「どこにでも行けるわよ。だってカブだもん。」
礼子(れいこ)は、ライトノベルおよび漫画・アニメ作品「スーパーカブ」の登場人物である。作中は名前のみで、苗字は不明。 アニメ版のCVは七瀬彩夏。
概要
父親は市議会議員、母親は東京の会社経営者と裕福な家に生まれ、成績優秀かつスポーツ万能で、クラスメイトの小熊と異なり友達も多い。 しかし当の本人はそういう待遇や環境にさして興味がなくカブに夢中で、高校進学時に両親と離れ北杜市武川町の別荘地にあるログハウスで1人カブの整備や運転をしながら暮らしている。作中父と母は登場しないが仲が悪いわけではなく、別荘での1人暮らしも両親の了承を得ている。
ある日小熊がカブで通学してきたことを知ると接近し、以降小熊と共に行動するようになる。伝手は多く、知り合いの信用組合の課長に頼んでカブのパーツを譲り受けてもらったり、別荘地に住む人から食材を分けてもらっている。但し自身は自堕落な生活を送っているうえ料理があまりできないため、土曜日の夜に小熊に頼んで作ってもらっている。
山梨へ1人移住した理由は「カブで富士山の頂上まで行く」ことが目的である。実際カブで富士山の頂上まで登った人がおり、礼子がカブに興味を示し始めたのもこれがきっかけである。
美形なうえスタイルもよい(主要人物である小熊、恵庭椎と比べてもその差は歴然)が、言動がナルシストっぽいところがある。またバランス感覚が悪く、高校2年の夏休みが終わるまで自転車にも乗れなかったため、小熊から特訓を受けたほどである(カブは初速の惰性で運転可能)。アニメ5話での富士山挑戦で派手に転倒を繰り返していたこともこれが原因と考えられる。
羞恥心もあまりなく、漫画5巻では風呂上がりの一糸纏わない状態のままカレー蕎麦を食べようとし(本人曰く「カレーが服に飛び散って汚れるのが嫌だから」)、見かねた小熊に持っていたつなぎ服を投げつけられて「着て」と言われている。
小熊同様カブを使っての行動範囲が広く、長野の乗鞍高原まで行くこともある。
高校卒業後は進学はせずに世界を放浪することを決め、一度八王子の実家へ戻ることになる。
誕生日は作中では明かされていないが、原作者のトネ・コーケンによると8月2日である。
2022年4月29日より礼子が主人公のスピンオフ漫画『スーパーカブRei』が2024年2月まで連載されていた。作画はさいとー栄。
所有バイク
MD90
通称:郵政カブ。カブで富士山の頂上を目指すため改造し、高校2年の夏休みに五合目から頂上へ運ぶためのブルトーザー走路の確認をするアルバイトを申し込み、そこで改造した郵政カブを使っている。目標は頂上であるが、七合目付近までしか行けず悔しさをにじませる。しかしオーナーの助言と小熊の行動を思い出して八合目まで進み、頂上が見えたところで転倒し負傷。自身は満足するも愛車のMD90は再起不能になってしまった。実は富士山のアルバイト後にMD90をシノさんのところへ持って行ったところ修理可能であったが、MD90では限界を感じた礼子は後述のCT110に興味を示し、乗り換えている(漫画3巻の特別寄稿小説より)。
CT110
通称:ハンターカブ。MD90の再起不能後、知り合いのショップから譲ってもらった礼子はこのバイクで高校3年の夏休みに富士登山を目指したが、この話を聞いたオートバイ雑誌の取材のアルバイトを小熊と一緒に受けることになり、女性編集者が用意した電子制御のクロスカブCC110を使い、九合目まで登っている。
関連項目
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