移動教室とは、
- 学校において、授業で普段使う教室以外の場所を使用すること。東京都では2と意味が重なってしまうためあまりこの意味では使われない。「教室移動」とも呼び、こちらは東京都でも使われることがある。
- 学校における1学年のみで行う校外学習。東京都を中心に使われる方言であるほか、文部科学省もこの表記を使用している。
当記事では順に説明する。
もしかして
- 飛ぶ教室 - エーリッヒ・ケストナーの児童文学小説。作中で登場する劇に、飛行機に乗って現地で学習するという内容が含まれる。
- 漂流教室 - 楳図かずおの漫画。荒廃した未来世界に教室が生徒ごと移動してしまうというストーリー。
概要
1 - 授業
小学校~高校では、一般に多くの授業はクラスの教室で行われる。しかし、授業によってはクラス教室以外で実施されることがある。これを「移動教室」または「教室移動」と呼ぶことがある(ただし全員がこのような言葉を使っているわけではなく、「次の授業は○○でやる」という言葉で説明していることもある)。
移動教室になる理由は主に以下が挙げられる。
- 実験、工作、演奏、調理など特殊な器具・机が必要になる授業(理科、図工・美術、技術、音楽、家庭など)
- 鑑賞、調査などで視聴覚室、図書室、パソコン室を使う場合
- その他、何らかの広い空間が必要な場合(小学校の生活科、学級・ホームルーム活動、総合など)
- 少人数授業、選択授業、合同授業
特に専門的な部屋の必要性がない授業の場合は、他のクラスの教室や空き教室が使われることもある。学校によっては教室が足りず、会議室や多目的室、視聴覚室、(座学の教科でも)芸術教科の教室などで行われることもある。
移動教室のときには仲の良い誰かと一緒に行く人もいれば、一人で向かう人もいる。隣には普段の授業と違う人が座ることも多い。
高校では選択授業が増え、その分移動教室も増えるため、階段の上り下りで疲れることもある。教科書などを忘れた場合は長い距離を取りに戻ることもあるので注意。
運動場や体育館で行われる体育や、屋外での理科の観察など、移動先が教室とはされない空間の場合は、移動教室とは呼ばれにくい。
大学・短大の場合は、ほとんどの場合クラスが設定されず、選択授業が多いこともあり、複数時間を跨ぐ実験・実習などを除いて休み時間を挟んだ授業は移動教室になることが多い。高校以上にキャンパスの敷地が広いこともあるので、授業の組み方によってはダッシュしなければならないこともある。
専門学校や学習塾、自動車学校の学科教習などの場合は場所によりけりである。
2 - 旅行(東京都の方言・文部科学省)
東京都を中心に使われる方言。1学年のみが行く校外学習を指す。他地域で言うところの「野外学習」「林間学校」「臨海学校」「修学旅行」などを指す。
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また、東京都にある文部科学省も、校外学習の意味で「移動教室」の語を使用している。ただし、東京都を除く全国では「移動教室」はあまりこの意味では使われていない。
避難に際して、安全かつ敏速に能率的な集団行動ができるようにするため、平素から朝会や遠足、移動教室、修学旅行、集団宿泊訓練、体育祭等の学校行事における集団行動を重視して指導する。
修学旅行等(修学旅行、遠足、社会科の見学、移動教室、体験活動などの校外で行う活動を含む。)は、子供たちの学校生活に潤いや、秩序と変化を与え、思い出に残るなど、有意義な教育活動です。現下の状況において、各学校や学校設置者におかれては、感染状況等を踏まえ、引き続き、感染防止策の確実な実施や保護者などの御理解・御協力を前提に、実施に向けての特段の配慮をお願いします。
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関連項目
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