石鹸枠とは、主にニコニコ生放送で使用される類似の特徴を持ったアニメの作品群の呼称である。
概要
『星刻の竜騎士』(せいこくのドラグナー)のOP「聖剣なんていらない」において流れる空耳弾幕
「石鹸なんてなくたっていい」(本来の歌詞は石鹸ではなく聖剣)
に由来しており、基本的にこの弾幕の見られるMF文庫Jアニメ化作品など(※後述)のニコニコ生放送公式配信枠を指す。転じて石鹸枠作品(いわゆる「石鹸」)そのものを大まかに指すこともあり、しばしばニコ生配信されていない作品についてもそう比喩されることもある。
なお、上記の弾幕に対して「石鹸は必要」「石鹸は大事だろ!」といった身体を清潔に保つことの大切さを説く人も一定数存在している。
他にも「ぜったぜったぜったぜった」(絶対絶対絶対絶対)などの弾幕も引き継がれており、『星刻の竜騎士』の次クールに同時刻帯(ニコ生木曜24時30分)で放送された『精霊使いの剣舞』(せいれいつかいのブレイドダンス)の時点でアリーナでは何故か本家よりも弾幕が濃くなっていた。(この頃から石鹸枠という言葉が使われ始める)
『精霊使いの剣舞』からはOP「共鳴のTrue Force」において最後に流れる空耳弾幕「グルーポン!」(True Force)が引き継がれており、ヒロインであるクレア・ルージュが事あるごとに使う「ひゃん!」という言葉もしばしば見られる。
この枠のおおよその基準を作ったのは『星刻の竜騎士』と『精霊使いの剣舞』であり、大抵はこれらと共通する要素や近しい設定が多いほど石鹸力が高いとされている。
しかし、最終的には各々の裁量次第なのでこれらの作品を見たことがない人はまず1話を視聴し、自分の中の石鹸枠を確立して欲しい。
要はある種のネタなのだが、あらゆるネタに言える事だがそういった呼び方を嫌がる人もいるため、乱用するのは控えるべきである。
石鹸枠の基準として有力な要素
- ファンタジー要素を含んだ異世界または平行世界での、魔法等の異能を駆使する超常バトル路線
- 中二病要素が強く、作品名や能力名等には表記と異なる(主に英語の)ルビが振られる。二つ名も同様
- 設定が複雑で特殊な用語が多いが、気にしなければ物語自体は原作未読者にも明快な王道的展開
- 主人公たちの通う全寮制の学園(大抵は人外な能力を持つ異能者の養成機関)が物語の主な舞台
- 主人公がヒロインや他の者と違うイレギュラーな能力で勝ち上がっていくサクセスストーリー
- 正義という点で主人公は最初からほぼ完全で、誤った倫理を持つ者を 説教 諌めたり成敗したり
- ハーレム系ラブコメ要素があり、主人公が敵味方血縁人外問わずモテたり嫉妬されたり
- ラッキースケベなどのエロコメテンプレイベント(「メインヒロインが初登場時に裸」はほぼ定石)
- MF文庫Jレーベル原作のアニメ化作品(他レーベル作品の台頭により弱まりつつはあるが、王座は健在)
・・・・・・などなど。
解釈は人によって違うが、作品の質ではなく作品の内容や設定が上記の要素とどれだけ当てはまっているかで決まる傾向が強い。
掲示板のコメントで時折見られる「質が高いから、面白いから石鹸枠ではない」というのは好ましくない(他の作品の質が低い、面白くないと言っているのと同義のため、加えてこれからはあくまでも個人の主観でしかないため。その作品の質や面白さはあくまでも個人の好みによって決まるものである)。
石鹸枠で見られる謎の用語
- 石鹸を知らない世代
石鹸枠の存在や由来を知らない層を指す言葉。 - 石鹸力(石鹸度)
石鹸枠選定の際によく用いられる謎の評価基準。 - 石鹸氷河期
ニコニコで配信されているアニメに石鹸枠と認定できそうな作品が無いクール。 - 高級石鹸
ニコニコアンケート結果が高いときに用いる言葉。石鹸枠はアンケートの評価が低いという固定概念を持った用語であり、好ましく思わない人もいるので乱用は控えるべきである。 - 石鹸曲線
ニコニコアンケートの変化を表す曲線。話数が進むごとに値が緩やかに上昇し、大体75~80%くらいに収束する。高級石鹸と同じ理由で乱用は控えるべきである。 - 泡立ちが悪い
ニコニコアンケートの伸び悩みに対する比喩。 転じて、石鹸力が低く石鹸らしさが足らないといった意味でも使われる。
関連動画
関連項目
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