「知的レベルの低さで恥をかくのではないかと」とは、衆議院議員小泉進次郎に対してジャーナリスト田中龍作が行った質問の一節である。
概要
2024年9月6日に行われた、衆議院議員「小泉進次郎」氏が自由民主党次期総裁選へ出馬することに関する記者会見の場において、フリーランスのジャーナリスト「田中龍作」氏が行った質問の一節である。
この質問や、それに対する小泉進次郎氏が行った回答の全文については以下のようなものであった。
(記録映像より書き起こし。言い淀みや、「言いかけたがやめた」言葉[1]は省いた。)
フリーランスの田中龍作と申します。小泉さんがですね、この先首相になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのではないかと皆さん心配しております。それこそ日本の国力の低下になりませんでしょうか。それでもあなたはあえて総理を目指されますか?
この質問の「知的レベルの低さ」あたりから小泉進次郎氏は苦笑し始め、苦笑したまま以下のように回答した。
私に足らないところがあるのはそれは事実だと思います。そして完璧ではないことも事実です。しかしその足りないところを補ってくれるチーム、最高のチームを作ります。その上で、今まで培ってきたものを、一人一人と……各国のリーダーと向き合う覚悟、そういったものは私はあると思っています。そして、各国のリーダーも多様な方がいますけど、自民党の中もなかなか多様な方々が多く、そういった中15年間野党の経験、与党の経験、積み重ねてまいりました。そういったことを、しっかりと国際社会の舞台でも発揮をしていって、国民の皆さんに大丈夫だなと安心感を持っていただけるように最大限努力していきたいと思いますし……今ご質問をしていただいた方はお名前は何でしたっけ。
田中さんにこのようなご指摘を受けたことを肝に銘じて、これから「あいつ、マシになったな」と思っていただけるようにしたいと思います。ちなみに、今田中さんのおかげで思い出したことはですね、同じようなご質問を……ご意見を、私は環境大臣の最初の記者会見でご指摘いただきました。二年間環境大臣を務めさせていただいた後に、そのベテランの記者さんとは、退任の時に花束をいただく関係になりました。田中さんとはそうなれれば嬉しいです。
分かりました。勉強してくださいよ。
はい(頭を下げる)、ありがとうございます。
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https://twitter.com/nico_nico_news/status/1831931926124622073
- 【LIVE】総裁選出馬会見 小泉進次郎 - YouTube
(小泉進次郎公式YouTubeチャンネルでのライブ配信記録。再生時間49分42秒から)
反応
面と向かって「知的レベルの低さで恥をかくのではないかと」という言葉を叩きつけたこの質問は話題となり、テレビ番組やその他メディアなどでも取り上げられた。
それらメディアを介するなどして、様々な人物から様々な反応があがっていた。
概ね、「失礼」であると田中龍作氏を批判する声や、小泉進次郎氏の返答に好感を持ったという声が多かったようで、この質問が話題になったことは小泉進次郎氏にとって好材料になったのではないかという声もある。
そのために、「小泉進次郎を応援するための「仕込み」だったのではないのか?」という声もあがったようだ。しかし、田中龍作氏は以下のリンク先にあるように約3年前の時点から「記者クラブメディアは、安倍に勝るとも劣らぬほど思慮の浅い小泉を、日本の総理に仕立て上げてどうしようというのか。」と、大手メディアおよび小泉進次郎氏に関して批判的な論調の記事を執筆しており、おそらく「仕込み」ではなかったと思われる。
ちなみに、田中龍作氏がこの記者会見当日に投稿した記事は以下。
こちらの記事には田中氏自身が質問した内容も小泉進次郎氏の回答内容も記事には盛り込まれてはいなかった。
だが、さらに翌日に投稿された以下の記事ではこの質問内容についてメインで扱っている。
なお、この質問については批判ばかりではなく田中龍作氏を擁護する、あるいは一定の評価を与える意見も皆無ではなかった。
ただ、法政大学大学院(現代政治が専門)の白鳥浩教授は、この件について伝えるYahoo!ニュース記事[2]への専門家による解説として「政治家にも人権はある」「知的レベルが低いというのは個人の属性であり、人格否定につながるものと考えられて、あまり好ましい表現であったとはいえない」といった意見を含むコメントを寄せている(コメント全文はリンク先参照)。
関連項目
脚注
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