矢作キョウとは、TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」のかませ犬登場人物である。
概要
アニメ版
対戦相手を完膚なきまでに叩き潰し、時に心までも折ってしまうことから「壊し屋(クラッシャー)」という異名をとるフーファイターのトップチームであるAL4のメンバー。己の実力に絶対の自信を持っており、全てのファイターを自分より格下の存在だと思っている。
第27話「ジュラシックアーミー」にて初登場。年齢不明。誕生日は7月4日の蟹座で血液型はO型。
雀ヶ森レンの率いるチームFF(フーファイター)のメンバーで、その中でも最強を誇っているAL4(アペックスリミテッドフォー)の一人である少年。
公式の人物紹介の通り、傲慢な性格の持ち主。第30話にて対戦前にチームQ4と出会った時には
- 高笑いしながらの登場
- 主人公とその仲間達を雑魚呼ばわり
- 自分のチームリーダーのことすらを呼び捨て、さらには「あんなやつ」呼ばわり
- 主人公チーム最強の使い手に「叩き潰してやる」と宣言
- 「チームのトップに立つ」「実力のある奴が上に立つべき」と発言
という数々の死亡フラグ暴言とその傍若無人な振る舞いは、視聴者に彼がまぎれもないかませ犬強敵であると印象付けた。
その後の櫂トシキとのファイトでは、櫂のエースカード『ドラゴニック・オーバーロード』のスキルを防ぎ、櫂を劣勢に追い込むが、視聴者の予想通り惜しくも敗北。全国大会予選に合計3チーム参加していたFF傘下のチームの中で唯一の敗北者となり、それが原因でFFの本部へと再調教訓練のために送られてしまった。
ちなみに、葛木カムイに櫂の実力を再確認させたり、AL4と優勝を争ったチームカエサルにQ4を注目させ、夏の合宿をするきっかけになったりするなど、話の展開に影響を与えた重要人物でもある。
彼が櫂に敗北するシーン、攻撃されるシーンは、回想として第31話~35話中で頻繁に使用され、その回数は合計5回(31話1回、33話3回、34話1回)にのぼった。
夏の全国大会予選で櫂に敗れた後、その敗北の責任を取らされてAL4及び、FFから追放。さらにはFFから追放された人間ということで、各地のカードショップから入店拒否されるようになってしまい、社会的にカードファイトが出来ない身にされてしまう。そしてFF、雀ヶ森レン、さらにはそのきっかけを作った櫂トシキへの復讐のために、似た境遇の元FFメンバー2人と共にチームアヴェンジャーズを結成。「謎の男」としてQ4の参加している地区大会に現れ、前回大会でQ4と優勝を争ったチーム男前を準決勝で破り、再びQ4の前に立ちふさがった。先鋒として先導アイチとのファイトに臨むが…。
地区大会終了後、チームメイト共々、BS(ブリリアントスターズ)と謎の黒服集団に取り囲まれ、消息不明…だったのだが、秋の全国大会の会場に単独で再登場。FF追放を賭けた戦いに敗北したBSを嘲笑った。仲間が増えるよ!やったねキョなんとかさん!
第2期「アジアサーキット編」
雪山で雪男として無敗を誇っていた。
何を言っているか分からないと思うが、チームアヴェンジャーズは武者修行をして腕を上げ、世界一の栄冠を手にするという野望を持っており、その一環でキョウにとって避けて通れぬ壁、乗り越えるべき過去である櫂トシキをおびき寄せるためにこのような暴挙行動に出たとのことだった。ファイトには惜しくも敗北したが、雪崩が迫る中「俺はもう逃げない」とダメージチェックを敢行したり、櫂もキョウの実力を認めるような発言をしたりと成長が伺える。
そこからしばらくしたある日、彼はなぜか常夏の島に居た。相変わらずお元気そうでした。
さらにそれから、VFサーキットに参加する権利を得るために日本に戻り、チームドレッドノートに変わって出場しようと目論み蒼龍レオンと一戦を交える事になった。ジャングルで知った昆虫の強さから《メガコロニー》デッキを使い、レオンを追い詰めたのだが、ここでも惜しくも敗北している。
しかし、この程度で諦めないのがキョウである。日本ステージに大会からの刺客として送られた謎の覆面ファイター、チームアンノウンを見て、彼らを倒し彼らに変装して日本ステージに参加してやろうと新城テツジョーカーXに挑むが完敗。毎度のように作戦が失敗するのもまたキョウである。
第3期「リンクジョーカー編」
2期終了から行方をくらましていた彼であったが、3期25話(通算第129話)で久しぶりに登場した。
雀ヶ森レンに勝利してVF甲子園に出場するという目的で、レンの通う福原高校の制服を着てアヴェンジャーズのメンバーと一緒に侵入を試みたところ、校舎の前で大勢の生徒と対峙するレンに遭遇。
異変を察知したキョウは、レンの行く手を阻む美堂キリア(公式)美童キリヤ率いるЯファイターたちの対戦相手を買って出た。このとき「俺様以外に倒されるんじゃねーぞ」とベジータばりの激励でレンを送り出し、レンからはようやくフルネームで正しく呼ばれるというデレを頂いた。
ファイト描写はなく終始ギャグキャラ扱いだったが、彼が福原高校のЯファイターを軒並み倒したため、彼がいなければ「リンクジョーカー編」の騒動に収拾がつかなかった可能性がある。
今回日本に戻ってくるまでの間に、少なくとも地球を7周したらしい。
また、このエピソードの中でアンパンと牛乳が嫌いであることが判明した。
劇場版「ネオンメサイア」
完全招待制の大会「メサイア・スクランブル」の参加者に選ばれている。
が、移動途中同じ船に乗っていた伊吹コウジの襲撃を受け敗北。スパイクブラザーズごとデリートされてしまった上、招待券を奪われてしまったため結局参加は叶わなかった。とはいえ、レンや元カトルナイツのラティ・カーティも招待券を奪われているため、仕方なくはあるが。
続編(第5期~)「カードファイト!! ヴァンガードG」
リンクジョーカー編から3年程経過した本作では遂にAL4に復帰。復帰までに地球を12周したらしい。5周追加。
「ギアースクライシス編」で復活登場。同編開始以前にヴァンガード普及協会のユナイテッド・サンクチュアリ支部の支部長に雀ヶ森レンが就任したこともあり、同編で開催されている「Gクエスト」で予選を勝ち抜いたファイターに対して先鋒として立ちはだかっている。制服から推測するに、福原高校に進学した模様。
作中では「チーム・トライスリー」のジェネレーションマスター第一号がかかったユナサン支部Gクエストの最終戦「チーム・トライスリーvsチームFFAL4」に先鋒として登場。同じく先鋒の安城トコハを追い詰めていたが、手札に完全ガードがありながらトコハの渾身の一撃をノーガードし、後続の鳴海アサカに出番を譲っている。
しかし今回のファイトは「先鋒は5点・中堅は3点ダメージが溜まると交代、総計11ダメージで敗北」「交代時の手札・盤面は全て次のファイターに引き継がれ、交代したファイターは新たに初期手札5枚をドロー」という特殊ルール「リレーションファイト」。そのルールとチーム戦術がなければトコハは負けていたのかもしれない・・・。戦略の妨げになると判断されてか、終始アサカに睨まれっぱなしだった。
余談だが、最後のファイト描写からこのファイトまで少なくとも3年もの間が空いている。
漫画版
漫画では中学2年生という設定。
第6話「AL4のキョウ」(コミック2巻収録)にて登場。漫画版でのFFは、プレイヤーにヴァンガードの受けたダメージを体感させる装置を使用した過激なファイトを行うカードギャング。アニメと同じくAL4の一人だが、メンバーの中では新参者。
FFの当主である雀ヶ森レンに実力を認められておらず、名前を覚えてもらっていない。ファイトの序盤は落ち着いているが、終盤になると言葉遣いが汚くなり、過剰な挑発を行うなど凶暴な本性を現す。
葛木カムイがカードキャピタルに来るようになる前に通っていたカードショップを占領していた。ショップの解放を賭けて挑戦してきたカムイを返り討ちにするも、続く先導アイチと戦いでPSYクオリアを発現されて敗北。それが原因でAL4どころかFFからも追放されるが、次の日にはPSYクオリアを盗み取って自分のものとする算段で、アイチをそそのかしてFF狩りへと巻き込んだ。
特徴的なセリフ
- 「レンレンレン…どこがいいんだ?あんな奴?」
- 「俺様ライド!」
- 「始めるぜっクラッシュラッシュ!!」 「破壊のラッシュだっ!」
- 「ソニック・ブレイカー、ブラックパンサーでガード!」アへ顔ダブルガード
- 「ま、まさか…敗けるっ!?」
- 「ゲンキデシタカァー!!」謎猪木
- 「これが俺様の必殺技!アバランチ・クラッシュラッシュだ!!」
- 「俺様は決めたんだ。これ以上何があっても、逃げねぇってな」
- 「見せてやるぜ!最強・究極・超絶奥義『ブレイク・タイム』!!」
- 「こいつ(レン)は俺様の獲物なんだよ」「とっとと行け、俺様以外に倒されるんじゃねーぞ」
デッキ構成
アニメ版
惑星クレイで人気のスポーツ「ギャロウズボール」の最強チーム≪スパイクブラザーズ≫で構成されたデッキ。
アタック後やヒット後などに山札やソウルに移動してリアガードサークルを空ける能力、空いたサークルに手札やデッキからユニットをスペリオルコールする能力を組み合わせ、連続攻撃を決める戦術をとる。その反動で手札を大量消費するため、息切れを起こしやすい。
名前 | 備考 | 枚数 |
グレード3 ×8 | ||
スカイダイバー | ×4 | |
ジャガーノート・マキシマム | ×4 | |
グレード2 ×10 | ||
至宝 ブラックパンサー | バニラユニット | ×4 |
ハイスピード・ブラッキー | ×2 | |
デビル・サモナー | ×4 | |
グレード1 ×15 | ||
ワンダー・ボーイ | バニラユニット | ×4 |
チアガール・マリリン | 完全ガード | ×4 |
ダッドリー・ダン | ×4 | |
スパイクブラザーズ突撃部隊 | ×3 | |
グレード0 ×17 | ||
メカ・トレーナー | ファーストヴァンガード | ×1 |
ソニック・ブレイカー | クリティカルトリガー | ×4 |
サイレンス・ジョーカー | クリティカルトリガー | ×4 |
陽気なリンクス | ドロートリガー | ×4 |
チアガール ティアラ | ヒールトリガー | ×4 |
上記のデッキは「ケロケロA 2011年11月号」に掲載されたモノで、全国大会編時点での構築。第41~42話でのファイトにて、上記のレシピには存在しない『将軍 ザイフリート』を使用しており、デッキ構成は変わっている模様。
名前 | 備考 | 枚数 |
グレード3 ×7 | ||
武神怪人 マスタービートル | ×4 | |
妖艶なる幹部 レディ・バタフライ | ×3 | |
グレード2 ×12 | ||
ブラッディ・ヘラクレス | バニラユニット | ×4 |
レディ・ボム | ×4 | |
テイル・ジョー | ×4 | |
グレード1 ×14 | ||
ファントム・ブラック | バニラユニット | ×4 |
グルーム・フライマン | ×4 | |
ステルス・ミリピード | ×2 | |
パラライズ・マドンナ | 完全ガード | ×4 |
グレード0 ×17 | ||
メガコロニー戦闘員C | ファーストヴァンガード | ×1 |
シェルタービートル | クリティカルトリガー | ×4 |
シャープネル・スコルピオ | クリティカルトリガー | ×4 |
レイダー・マンティス | ドロートリガー | ×4 |
治療戦闘員 ランプリ | ヒールトリガー | ×4 |
上記のデッキは「ケロケロA 2013年1月号」に掲載されたモノで、第94話でのみ使用された。本来使うクランではない≪メガコロニー≫デッキだが、上手く使いこなしていた。
続編「カードファイト!! ヴァンガードG」では再び≪スパイクブラザーズ≫を使用。『逸材 ライジング・ノヴァ』を主体とした超越軸デッキであり、キーワード能力「突撃(チャージ!!)」を活用したデッキとなっている一方、第1期で活躍していた『ジャガーノート・マキシマム』は未だ現役である。
よく使用するカード・切り札
漫画版
忍者をモチーフにした諜報部隊≪ぬばたま≫で構成されたデッキを使用するでござる。
相手の行動を封じて、一方的な状況を作り出す戦術をとるでござる。
これらのユニットは、コミックスタイルvol.1(好評発売中)にて手に入れることができるが、カード化に伴い、クランは≪むらくも≫に変更され、「アレスター」等は原作の能力とは異なっているでござる。
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関連項目
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- 0pt