矢吹健太朗とは、漫画家、イラストレーターである。「週刊少年ジャンプ」や「ジャンプSQ」など集英社を中心に活動している。
2020年6月から、「週刊少年ジャンプ」で『あやかしトライアングル』を連載中。
概要
読み切り作品「邪馬台幻想記」でわずか18歳にしてジャンプデビュー、代表作は「BLACK CAT」「To Loveる -とらぶる-」。
デビュー前は小畑健の下でアシスタントとして師事していた。デビューした後も小畑氏は彼を高く評価しており、「バクマン。」作中では登場キャラの声を借りてToLOVEるを褒めちぎったり、データブック発売記念の対談で「新妻エイジみたいに見えていた」と称賛している。
デビュー当初から一枚絵と女の子を描く技術には定評があり、投稿作が受賞した時の審査員だった秋本治先生の「オリジナリティーはないがかわいい女の子を書くことができる(要約)」という批評からもそれが見て取れる。
なお、よく間違えられるが矢吹健太朗であり、健太郎は誤りである。 (※cf.三浦建太郎)。またフジテレビに同音異字のプロデューサーが居る(藪木健太郎、「爆笑レッドカーペット」などを担当。)
BLACK CAT
2000年から始まったBLACK CATはバトル漫画として週刊少年ジャンプの中堅の座を維持し連載がほぼ5年続く人気作となった。
しかしネットでは幽遊白書などのキャラ設定、ストーリー展開、構図など他作品と酷似する点が多数あるとしてパクリ漫画家と呼ばれるようになり、数多くの盗作検証が行われた(当時の検証サイトの一部は作者名と「パクリ」、「黒猫はみていた」等のサイト名で今でも検索が可能。)
この盗作疑惑から、一時は一部で知欠と称されることもあった(詳細は「知欠」の記事参照)。また現在でも「物語作りについては無能」と主張する人達が少なからずいる。
イヴ→金色の闇をはじめ、この作品で登場したキャラクターがスターシステム的にToLOVEるにも登場している。
週刊少年ジャンプでは珍しく連載中ではなく連載終了後にアニメ化し、そこで矢吹氏は後にToLOVEる原作者となる長谷見沙貴と出会う。
To Loveる連載 作画専業、エロ路線の開眼
「BLACK CAT」連載終了後、「ToLOVEる」を連載開始。ストーリーをアニメ版「BLACK CAT」の脚本担当だった長谷見沙貴に一任し、自分で「修行のつもりで頑張る」と自認したエロ路線を突っ走り、脚本の力だけでは到底説明がつかないようなぶっ飛び描写を炸裂。連載初期と比べると画風も進化を見せ、単行本掲載用に「乳首の描き足し」を週刊連載に追われながらこなしている。2度のテレビアニメ化やOVA化などメディア展開にも恵まれるヒットを記録。
本作で見せたストイックな姿勢を称えてネット上では「矢吹神」と呼ばれるようになり、「知欠」と呼ぶ向きは少なくなった。
また、本作の連載末期ごろに起きた虻インフルエンザに起因して自らの離婚と一連の人間関係―リアルToLOVEるが暴露された。しかし、裏でそんなことがあったにも関わらず、弱音を吐いたのは13巻帯コメント位なもので後はおくびにも出さず、休載も一度もせず、いつも通りアレな内容の漫画と単行本での乳首券発行を黙々と続けていたことに対して、 各方面から同情の声が続々集結。ここに来て急に評価と人望が(相対的に)うなぎ昇りになっている。数年でここまで評価が極端に変わる漫画家というのも稀有な存在かもしれない。
月刊連載移行
ToLOVEる連載終了後、月刊であるジャンプSQへの移籍が決定。2010年2月号(1月4日発売)から、『迷い猫オーバーラン!』 (原作:松智洋 漫画:矢吹健太朗)の連載が開始された。原作付きの漫画化であり完全オリジナルではないものの、引き続き今後の動向が期待されたが大人の事情で連載は終了している。
同誌の2010年11月号からToLOVEるのスピンオフ『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』を連載。ジャンプ本誌よりも更にエロ展開がきわどくなっている。「薄い本との差が性交描写の有無ぐらい」「画力レベルが高すぎてそれを加味しても原作の方が抜ける」とかそんな評判である。いいぞ、もっとやれ。
2017年4月をもって同作は惜しまれつつも連載を終了(本人曰く「一区切り」)。全18巻と本編並みの長期連載となり、こちらもアニメ化が行われている。
この連載と並行して『迷い猫オーバーラン!』 の松智洋と組んだライトノベル『はてな☆イリュージョン!』を発表し、イラストレーターとしても活動開始。
2018年からwebアプリのジャンププラスにてオリジナルアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のコミカライズを連載した。
週刊連載への帰還、単独連載再挑戦
2020年、週刊少年ジャンプにて「あやかしトライアングル」を連載開始。「To Loveる」本編終了以来11年ぶりとなる週刊誌連載であり、原作無しの連載としては「BLACK CAT」終了以来の16年ぶりとなる。
オマケ
ジャンプ作品では『ドラゴンボール』が好きらしく、小ネタとして時折はさんでくる。極め付けに95年の「『ドラゴンボールZ』夢のフュージョン大発表!!」で本誌に掲載された入賞イラストの1つに矢吹健太朗という名前が…
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