ほとんどの経典では「何かに成るために必要なプロセスの1つ」として、存在の破壊(または破却)と破壊神が存在する。
概要
ヒンドゥー教における"破壊神"シヴァが有名であるが、そのシヴァ神の元々のルーツが暴風雨を司る神ルドラである。
建築技術が未発達な古代において暴風雨は都市に熾烈な破壊を加え、しかし風雨により大地を育むという二面性を持っていた。この暴風雨の性質から、ルドラは"風雨が運ぶ破壊"と"風雨による再生"という、一見異なる面を司る神と考えられるようになった。
シヴァ神はルドラ神の性質を受け継ぎ、"世界の創造神"ブラフマーが造り維持神ヴィシュヌが維持した宇宙(世界)の寿命が尽きた時、これを一度壊し、ブラフマーによる再創造の下地を作る役割を持つ神になった。
またシヴァ神の妃ドゥルガーの額から生み出された、真性の破壊と殺戮を司るカーリーという女神がいるが、こちらは破壊神とは称されないことが多い。この点で、"破壊神"の称号は単なる破壊をもたらすだけの存在につくものではないことが分かるだろう。
(余談ではあるが、"破壊のみを司る"または"闘争に伴う破壊を司る"神は数多く存在する。)
一方ファンタジー世界では"既存社会の破壊"やそのものずばり"世界の破壊"を目論む、または実行する強大な存在とされ、場合によっては「大量破壊兵器」と同一視されるような神まで存在する。コバルト爆弾とか核魚雷とか(ry
かつてはそのような神を召喚し世界を破壊(破滅)へ導かんとする邪悪な勢力、すなわち「破壊神信者」に対し、一部の生物が勇者などを輩出して世界の破壊を防ごうとする、という筋立てがファンタジー世界における定番になっていた。
代表的なものがドラゴンクエストIIにおける邪神官ハーゴンと破壊神シドーであろう。
余談
破壊神はすぐそこにいる。なぜなら破壊の時、その人物は全てを失ったに等しい存在となるからである。
つまり命を失うことは自身の世界すべてを破壊することでもあり、その瞬間人は破壊神となる。おもにファンタジー的な意味で、だが。
そして破壊とは善悪に関わる事ではなく、自然に起きる物事の一つに過ぎない。
破壊神の一覧(五十音順)
現実の存在
架空の存在
- 姉(姉の地球防衛軍)
- イベルタル
- ヴォルクルス
- 江戸川コナン
- クリーパー(Minecraft)
- ゴジラ
- サルーイン
- ジェネシック・ガオガイガー
- ダークザギ(ウルティノイドザギ)
- 破壊するもの
- 破壊神(ドラゴンボール)
- 破壊神ベルモッド
- 破壊神マグちゃん
- 破壊神を破壊した男
- 破壊の竜神 ギーゼ
- ハーゴン・シドー
- 破神エンデ・ニル
- ファーガス
- フェリシア(ファイアーエムブレム)
- ペルフェクティオ
- オベリスクの巨神兵
関連項目
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