禍特対とは、映画『シン・ウルトラマン』に登場する組織である。
概要
日本国内に頻出する巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」へ対処するために設立された防災庁が「禍威獣災害復興本部」と共に設置した組織。正式名称「禍威獣特設対策室」。英語表記「S-Class Species Suppressions Protocol(enforcement unit)」。対策室の下部組織として実務に当たる「専従班」がある。専従班は生物学、物理学などのスペシャリストにより編成された組織であり、禍威獣が現れた際には現場に赴き、自衛隊などの指揮権が一時的に禍特対に移る。
「KATO太くん」というマスコットキャラクターがおり、ぬいぐるみなどグッズ化されている。
敵性大型生物第4号「ラルゲユウス」を取り逃したことがきっかけで設立され、第5号「カイゲル」で初出動、自衛隊との連携により駆除に成功した。続く第6号「パゴス」の対処にもあたったが、この際現場に多数の放射性物質を撒き散らしてしまい、後始末に苦慮したものの最終的には駆除に成功している。このような経緯に加えて現場に突然現れては指揮を委ねられる組織ということもありあまり好ましく思われてはいないようであり、メンバーの船縁由美は禍特対を「霞ヶ関の独立愚連隊」と称している。また予算もあまり割かれていないようで、居室で使われているコンピューターのバックアップも取れないために一時的に全データ消失の憂き目に遭うこともあった。
ウルトラシリーズで言うところの防衛チームにあたり、禍特対という名前もウルトラマンに登場した「科学特捜隊(科特隊)」と共通したネーミングとなっている。
メンバー
- 宗像龍彦(演:田中哲司)
禍特対専従班の直属の上司にあたる室長。専従班の立てた作戦を実現させるための政治的な交渉・根回しを担当する。 - 田村君男(演:西島秀俊)
防衛省防衛政策局より出向。専従班班長。
いわゆる「隊長」ポジション。 - 神永新二(演:斎藤工)
警察庁公安部より出向。専従班作戦立案担当官。分析をもとに作戦を立案する。 - 浅見弘子(演:長澤まさみ)
公安調査庁より出向。元ニノ四分析官。「ニノ四分析官」は公安調査庁の対外情報部門「第『二』部」「の」「第『4』部門(中国、東南アジア、ロシア、欧米担当)という意味と思われる。
劇中途中より加入した専従班分析官。突如現れた銀色の巨人の分析のため召集され、神永とバディを組むことになる。 - 滝明久(演:有岡大貴)
城北大学理学研究科非粒子物理学専攻の非粒子物理学者。物理学的見地から禍威獣の持つエネルギーを分析する。
自席には様々なフィギュアを始めとした私物が多数持ち込まれている。 - 船縁由美(演:早見あかり)
文部科学省より出向。汎用生物学者。生物学的見地から禍威獣の行動を分析する。
既婚者。
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関連項目
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