石動惣一とは、特撮ドラマ『仮面ライダービルド』の登場人物。
主人公・桐生戦兎を助けるおやっさんポジションのキャラであったが…
演:前川泰之
悪いな、概要編集のバイトだから失礼。
主人公・桐生戦兎/仮面ライダービルドが家として使っている喫茶店「nascita」のマスターでありヒロイン・石動美空/みーたんの父。48歳。
今作におけるおやっさんポジションであり、記憶喪失であった戦兎を助け彼に仮面ライダービルドとしての力を与えた。
パスタが苦手、コーヒーを淹れるのがヘタクソ等カフェのマスターとしては致命的な欠点があり、「記憶喪失の奴を無償で泊めてやるほどお人よしじゃない」と戦兎にツケになった家賃の請求書を渡す一方で、きちんと戦兎達の面倒を見る等コミカルな人物…即ち「おやっさん」というポジション。
実は元々宇宙飛行士であり、本編より10年前に起きたパンドラボックスの事件に関与している。
また、過去に美空がファウストに攫われた際に単身救出したらしく、その戦利品としてパンドラボックスのパネルを持っている。
…だが、その正体はファウストの幹部怪人「ブラッドスターク」であり、上記の人格者としての一面は戦兎達を利用してフルボトルを集めさせるための芝居であったことが判明する。
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この項目は、作品のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 俺はバイトだから失礼。 |
そもそも、戦兎が記憶を失ったのも、葛城巧殺人事件の真犯人も、佐藤太郎が行方不明になったのも、万丈が無実の罪を着るハメになるよう仕向けたのも、冤罪の事実を知っていた鍋島が記憶喪失になったのも、何もかもが彼の仕業であり、言わば序盤における元凶とも言うべきキャラだった。
氷室幻徳から又聞きで知った全ての真実は以下の通りだった。
- 説得に応じず、ファウストを抜けると言い出した葛城を気絶させる
- 事前に呼びつけていた佐藤太郎を殺害
- 火星由来の力により、葛城と佐藤、両者の容姿を入れ替える
- 隣人を装って「万丈龍我が葛城を殺害した」と通報することで、時間差で呼びつけていた万丈を殺人犯に仕立て上げ、即時逮捕させる
- 火星由来の力により、葛城(容姿は佐藤)の記憶を事前に消す
- その後、ファウストの人体実験に葛城(容姿は佐藤)を叩き込む。その場にいたファウスト研究員もナイトローグも、葛城巧を人体実験していると誰も気づかなかった
- 人体実験を終えた葛城(容姿は佐藤)を雨の中放置し、「石動惣一が偶然通りかかり、記憶喪失の人間を保護した」というシチュエーションを作り上げる
- 葛城(容姿は佐藤)に「桐生戦兎」という名前をつけ、ビルドドライバーを与える
- 鍋島に指示を出し、万丈をファウストの人体実験にかける
- 葛城同様に、火星由来の力で鍋島の記憶を消す。鍋島の記憶が消えたのも人体実験の副作用ではなく、石動惣一の証拠隠滅のため
火星由来の力で全てが成り立っているとはいえ、完全に計画的な犯行であり、特に佐藤太郎は誰にも知られることなく殺害され、葛城巧の死体として葬られることになってしまった。
これが判明するまでには一応
- タブレットを生身でひねり孫の手にする。
- ブラッドスタークが出てるシーンに限ってマスターが出ていない
- マスターの「バイト」の概要がいまいちよくわからない。
- ブラッドスタークの口調があまりにもマスターと似すぎている。
- ブラッドスタークがまるで知っているかのようにそれまでビルドの攻撃をいなしていた。
等の伏線があり、視聴者も石動=ブラッドスタークと考える者が多かったが、案の定彼はブラッドスタークであった。
しかし、ブラッドスタークのことがバレてカフェにいられなくなってからも、彼は飄々と暗躍を続けている。
北都にも何らかのパイプがあるようで、三都間の戦争を渡り歩き戦いを煽るように暗躍している。
戦兎が開発し、その後石動が抜き取ったスクラッシュドライバーのデータは、石動が救助した内海成彰により実物として完成、北都の猿渡一海に提供される。
以降、北都側についたということにはなっているが、戦いを煽り、強さを求めさせ、的確に東都のライダーにも北都の三羽ガラスにも道を踏み外させる。ハザードレベルを上げる実験ネズミのように接し、リスクのある強化を言葉巧みに与えては、戦兎には叱咤激励する。この時開戦の原因のはずのフルボトルをポンと貸与しており、このライダーウォーズに石動の意向以外何の意味もなかったことが伺える。作中起こった事全てが石動惣一の仕業でありながら、それでも状況の原因を戦兎に向けさせ、自分の目的のために人々を弄び続ける。
……重ねて言うが、全ての悲劇を煽り立てる元凶にも関わらず、何故か戦兎にとってのおやっさんポジションを再び務めている。皆を守りたいがために、戦兎は守りたいと思えなくなってしまった石動には逆に本音が出せるようになってしまったのが原因だろうか。
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この項目は、作品のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 俺はバイトだから失礼。 |
その後、仮面ライダーの代表戦においては、万一北都が敗北した時のために、その瞬間全戦力を以て東都を攻撃するように指示していた。
……が、これは西都に北都を攻めさせるための罠であり、全戦力を東都に向けていた北都は西都に対して手も足も出ず、北都首相・多治見喜子は呆気なく拘束されることになってしまった。
それを機に今度は西都がライダーウォーズに参戦。
以降は再び姿を晦ましていたが、西都の代表戦終了後、西都首相・御堂正邦が代表戦の約定を破ることに抵抗を抱いていたため、彼を殺害、難波重工代表である難波重三郎の外見を御堂にすり替える。
これから始まるのは、まだ明確な決着のある「戦争」ではなく、もっとおぞましい何か。
全てを掌で転がし続けたこの男の暗躍は、遂に新たなるステージを迎える…が。
万丈の覚醒、それとともに明かされた真実……実は石動自身も得体の知れないナニカに憑依されていた被害者の一人だった。
余談
平成仮面ライダーに出演した役者は他局・フジテレビの世の中のムカつく奴をやっつけるスカッとする視聴者実体験再現番組『痛快TVスカッとジャパン』の再現VTRに出演する事が多く、その役柄は様々だが大体平成ライダー本編で敵キャラを演じた役者がスカッとさせる側に、そしてヒーローを演じた役者がムカつく奴役と言う役柄逆転が見られた。
(代表的な例として嫌味課長こと馬場課長を演じる木下ほうか氏は『仮面ライダーキバ』にてカフェ・マルダムールのマスターを演じている。)
石動を演じる前川氏は同番組で人としてダメなウザい父親や亭主・教師をビルド以前に演じていた。
今回ビルドで石動を演じることで役柄逆転が行われたと思われたが、上記の通り石動はブラッドスタークであり、ムカつく役を通り越し邪悪そのものであった為、その判断は微妙と言えるだろう。
また試写会にて前川氏はマネージャーに「石動は変身しません」と言われていたが、結果ブラッドスタークになった。
「変身はしませんが蒸血はします」ということなのだろう。
平成ライダー他作品と比べても、人間でありながらネタにも走らず、ただただ外道を働く石動惣一という男は、敵としても極めて異質な存在であり、不気味な存在感を纏っている。
一方で、その不気味さと怒涛のマッチポンプが、狙ったネタではないにも関わらず「万丈構文」というネタを作り出してしまう。それ以前にネタになった「氷室幻徳には気を付けろ」といい、得体も知れない底も知れないこの男は絡んだ相手をネタに巻き込む性質があるようである。
俺が『ブラッドスターク』だ。んっんぅ…馴染みのあるのはこっちの声かぁ?
コブラ…!
「蒸血」
ミストマッチ…!
コ・コ・コ・コブラァ! コブラァッ! ファイヤァ…!
身長:201.5cm
体重:102.0kg
パンチ力:19.0t
キック力:22.7t
ジャンプ力:ひと飛び40.0m
走力:100mを4.7秒
彼が劇中で変身する幹部怪人。基本的にボイスチェンジャー(CV.金尾哲夫「声の仕事してます」)で声を変えており、正体が判明した後も一部のケースを除きボイスチェンジャーを利用している。
ナイトローグ同様トランスチームガンを使用し、コブラフルボトルを使って蒸血する。
名前の通り血のような真っ赤な姿をしており緑色のバイザーを顔面に付けている。
一応怪人なのだがその姿はヒーローらしさもありかっこいい。
近接主体のナイトローグと違いこちらは遠距離主体であり、主な武器はトランスチームガンとスチームブレードを合体させたライフルモードを使用する。
また、コブラフルボトルを使用しているためか、奥の手として自らの体内からコブラ型の子機を召喚して操ることができる。
ライダーシステムと違い、ハザードレベルの上昇で性能が底上げされることはないが、スタークは己の技量のみで他を圧倒する戦いを見せつける。
しかし反面、対策を練れていない初見の攻撃に弱いという最大の弱点があり、秘密裏に浄化していたボトルや戦兎の開発能力が決定打となって戦兎に敗れることもあった。
しかし、戦力差など全く意味がないと言わんばかりに、ライダーウォーズにて久々に表舞台に登場したと思ったら、一瞬で各ライダーやハードスマッシュのハザードレベルをセクシー殺人スライディング測定するなど、未だに底の知れないものを持っている。
それどころか、ビルドの新しいフォームに対しても軽々と対応しており、その技量は化け物という他ない。
余談だが、ナイトローグと共に登場した回の大半でナイトローグに対して何らかの嫌がらせ不利益をもたらしている。特にナイトローグが出ていない回にも関わらず、本人の知らぬところで「奴が本物のナイトローグだ」とナイトローグの正体を戦兎にバラしたのがネタ的には取り返しのつかない事態となり、「事あるごとにナイトローグの正体をバラし、当人が激昂する」というネタが視聴者間で確立されてしまった。
お前が関連動画を創らないのは勝手だ。
だがその場合、誰が動画を創ると思う? 万丈だ。
オススメ記事ランキング…3位、2位! ついに関連項目に来た!
- 仮面ライダービルド
- 桐生戦兎(彼をビルドに仕立て上げ、ボトル集めのために利用していた。被害者一号。)
- 石動美空(娘。本人曰く「スマッシュにさらわれた彼女を助けた」らしいが詳細は不明)
- 万丈龍我(戦兎の相棒。彼のハザードレベルを上げるために度々戦っていた。被害者二号。)
- 葛城巧(彼の殺人事件の真犯人。葛城として葬られたのは佐藤太郎であり、元の葛城は桐生戦兎。)
- 氷室幻徳(裏向きの協力者だったはずだが嫌がらせを受けまくってきた男。一応フォローは受けたが……)
- 内海成彰(幻徳に撃たれた彼を救助する)
- 最上魁星(トランスチームガンシステムの源流の開発者。戦兎に彼を止めるように伝える)
- 猿渡一海(彼にスクラッシュドライバーを与え、戦兎や万丈のように実験ネズミ扱いをする)
- エボルト(彼の正体)
- 平成ライダーの登場人物一覧
- 檀黎斗(前作の登場人物。生前の彼と類似したポジションだが、石動はネタにできないところが決定的な違い)
- パラド(ビルド世界に迷い込んだ彼に、元の世界に戻るきっかけを与える)
- 万丈構文(元となった台詞の発言者)
- 万丈だ。(同上。詳細は↑の記事にて)
- 氷室幻徳には気をつけろ(戦兎と万丈への警告)
- おやっさん
- マスター
- コーヒー(彼の淹れるコーヒーは不味い)
- マッチポンプ / お前が言うな / 全ての元凶
「最後に1つ教えてやる。氷室幻徳には気をつけろ。奴が本当のナイトローグだ」
「スタァァァァク!!!!!」
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