砂に棲むもの(Sand-Dwellers)とは、クトゥルフ神話における奉仕種族の一である。
概要
砂に棲むものは簡単に言えばアメリカ西部のような場所の洞窟に棲むざらざらの肌をした瘦せた忌わしいコアラのような顔を持つ怪物である。この原始的な種族は各地の砂漠地帯に存在する可能性がある。
その姿のイメージであるコアラというと可愛いイメージがあるが、大きな目と耳を持った人間と考えると耳が大きくなったスローロリスに近いのかもしれない。瘦せた人間の顔が耳の大きなスローロリス……夢に出て来そうなほど忌わしい存在になりそうだ。
どうやらざらざらな肌は水の少ない環境でも保水するためである。昼間は洞窟に潜んでいて夜に狩りを行なう種族らしく、雑食性で何でも食べるという。
『破風の窓/The Gable Window』(ラヴクラフト&ダーレス)での砂に棲むものは主人公の従兄ウィルバーが破風の部屋の日記に書き記し、主人公が覗き込んだレンのガラスを通して見た風景にその怪物がいた。そのものはレンのガラスを通して見られているということに気がつく聡明さがあり、一直線に主人公たちに向かってくる獰猛性を有していた。姿は前述した通りに記載してある。
砂に棲むもの、と記したが『破風の窓』に関しては一体だけではなく、洞窟の中からぞろぞろと複数体個体が出てくるのが確認され、雄雌どちらも存在していることが分かっている。なので「砂に棲むものたち」としても良いかもしれない。彼らは人間には理解できない言語を使い意思疎通をしているという。
これは別件の話にはなるが、砂に棲むものにも子育ての時期があるということをラヴクラフトは話している。どうやら棲息域は思ったよりも広いらしい。実は身近な砂地に潜んでいる可能性もあるのだ。
ドリームランド(Dreamlands)のナスの谷(Vale of Pnath)で仲睦まじく子育てをする瘦せた体の醜いコアラ……ああ、だめだ。可愛くない。
TRPGで扱いやすくするためか彼らは主にニャルラトホテプ(Nyarlathotep)、北アメリカなどの地域ではイグ(Yig)を崇拝しており、彼らの平均寿命が100~150歳と定めている。かれらの司祭は400歳まで生きるというのは特別なものを食べているのだろうか。
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