演:斎藤工
概要
本作の主人公。また事前に彼がウルトラマンに変身することが発表されている。
日本国内に現れた巨大不明生物『禍威獣』に対処すべく各方面のスペシャリストにより構成された『禍威獣特設対策室(禍特対)専従班』のメンバー。神永は警察庁公安部から出向しており、作戦立案担当官を拝命している。任務には忠実かつ極めて優秀であり、禍威獣の挙動から進路を予測し、的確な作戦を班長に進言することに長けている。また、逃げ遅れた子供をモニターで発見した際にも単独で救助に向かう正義感の強さも併せ持つ。
突如出現したウルトラマンを分析するために禍特対に召集された浅見玲子分析官が事前に禍特対のメンバーを公安のツテで調べさせていたが、神永については前述の「公安部より出向」以外の情報が全く得られず、謎の多い人物として描写されている。禍特対のデスクも個性的な私物を持ち込むメンバーが多い中、テトラポットの置物とシンプルなマグカップのみと簡素なデスク回りとなっている。
浅見はそんな神永とバディを組むことになるが、ウルトラマンが出現した直後から書物庫で読書にふけっているなど無断で単独行動がとることが多くなり、浅見に不信を抱かせることになる。
この項目は、下記に本作のネタバレを含んでいます。 未鑑賞の方はご注意ください。(要スクロール) |
「あなたは外星人なの?それとも人間なの?」
「両方だ。あえて狭間にいるからこそ、見えるものがある。」
禍威獣ネロンガ出現の際、神永新二本人は子供を守るために命を失っており、その様子を見て興味を持った外星人『リピア』はその行いを理解するために神永と融合する。『ウルトラマン』の名は日本政府により命名されたものである。ウルトラマンとしての姿は別次元にあり、ベーターカプセルを起動することでウルトラマンの姿を別次元より召喚、変身して巨大化する。書物を読み漁っているのは人間のことを知ろうとするためであるが、そのせいで地球や人間の常識に疎く、ややズレた受け答えをすることもある。
地球科学をはるかに凌駕した技術をちらつかせて友好条約を締結させようとする外星人ザラブによる陰謀を知るが、その身柄をザラブに拘束され行方不明となる。同時にウルトラマン=神永新二であることが世界中にバラされ、さらにザラブの手によりにせウルトラマンが出現、破壊活動を繰り返し日本政府にウルトラマン抹殺計画を実行するように仕向けられる。しかし神永は事前にベーターカプセルを浅見に託しており、さらに公安の旧同僚の手を借りて自身の居場所の手がかりを浅見に提供、救助された神永はウルトラマンに変身、にせウルトラマン=ザラブを撃退した。
その後はウルトラマンを管理下に置きたい政府関係者から身を隠していたが、外星人メフィラスからの「ベーターシステムを利用した対敵性外星人からの自衛計画を通じて地球人類は生物兵器に転用できる存在だとわかった、地球は自分が独占するので力を貸してほしい」という申し出を受ける。神永はこれを拒否、禍特対のメンバーと共に巨大化に必要なベーターシステムの政府への受け渡しを妨害する。メフィラスとの対峙は熾烈を極めたが、何者かの存在を感じ取ったメフィラスはベーターシステムの受け渡しを取りやめて地球を去った。
何者かの存在の正体はウルトラマンと同じ光の星からやってきた使者『ゾーフィ』。彼は地球が外星人から兵器転用されることを防ぐため、天体制圧用最終兵器『ゼットン』を起動させる。ゼットンの発射する1兆度の火球は地球はおろか太陽系そのものが消滅してしまう。地球の破壊を防ぐためウルトラマンはゼットンに立ち向かうが、完膚なきまでに打ちのめされ敗北。ウルトラマンでさえなす術がない相手に政府関係者は茫然とするが、神永はゼットンを倒すためのヒント=ベーターシステムの基礎原理と高次元領域に関する関係式を禍特対に提供しており、それを基にゼットンを倒す計算式を人類の手で導き出すことに期待していた。そして「変身後別次元への空間が開かれる1ミリ秒の隙をついてゼットンを異次元空間に殴り飛ばす」という手法を導きだした禍特対は、その実現をウルトラマンに託す。神永は命の危険も承知の上でウルトラマンに変身、ついにゼットンを打ち倒すことに成功するが、同時に異次元空間に引き込まれてしまう。
救命信号を受けて駆け付けたゾーフィと対話するウルトラマンは、「人間の事は結局分からなかった」としながら、ゼットンを倒す方法を見つけた人類と、神永と同様に弱い地球人類を救うために命を懸けてゼットンに立ち向かった姿を見届けたゾーフィは、人類とウルトラマンに感銘を受け地球を静観することを約束する。それでもウルトラマンは掟を破った罪を償う必要があるため光の星に連れ帰ろうとするが、ウルトラマンはそれを拒否し地球に残って彼らを見守りたいという。だがゾーフィは認めず、妥協案として神永にウルトラマンの命を与えて2人を分離し、人類自らの発展を見守ることとする。そして、地球に帰還した神永が目を開いたところで物語は幕を閉じる。こうして神永新二は再び地球に帰ってきたのだった。
余談
関連項目
親記事
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兄弟記事
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