福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)とは、硫黄島の南にある南硫黄島の近くにある海底火山である。
概要
2010年ごろの最高地点の標高は-25mだった。2021年8月にプリニー式噴火を起こし、15000m以上の噴煙柱をつくった。なお、西之島の噴煙が最高8300m(2020年7月)、桜島の噴煙が高い時で4000~9000m程度である。
周囲に人家はなく、人的被害も確認されていないが、周辺を航行する船には噴石などへの注意が呼びかけられた。
その後、直径1kmほどの新しい島ができていることが確認された。最初は馬のひづめのような形だったが、後に丸括弧型に変化した。すごく簡単に説明すると以下のような図。
U → ( )
ただし、福徳岡ノ場に島ができるのはこれが初めてというわけではなく、明治時代以降に少なくとも7回は噴火しており、3回は新しい島ができている。噴火まで行かなくても、周辺の海水が変色することは比較的多い。
かつて新しくできた島は「新硫黄島」と呼ばれていたが、軽石が主な成分であったためか波に侵食されてしまい、島は消えてしまった。2021年にできた島も恐らく今後は侵食が進むと見られている。
なお、「福徳岡ノ場」の名前の由来は文献が見つからずはっきりしないが、「福徳丸」のような船の名前に由来すると考えられている。同じ小笠原諸島の「福神海山(福神岡ノ場)」は「福神丸」から名づけられている。漁業関係者たちが一部の漁場を「○○ノ場」と名付けており、そのうちいくつかの周りより浅いところにある漁場を「○○岡ノ場」と呼んでいたようで、他にも「南日吉海山(日吉岡ノ場)」などがある。
その後多くの漁船に知られ共通性の好漁礁となった.したがって この礁を発見した福神丸の功績を称え船名を冠した"福神岡ノ場"と固有名詞を付して呼称しわが国の多くの漁船による漁場として開拓し 現在に至った.
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関連項目
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