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この項目は、ゲーム「ロマンシング サ・ガ3」の ネタバレ成分を多く含んでいます。 それでも先へ進みますか? |
行くぞ!!
ちょっと待て
破壊するものとは、ゲーム「ロマンシング サ・ガ3」の最終最後の敵である。
(上記の台詞の部分にマウスオーバーすると、誰の台詞なのかが出てきます。)
破壊の力が形をとるわ・・・ ニコニコ大百科の姿を・・・
「ロマサガ3」のストーリーの根幹を成す存在である、300年に一度発生する「死食」を生き延びた、魔王・聖王のように超常的な力を持つ『宿命の子』。その宿命の子はサラと少年、双子として2人存在したのだった。
そしてストーリー終盤、四魔貴族をアビスへ食い止めるべくアビスへ残ったサラ(または少年)を追って、最後のアビスゲートを通って最終決戦の地・アビスへやってきた主人公たち。
その、宿命の子がアビスへ2人集まった事で、制御不能となった破壊の力が具現化を果たした姿。
これまでに登場したモンスター達とは異なり、肉体的な存在でもなければ霊的(精神的)な存在でもない、純然たる『破壊の力』そのものである。
翼を持つ巨人という姿をしているが、意思も感情も一切持ち合わせず、ただ、物があれば壊し、命があれば殺すだけの存在。
存在自体がストーリーの核心に関わるネタバレを秘めているためか、「練磨の書」をはじめとする公式攻略本などの書物でも、攻略法や情報はおろか名前すら出てこないほどに、他のゲームと比較しても情報が徹底して秘匿されていたラスボスでもある。
戦闘直前~戦闘開始までの演出、ラスボス戦のBGM「ラストバトル」、そして戦闘ステージの背景やラスボスの戦闘演出などなど、いずれの要素もプレイヤーからは高い人気を得ている。
戦闘ではアビスへやってきた後、ラスボス戦までに四魔貴族を倒してきたかによって強さが変化する。
勿論、四魔貴族を4体全て撃破した後に挑めばラスボス戦の難易度は格段に下がるのだが、修羅の道を進むプレイヤーの場合は敢えて四魔貴族達を何人か(或いは全員)生存させたまま最終決戦に挑む事も多い。そしてこちらの破壊するものは、四魔貴族を全て倒している場合とは別次元の強さを誇るため、便宜上「真・破壊するもの」とプレイヤー達の間では呼ばれており、ニコニコ動画でもこちらのラスボス戦に挑んでいる動画は少なくない。
(→「真・破壊するもの」でタグ検索)
そして、ラストバトルにパーティが敗北した場合は暴走した破壊の力が死の星も世界も全てを飲み込み破壊し尽くしていくバッドエンドとなる。
ラストバトルに勝利を収めた場合でも、破壊の力が暴走し何もかも消滅してしまう展開自体は一緒であるが、こちらの場合は死の星が爆発した後に「宿命の子」が持つ創造の力によって世界が生まれ変わり、平面の世界から「丸い球状の世界(=地球)」へと再生するラストとなる。(最果ての島の、世界の果ての滝も消滅している。)
そして死星が宇宙から消えた事で死食が起こる事は未来永劫なくなり、主人公たちも「宿命」から解放されたサラや少年たちと共に元の生活へと戻ったり、新たな旅に出るところから、それぞれのエンディングが始まる。
破壊するものとはどんなものか
HPは7500と一見少ないが、攻撃時に表示されるダメージ数の10分の1(1の位は切り捨て)しかHPが減少しないので、このラスボスの実際のHPは75000+α、となる。ただし後述の「獣魔の翼」形態時に限り通常通り表示された数値分のダメージが通る。
また、通常形態でも後述の「闇の翼」形態でもHPをゼロにすれば勝利となるが、「真・破壊するもの」の場合に限っては通常形態のままでは倒せないようになっている。
そしてラスボスだけに、戦闘の攻撃パターンもこれまで戦ってきたモンスターやボス達とは比較にならないほどに多種多彩で、中にはラスボスしか使用しない専用技もいくつか存在する。以下に、幾つか記載。
使用技
- かぎ爪
- 骨砕き
見切りで回避可能。 - ハードヒット
- 体落とし
- ブレードネット
見切りで回避可能。 - 超音波(全体攻撃)
- 針(全体攻撃)
- 凝視(麻痺or魅了)
見切りで回避可能。 - 吸血(2連続)
- メガサクション
- 高温ガス(単体)
- 冷気(単体or全体)
- 猛毒ガス(単体)
- ノッキング
- 死神のカマ、エクトプラズムネット
どちらも見切りで回避可能(特に「ネット」はブレードネットも回避できるので用意したい)。1人を即死させる。 - アシッドスプレー
- 落雷 / マッドサンダー
マッドサンダーの場合は落雷3発の連続攻撃。 - グランドクロウズ
衝撃波で単体を攻撃。 - カオスディザスター
火炎と冷気による2連続攻撃(いずれも単体攻撃)。 - トータルエクリプス
死食を発生させることで戦闘ステージの背景が変化、後述の獣魔の翼or闇の翼形態へ変身する。
この技が発動した際は、術効果も無効化されてしまう。なお戦闘時の攻撃回数とは別に発動する技だが、最初のターンは使用しない。
ちなみに技名の「トータルエクリプス(Total Eclipse)」とは英語で『皆既食(皆既日食)』の意。ロマサガ3的には『死食』の事を指している言葉と思われる。 - 光の翼
闇の翼形態から、戦闘開始時の通常形態に戻る際に発動する技。
自身と、パーティ全員のHPを回復してくれるサービス。
ちなみに回復量は『(サラのHP+少年のHP)/4』の計算式で決まる固定値なので、ラストバトルに参加できないサラと少年を頑張って鍛えておくと、ここでパーティを援助してくれることだろう。
獣魔の翼形態
上述の固有技「トータルエクリプス」によってアビスに残存している魔物達の力を吸収し、変身・パワーアップを果たす。具体的には、アビスに健在の四魔貴族の力を身につけ、それらが使用する技を発動してくる。
そのため、ラスボス戦前に予め、四魔貴族の本体を倒してきたかによって内容が変化し、四魔貴族を全員倒してきている場合はこの形態は出現しない。
また各形態ごとにHPは本体と別個に設定されており、これらの形態のHPをゼロにする事で通常形態へと戻る。
この形態時に限り、上述の通り表示された通りのダメージ数を受ける。
獣魔の翼形態を撃破すると、破壊するもののHPが変身前のHPから500減少して戦闘が続行となる。
闇の翼形態
上述の固有技「トータルエクリプス」によってアビスの闇の力を吸収し、パワーアップを果たす。
天の地相もアビス相へ強制的に変化するが、天の術で地層を変化させれば一定確率で前述の「光の翼」を使用、形態も通常時の姿に戻る。
ただしHPが減少している場合はこの闇の翼形態へ変身したまま戦闘が続行、最後まで戦い続ける。この場合、通常形態とは比較にならないほど攻撃パターンが苛烈化・巧妙化してくるばかりか、ターン終了時にアビス属性で自動回復(レオニード伯爵、及びアビス属性の防具を装備しているキャラ)がないキャラはアビスの地相によって毎ターン一定量のダメージを受けるようになる。
なお通常形態のままHPが1500を下回ると「トータルエクリプス→闇の翼」が強制発動となる。
そしてターン終了時に破壊するもののHPが1500を下回っているとサラと少年のメッセージが出てくるが、四魔貴族を倒していない所謂「真・破壊するもの」の場合はこのメッセージが出現するターンにHPが1500以下に減った時点のままそのターン中はHPが減らないばかりか、ターン終了時にHPが4000まで回復してしまう。
本作のラスボス戦は闇の翼形態からが本番と言っても過言ではないので、こちらも余力を振り絞って応戦しよう。
- カオスディザスター
- 死神のカマ
- ノッキング
上記の「通常形態」と同様。 - やきごて
- アースライザー
- ファイアウォール
- マイティサイクロン
- メイルシュトローム
- 超振動剣
「真・破壊するもの」形態時のみ使用する技。(四魔貴族を1人でも倒している場合は使用しない) - アビスの風
全体攻撃。ターン最後に発動。 - イビルウィスパー
1人を魅了する。後述の「インサニティ」然り「フェイタルミラー」然り「ハウリング」然り、この最終決戦で最も怖いのは敵に回った味方の攻撃力である。 - 明王拳
無数の拳を叩き込み1人に大ダメージを与える。アンデット(レオニード)特効。龍神烈火拳とのラッシュの速さ比べも見てみたいもんだ。 - インサニティ
1人を魅了、混乱、狂化のいずれかの状態にする。 - ナイトメア
全員を眠らせ、目覚めた後に様々な状態異常を引き起こす。睡眠耐性があれば無効。ただし睡眠耐性が無いと、聖王かぶと装備でも状態異常は無効化出来ない。 - ハウリング
気絶している味方キャラを一時的に操り、同士討ちさせる。防御無視のダメージにつき深手を負わされるものの、戦闘不能者が1人もいなければこの攻撃は不発に終わるので可能な限りは回復に気を配り、パーティ全員が健在の状態をキープしたい。
なお、ハウリングで操られた味方キャラは一番上の武器スロットに装備している武器で攻撃するので、予め一番上の武器スロットを空けてくればそのキャラは素手で殴るため被害を最小限に抑えられる。 - フェイタルミラー
味方全体の行動のターゲットを味方の1名に1ターン強制変更する。効果が発動したキャラはそのターン、ターゲットとなった味方に選択した行動を取ってしまう(ターゲットとなったキャラの行動も例外ではない)。フェイタルミラーを喰らう前に行動終了しているキャラには意味無し。回復技や強化技なら破壊するものを回復or強化する程度だが、攻撃技であったならばかなり危険。まして、錬気拳やミリオンダラーなど、強力な全体攻撃を使用した場合はパーティが壊滅するので、闇の翼形態出現後は使用する攻撃を選んだ方がいい。
余談
- 宿命の子であるサラが主人公の場合は、破壊するものとの決戦直前にサラもパーティを抜ける。
そのため、主人公が不在の最終決戦という類を見ない展開となり、戦闘は(主人公が戦闘に不参加の為)コマンダーモードによるラスボス戦となる。ただしこちらの場合は通常のコマンダーモードとは少々異なり、陣形技に参加しないキャラはファイターモードと同様で行動を任意で選択できるようになっている。
ちなみに、サラが1人だけのパーティの場合はサラ1人で破壊するものとの最終決戦となる。 - エンディング後のスタッフロールのフィナーレは、破壊するもののHPが0になる際の『トドメの一撃』がそのまま再現される構成になっている。そのため、ラストは黄龍剣などのカッコイイ技、乱れ雪月花などの美麗な技で締め括れると眺めていて気分がいい事だろう。
逆にこのエンディングを意識して、しょぼい技やイマイチ締まらない攻撃で最終決戦にピリオドを打つという試みも面白いだろう。(例:「氷の剣」のカウンターダメージで決着、ファイナルストライクで武器を失い丸腰になった状態でパンチを撃ったら倒しちゃったい、etc...) - ラストバトルのBGMを作曲した伊藤賢治氏によると、ラスボス戦のBGMが最初に完成して、最終決戦が開始する演出はBGMに合わせて後から製作されたらしい。
- 後年に発売したゲーム『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』では、破壊するもののパロディと思われる子供向けの絵本「命をくらう斧」が登場した。
みんなのうた ~超勇者黙示録~
ついに姿を現した最終最後の敵
破壊するもの
決然と立ち向かう ヒーロー達
うなりを上げる敵の猛攻
きたえにきたえた技と術
ついに破壊するものの力はついえ
創造の力が解き放たれた!!
おお、ヒーロー達は今いずこ・・・
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