神話レアとはトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の希少度のひとつである。
神話レアの希少度設定
「コモン・アンコモン・レア」の3種類だった希少度設定をトレーデインングカードゲームの標準にあわせて増やすことで 新規プレイヤーの参入をしやすくすることが目的であるとされている。希少度を示すエキスパンション・シンボルの色は赤色よりのオレンジ。
神話レアの登場とともに1セットに含まれるカード種類数も少なくなるよう調整が行われた。
これにより、神話レアの出現率はレアの1/8でレアの封入枠と置き換わる形で封入される。ただし、1セット内の神話レアの種類はレアの種類と比べて少ないため、ある1種類の神話レアの出現率はある1種類のレアの出現率の1/2程度になる。
神話レア導入とセット収録枚数減少により、神話レアの出現頻度≒神話レア導入前の大型セットのレア、(神話レア導入後の)レアの出現頻度≒神話レア導入前の小型セットのレア、といった具合になっているとのこと。
神話レアの扱い
- 神話レアのカテゴリーには「特別」と感じさせるカードが選ばれるとされている。背景ストーリー面では非常に重要なアイテム、人物など、ルールテキスト面では「プレイヤーをコントロールする」、「《水蓮》の名を冠する[1]」、「燃え続ける」、「1色の呪文使用を禁止する」など、という具合である。プレインズウォーカーは両方の面で特別なので神話レア制定前の「ローウィン」ブロック以外では神話レアのみで収録されている。
- 神話レアにならないカテゴリーというものも存在しており、その中で最も大きいジャンルは「実用カード」と呼称されている。これは「コモン・アンコモンでお約束になっている単純な効果を、より低コストに、より強力にしたもの」である。神話レア登場時の説明コラムでは「2色のマナを出す土地サイクル」や《黒焦げ》、《変わり谷》が例として挙げられた。
- 上の項目は「神話レアには強力カードを出さない」ということを意味しない。また「4枚デッキに入るカードを神話レアで作らない」ことも意味しない。尤も、希少度の高いカードが弱かったらそれはそれで問題であるし、そもそも希少度とカードパワーは直接的に関係するものではない。
神話レア導入時に発表された公式コラムへのリンクを以下に記す。「変化の年」は和訳に際し誤訳・誤解を招く表現の変化が生じてしまっている為、一番下にある言語設定で「英語」に変え、原文を読むことを強く推奨する。
余談
- 一部エキスパンションでは、神話レアより希少なカードを示す「スペシャル」という希少度が設定されている。
現在、この希少度が使用されたのは「時のらせん」のタイムシフトカード、マジックオンラインでのみ販売された「Vintage Masters」収録のパワー9のみである。 - 「闇の隆盛」に収録された白の神話レア《大天使の光》に対する公式コメント[2]が実にひどい。きっちり「どうしてこうなったか」説明するところはよいところなのだろうが…。
関連項目
脚注
- *《Black Lotus》の昔から「Lotus」と名のついたカードは人気が高く、強力カードも多い。
- *簡単に言うと「開発末期に神話レア候補が1枚没になってしまったので急遽代わりのカードが必要になった。同じ状況でアホみたいに強いカードを作った前科があるので絶対弱くなるように作った。」
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