔法といったロマンティックな要素に溢れた作品である一方、人間の愛欲や不和を詰められた作品とも評される。何よりタイトルに冠された「夏の夜」「夢」という言葉にどこか解放的なイメージ・魅力が漂う事も国や地域を問わずに高い人気を誇る一因であるか。
登場人物
アテネの貴族達
- ライサンダー:ハーミアと相思相愛の仲。
- ハーミア:ライサンダーの恋人。イジーアスの娘。
- ディミートリアス:ハーミアに片想いしている。
- ヘレナ:ディミートリアスに片想いしている。
- シーシアス:アテネ(アセンズ)の公爵。
- ヒポリタ(ヒッポリタ):アマゾンの女王。シーシアスとの結婚式を控えている。
- イジーアス(イージアス):ハーミアの父。
職人
妖精
- オベロン(オーベロン、オベイロン):妖精の王。ティターニアとは不仲の最中。
- ティターニア(タイタニア):妖精の女王。オベロンとは不仲の最中。
- パック:オベロンに仕えるイタズラ好きの妖精。作品中の活躍(?)ぶりからトリックスター(トラブルメーカー)といえばパックとも知られる他、一般的に知られる妖精のイメージはパックから定着したとも言われている。
関連動画
ここではメンデルスゾーンの楽曲を紹介。夏の夜の夢に関する動画が見つからないんです。
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関連項目
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- ページ番号: 4488385
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