真庭市とは、岡山県の北中部に位置し、鳥取県と境を接する市である。
基本データ
- 面積……828.53km²
- 総人口……40,894人 (推計人口、2023年2月1日)
- 人口密度……49.4人/km²
- 隣接自治体……津山市、高梁市、新見市、加賀郡吉備中央町、久米郡美咲町、苫田郡鏡野町、真庭郡新庄村、倉吉市、東伯郡三朝町、日野郡江府町
- 市の木……ヒノキ[1]
- 市の花……サクラ[2]
- 市の動物……オオサンショウウオ[3]、ジャージー牛[4]
概要
岡山県下自治体の中で最大の面積[5]を持つ、中国山地のほぼ中央に位置する、鳥取県との県境にある市。
2005年(平成17年)3月31日に上房郡北房町、真庭郡勝山町・落合町・湯原町・久世町・美甘村・川上村・八束村・中和村の5町4村が合併し、市制施行したことで発足した。
気候は年間を通じて比較的穏やか。台風や地震などによる災害も総じて少ない。
市内はショッピングセンターや学校、駅など、生活に必要なものはだいたいそろっている。昔からの商店街が残っており、外から来た人もどこか懐かしい気分に浸れるかも。
山寄りのエリアには町内会単位の集落が集まっている。周りが畑や田んぼに囲まれており、農業や家庭菜園を楽しみやすい環境だと言える。
町と頻繁に行き来する人が多いため、山奥であっても道は基本的にキチンと整備されている。
面積が広いためか、町中は田舎とはいえそこまで密接なお付き合いには発展しづらく、程よい距離感を保ちやすい。
蒜山高原や湯原温泉、勝山町並み保存地区などが観光名所として知られている。
蒜山高原はスキー場やキャンプ場、牧場が設けられた自然を存分に楽しめる観光地。牧場には日本では珍しいジャージー種の乳用牛が育てられている。この牛から搾った牛乳は「蒜山ジャージー牛乳」として販売され、濃厚な味わいで人気を博している。澄んだ水が豊富に湧く塩釜の冷泉も有名。
湯原温泉は岡山県を代表する温泉観光地として有名で、六(ろ)・(てん)二(ふ)六(ろ)の語呂に合わせ、1987年(昭和62年)の湯原町時代に、6月26日を露天風呂の日に制定することからも窺えるように露天風呂に自信があり、その自信通り砂湯は露天風呂番付では西の横綱に格付けされたりとマニアからの評価が高い。また、オオサンショウウオの生息地としても注目を浴びている。
勝山町並み保存地区は出雲街道の宿場町・城下町として栄えた勝山の街並みを色濃く残す。
醍醐桜という、高台に生えた樹齢700年ともいわれる、高さ18m、根元の周囲9.2mの桜の木が有名。岡山県内の桜では一番大きい。後醍醐天皇が隠岐諸島に流される途中に褒め称えたことからその名が付いたとされる。
有名な伝統工芸品は高田硯[6]や勝山竹細工[7]、がま細工[8]など。
「あおい」「しっし」「まねき」の三つの踊りをゆったりとしたリズムで輪になって踊る大宮踊は重要無形文化財に登録されている。8月に福田神社で行われるものが最も賑わう。
代表的な郷土料理は「蒜山おこわ[9]」や「こけら寿司[10]」など。
特産品は落合羊羹・郷原漆器・ジャージー乳製品・蒜山ワイン・そば・ナス[11]・トマトのかす漬・山の芋・温泉まんじゅう・さるなし・アマランサス・山女・熊笹茶・ヒメノモチ・ますの甘露煮・囲炉裏茶・五色餅など。
2011年のB-1グランプリでゴールドグランプリに輝いた「ひるぜんやきそば」はB級グルメの新名物として定着した。
「まにぞう」&「まにぞうファミリー」という、木の妖精をモチーフにしたマスコットキャラクターがいる。
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関連項目
脚注
- *真庭市は古くから豊富な森林資源を活用し、林業、木材産業が栄えてきた。ヒノキはそれらを支える貴重な地域資源となっている。
- *真庭市は南北に広大な面積を持ち、サクラの開花期間は約1カ月に及ぶ。市内には岡山県下屈指の巨樹「醍醐桜」などの桜の名木、名所が多数ある。
- *国の天然記念物に指定されている「オオサンショウウオ」の生息地でもある。真庭市では古くから「はんざき」と呼ばれ、身近な動物として親しまれている。
- *蒜山地域は「ジャージー牛」の飼育頭数が日本一。観光客からの人気も高い。
- *岡山県の約11.6%を占める。
- *勝山地区から採れる黒色粘板岩からつくられる黒い硯。かつては将軍家への献上品だった。
- *真竹を材料に、皮むきせずそのまま編んで作られた竹細工。「そうけ」と呼ばれるザルが有名。
- *湿地に生えるガマという植物を乾燥させてつくる雪靴やカゴ。
- *ゴボウやフキ、鶏肉などを混ぜたおこわ。かつてはよく農作業の疲れを癒やすために食された。
- *笹の葉にすし飯と酢に付けたサバを乗せた寿司。形が、手斧で木を削ったときに出来るこけらという木の破片に似ていることが名前の由来。
- *長なすと千両なすの二種類が栽培されている。
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