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満潮 艦これワンドロ 200905

稲刈り(いねか─)作業とは、水田等で栽培・成熟したイネの地上部(茎・葉・稲穂)を根元付近から切断(刃物で切断・切削)して刈り取る作業のこと、また広義には「刈り取りから脱穀・収穫に至る一連の秋の作業全般」を指して使われることも多い。ここでは稲刈りから精米に到る広義の意味を解説する。

概要

コンバインで稲刈り女子高生(copilot版)

稲刈りとは水田で栽培、成熟した稲を刈り取る作業であり、他の農作物で言う「収穫」作業に当たる。 厳密には稲穂を刈り取る作業のみを指すが、稲刈り~精米までの工程をまとめて稲刈り作業とすることも多い。

広義の意味での稲刈りは段階的に、

刈り取り・脱穀(コンバイン、手刈り等)→乾燥(乾燥機、天日干し(はぜ掛け)等)→籾すり→粒選別(米選機・計量選別機等)→色彩選別(色彩選別機)

の工程に分かれ、この過程を経て玄米となる。この後、袋詰め、又はフレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ / 通称:フレコン・トーンパック)に詰める作業を行い、JA(全農)や卸問屋に出荷となる。この玄米を、問屋、米屋、コイン精米機等の精米機に通し、スーパーなどで精米として売られ、炊飯することで普段食べているお米となる。

新製品 秋し米

稲刈りの歴史

日本の稲作と稲刈りの歴史は、「手作業による厳しい重労働から、道具の発明、そして自動化・スマート化へ」という劇的な技術革新の歴史である。 縄文時代から現代に至るまでの稲刈りの進化を時代順に解説する。

しわしわサクナヒメ

 穂首刈り(石包丁の時代) 縄文時代末期〜弥生時代
稲作が大陸から伝わった初期は、「石包丁(いしぼうちょう)」と呼ばれる石の道具を使い、稲の根元ではなく「穂先(穂首)だけ」を1本ずつ手作業で切り取る穂首刈りを行っていた。 当時の野生に近い品種は熟す時期がバラバラで、放っておくと籾が地面に落ちてしまう(脱粒性が高い)ため、熟した穂から順番に手で摘み取る必要があった為である。 
根刈りへの移行(鉄製鎌の登場) 古墳時代〜平安時代
鉄器文化が普及すると、頑丈な「鉄製の鎌(かま)」が登場。品種改良により熟す時期が揃うようになったことで、穂先ではなく「株の根元から一気に刈り取る(根刈り)」方式へ変化した。 根元から刈ることで藁(わら)を長く確保でき、屋根の材料や縄、わらじなどの生活資材として有効利用していた。 
道具の進化と「千歯扱き」の革命
江戸時代 刈り取り用の鋸鎌(のこぎりがま)が進化・普及するとともに、脱穀の道具として「千歯扱き(せんばこき)」が発明された。 それまでは箸のような木棒で一房ずつしごいて籾を落としていたが、千歯扱きの登場で作業効率が数倍に跳ね上がり、あまりの速さに仕事を取り上げられた手伝いの女性たちが泣いたことから「後家泣かせ」とも呼ばれるほど作業が効率化した。
 足踏み脱穀機 大正〜昭和初期、中期
大正時代に「足踏み脱穀機」が発明され、昭和初期には石油発動機(エンジン)を取り付けた小型の「自動脱穀機」が登場する。それでも刈り取り自体はすべて手作業の鎌刈りであり、秋になると家族・親戚・近所が総出で集まり、助け合いで数日間かけて作業を行っていた。昭和中期まで全国の農村地域の小中学校や高校には「稲刈り休業(農繁期休業)」と呼ばれる秋の臨時休校制度があるほど、稲刈り作業は秋の一大イベントだった。 
コンバインの登場と劇的省力化
昭和40年代〜平成 1960〜1970年代、日本の狭くぬかるんだ田んぼに合わせて開発された「自脱型コンバイン」が一気に普及、「刈り取り」「脱穀」「選別」の3つの工程が1台で同時に行えるようになり、かつて10人がかりで何日もかけていた作業が、わずか1〜2人で完了するようになる。これにより、農地の大型化、時短化し、農家や農業法人の規模が巨大化することが可能になる。
スマート農業とロボット化
現代(2020年代〜) GPSやAI、センシング技術を融合した「ロボットコンバイン」の実用化等、 監視者のもとで無人自動走行・全自動刈り取りを行う機体や、刈り取りと同時に米の水分・タンパク含有量をリアルタイム計測する食味・収量センサー付きコンバインが導入されつつあり、超省力化と高品質化が進んでいる。

天穂のサクナヒメ おひぃさまとコンバイン

稲刈りの工程

稲穂波に魅る

稲刈りの時期は8月から始まり10月下旬まで続く。一般的に9月に稲刈り作業をするが、南の地域や早熟米等の品種はそれよりも早い収穫となる。稲刈りの工程を段階に合わせて解説する。

刈り取り

クラピ稲刈りフォーム

稲が緑色から80%ほど黄色になる頃が刈り入れ時期となる。緑色の稲を刈る、所謂青田刈りを行うと、未熟米となり、くず米の増加、等級への悪影響が出てしまう。

人の手で刈り取る場合を除き、露や雨の水分がコンバインの搬送時の詰まり原因や乾燥機の負担となるので、太陽が昇った好天時、稲穂が乾燥した後に刈り取る事が多い。

水田は数十日前から干上がらせ、土壌を乾燥、固定化しつつコンバインや人が作業しやすいよう整えていく。草刈りや電気柵等で害獣対策を行っている場合、撤去などの必要な作業をしておく。

コンバインでの刈り取り作業前、水田にコンバインが入る入り口段差の箇所やコーナー(角)の稲穂を手で刈り取る作業をすることが多い。この場所がコンバインでのスムーズな刈り取りが困難な為で、手での刈り取り作業によってコンバインでの水田全体への刈り取りに移行できる。この時の刈り取った稲穂はコンバインで脱穀する機能が備わっているが、チェーンなどに巻き込まれるリスクがあるため、近くに緊急停止用のボタンがコンバインに付いている。

コンバインの搬送詰まりやトラブル時、手作業で詰まりを解消するが、これが本当に大変。露や雨は避けて作業した方が良い。また、地面が濡れていてもトラブルの元となる。作業前の確認と機械の点検は欠かせない。また、倒れている稲穂を刈るときもトラブルが多い。倒れている稲穂を無理矢理コンバインで刈り取ると詰まりや故障の原因となる。慎重な刈り取り作業が必要である。

手で稲刈り全般を行う場合、稲刈り用鎌を用い、稲穂を掴み、鎌を引きつけるように刈り取る。一定量手の中で稲穂が溜まると、藁等でひとまとめにし、はぜ掛け等を行う。はぜ掛け用のコンバインもあり、その場合、藁がまとまって収穫されるので作業軽減となる。

コンバイン

4条刈コンバイン

コンバイン(Combine)とは、英語で「兼ね備える、化合する、連合組織」などを現す言葉である。日本の農業機械としての意味でも使われている。 自脱型コンバインと普通型コンバイン(汎用コンバイン、コンバインハーベスター)がある。日本では主に自脱型コンバインが主流となる。詳しい仕組みなどの解説はコンバインの記事に譲るが、最近ではスマート農業が普及されていて、自動で刈り取りをする機種等が開発されている。

コンバイントラブルあるある
ぬかるみにハマる
降雨後の稲刈りで一番あると思われるトラブル。ぬかるんだ水田でよく起きる。最悪脱出不可能になるので、速やかに脱出したい。その他にもぬかるんだ水田は、コンバインが刈り取りする際、稲の根も引き抜いてしまい、詰まりの原因となる。
朝露や倒伏稲による詰まり
「ちょっとくらい大丈夫だろう」と早朝や雨上がりに刈り始めると、湿った稲が搬送経路に詰まってしまう。また倒れている稲を刈ると同じように詰まりやすい。その状態でどんどん稲を刈り取ると、搬送されない稲が溜ってしまい、故障の原因となる。これを復旧させるにはかなりの手間がかかり、下手するとその日は作業ができない場合もある。朝露や雨天は避けた方が良い。もちろんコンバイン自体濡れていては駄目なので、使わない時は朝露や雨を避けるためシートや小屋に入れる等、養生が必要。
雑草が絡まる
意外と雑草にも弱い。特にツタ性の雑草はチェーンに絡まり、詰まりの原因となるので、田植え時の除草剤等で防除しなければならない。もちろん薬害を起こさないよう決められた分量で除草剤を撒く必要がある。
泥がキャタピラーに溜まる
キャタピラーに泥が溜り、走行しづらくなる。これはキャタピラーの故障や走行時の安定を損なうので取り除かなければならない。これが悪化するとゴムが切れたり外れてしまう事もある。高圧洗浄機で洗うのが手っ取り早いが、できない場合フック付きの専用器具で地道に取り除いたりする。
キャタピラーのゴムが切れ、走行不可能になる
一番最悪なトラブル。田んぼの中で切れると本当にどうしようもない。経年劣化で起きたり無理な舗装上を走行すると起りやすい。走行が不可能になるので、業者を呼んで対応してもらうしか無くなる。これを防ぐには泥を取ったり、トレーラーで運んだりすると、キャタピラーのゴムの寿命を延ばす事ができる。
刈取クラッチが切れていて稲が搬送されない
整備で刈取クラッチを切っていると、稲が搬送されない。クラッチの位置を知らないと、故障と間違える事があるが、カバーの中のクラッチを復旧させると解消するので、説明書などで確認しよう。

脱穀

新米が楽しみな加賀さん。

刈り取った稲穂から穂先の籾を取り分ける作業である。手作業の時代、自動脱穀機を使っていたが、現在ではコンバインの普及もあり、刈り取りと脱穀を同時に行う事が一般的になった。

脱穀された籾は、コンバイン内のタンクに貯蔵され、籾がタンク内に一定量溜まると電子音で知らせる機能があり、これにより運転者がタンクの満載を知ることができる。脱穀された藁は粉砕され、コンバイン後部から排出される。

コンバインで脱穀を終了した籾は、軽トラック等に移され、作業小屋の乾燥機に運搬される。農家によっては、乾燥作業からの工程を他の農家に委託し、この脱穀作業までの農家もある。

手作業の場合、この工程を後回しにし、先にはぜ掛けを行うこともある。

乾燥

行ってきました12

脱穀直後の籾は水分が多くそのままでは腐敗するため、遠赤外線乾燥機、はぜ掛けなどにかけ、保存に適した水分量(約14.5〜15.0%)まで乾燥させる。

乾燥機で乾燥させる際は、灯油等の燃料を使用し、バーナーで乾燥させる。乾燥機のタンクが一杯になると、刈り取り、脱穀ができなくなるので、乾燥機の容量が、1日の刈り取りの量を決定する。

農業法人や規模が大きい農家になるほど、この乾燥機の大型化、複数化が進んでいる。この設備が刈り取りの効率、玄米の品質を決定づける事となる。急激に乾燥させると「胴割れ」の原因となり、精米時の割れの原因や、精米を炊飯した際に粘つきの原因となる。この為、(籾の水分量によるが)作業時間が一晩中かかることが多く、水分量などの条件によっては翌日の作業に影響が出る。

はぜ掛け(稲架掛け)

稲刈り(はぜかけ)

はぜ掛けとは、刈り取った稲束を棒や支柱に掛けて天日と風で約2週間ほど自然乾燥させる伝統的な稲の乾燥方法である。 はぜ掛けは「天候に左右される」「設営や掛け外しの作業が極めて重労働」というデメリットがあり大量生産には向かないが、その手間と時間をかけるからこそ「天日干し米」という高付加価値(プレミアム米)として高く評価されており、一部農家で現在も行われている。 はぜ掛けを行う主な利点は「味・品質」「環境・コスト」「藁(わら)の活用」となる。

食味・品質面のメリット
養分と旨味が米粒に集まる(熟成効果) 稲を根元を上・穂先を下にして逆さまに吊るすことで、刈り取った後も茎や葉に残っている水分や養分、糖分が重力と乾燥に伴ってじわじわと穂先(米粒)へ移動・凝縮、これにより、噛んだときの甘みや旨味が増すといわれている。
胴割れが少なく、米粒が傷みにくい
機械乾燥(温風乾燥)では急激に水分を奪うことで米粒に微小なヒビが入る「胴割れ」が起きることがある一方、はぜ掛けは秋のやわらかい日光と風を利用して約2〜3週間かけてゆっくり自然乾燥させるため、米粒に余計なストレスがかからず、炊き上がりのつや・粘り・食感が優れ、冷めてもおいしい米に仕上がるとされる。
後熟(こうじゅく)による品質向上
天日干しの過程で、未成熟気味だった米粒もしっかりと成熟(後熟)し、未熟粒が減って揃いの良い良質米になりやすい。
環境・機械設備面のメリット
灯油や電気を大量に使う乾燥機を使用しないため、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えられ、高価な大型乾燥機が不要となる。巨大な乾燥機や大規模な作業小屋を所有・維持する必要がない。
副産物の品質向上
コンバインで収穫すると藁が細かく裁断されてしまうことが多いが、はぜ掛けの場合は稲を株ごと残す事ができる。これにより上質な藁(わら)が得られる。天日でしっかり乾いた藁は、しなやかでカビにくく、縄編み、わら細工、敷き藁(野菜栽培用)、家畜の飼料、正月飾りの材料などとして高い価値を持つ。

はぜ掛けには昔は地元で採れる「竹(モウソウチクやマダケ)」や「杉(スギ)・丸太」、クリの木などが使われていた。現代では、木材の調達や耐久性の観点から、亜鉛メッキの鋼管(単管パイプ)や樹脂被覆されたアルミ・スチール製のパイプと、ワンタッチで固定できる専用のジョイント金具を使って組み立てるケースが増えている。が、コストの観点等から未だ昔の方法で行っている農家もある。

はぜ掛けの場合、天候にもよるが2週間~3週間掛けて天日干しにし、その後脱穀作業となる。

籾すり

ちっちゃければちっちゃいほどよい

籾すり機を用い、ゴムロールを回転させつつわずかな隙間(ロール隙間)を開けてその間に籾を通しすり潰しつつ籾から籾殻を外して、中身の玄米を取り出す作業である。籾すり機には外した籾殻や藁、ゴミや小石等をふるいや風で分離し、次の工程に搬送する機能がある。飛ばした籾殻は外や専用のタンクに入り、肥料や家畜の飼料となるのが一般的である。この工程の後に小石を選別する専用の機械に掛ける事もある。

籾すり機ゴムロールの脱ぷ率(だっぷりつ)の調整
一度の通過で何%の籾殻が剥がれるかを示す指標で、適正値は80〜85%とされている。ゴムロールの調整が肝要であるが、最新の籾すり機には自動で調整する機能が備わっていることが多い。

ロールの隙間が狭すぎる(脱ぷ率が高すぎる): 玄米の表面に傷がつく(肌ズレ)、米が割れる(胴割れ・砕け米)原因になる。

ロールの隙間が広すぎる(脱ぷ率が低すぎる): 脱ぷしきれず、機内を何度も循環するため効率が落ちる。

粒選別

059 米俵【立ち絵素材 透過PNG】

粒選別(りゅうせんべつ)作業は、籾すり工程を終えた玄米から小さすぎる粒や未熟な粒(くず米)を取り除き、一定以上の太さ・大きさをもった整粒(せいりゅう)だけを選び出す工程である。

粒選別には「米選機(まいせんき)」や、計量機能が一体となった「計量選別機」が使われ、この機械で主流となっているのは、斜めに傾斜した網目状の筒(ふるい網・ドラム)を回転させる方式である。

編み目を調整し、粒の大きさを揃え、くず米を排出する機能が備わっている。

軽量選別機は、袋をセットして計量し出荷できるのだが、この場合、色彩選別機を通さないため、製米内にカメムシ被害米等が混じることとなり、等級が下がることがある。色彩選別機を通す場合、軽量機能はカットし、専用の計量器を使用することとなる。

色彩選別

問題はない!15俵までなら!

米の色彩選別機(しきさいせんべつき)は、玄米や白米の中に混ざっている着色米(虫食い・被害粒)、未熟米、ガラス・石などの異物を、光学センサーとエアー(圧縮空気)で瞬時に判定して弾き出す農業用機械である。米の品質・等級維持や食味・安全性の向上のために、農家やライスセンター、製米所で広く使われている。

ホッパー(投入口)に入れたお米が、斜めに傾斜したスロープ(シュート)を滑り落ち、滑り落ちる米粒に対して照明を当て、フルカラーCCD/CMOSカメラや近赤外線(NIR)センサーで高速撮影・検知を行い1粒ずつ色や反射率を瞬時に判別する。センサーが変色米や異物を検知すると、その一瞬のタイミングに合わせてピンポイントでエアノズルから空気を吹き出し、不良品だけを弾き落とし、良品はそのまま真っ直ぐ下へ落ち、不良品は別の排出口へ振り分けられる。

全ての不良品を弾き出せる訳ではないので、農家や規模によっては2度掛けを行ったり、2台ラインに据え付け、不良品の輩出率を高めている。

袋詰め

10キロの米袋で限界を迎えつつあるミカンちゃん

色選作業が終わった玄米を、計量機にかけ、規定の重量に袋詰めを行い、積み上げ作業を行う。計量機又は計量選別機は規定の重量に達すると自動に止まるようになっており、この間に紙袋等の交換をする。紙袋に正味30kgほどが入り、計量機から取り出した袋の上部を畳みながら結び付ける。

農家の規模にも寄るが、規模が大きい場合、フレコンバッグに入れる事となる。この際フォークリフトを用い、運搬、積み上げ作業を行っている。紙袋の場合、作業員の人力により積み上げ作業が重労働になるが、フレコンバッグの搬送はフォークリフトなので、効率の向上や、作業員の疲労の軽減となる。しかし、フレコンバッグは万が一荷崩れした場合、復旧が困難というデメリットがあり、搬送の際は細心の注意が必要となる。

精米

たまごかけごはん

袋詰めされた玄米は、検査基準に基づき1等米、2等米、3等米に評価され、米の価格が決まる。その後、卸問屋やJA等に保管され、町のお米屋さんやスーパー、又はコイン精米機等で精米される。

稲刈りに関する文化、芸術、文学等への影響

2025年米巫女さん

昔から稲刈りは芸術や文学に影響を与えていた。絵画や小説等、秋の場面に稲刈りは模写や表現されている。その他収穫祭や神事への米の奉納など、様々な形で地域の文化に根付いている。

お手刈り
有名な稲刈りの神事として、天皇陛下自らが皇居内の神田(田んぼ)にお入りになり、鎌を使ってお米を刈り取られる皇室の重要な伝統行事である「お手刈り(おてがり)」がある。これは、毎年秋に行われる最も重要な宮中祭祀「新嘗祭(にいなめさい)」にて、天照大神をはじめとする神々に捧げられる米を収穫するためである。その他抜穂祭(ぬいぼさい / ぬきほのまつり)等が日本各地で行われている。稲刈りにまつわる祭り、神事は貴方の地元にもあるだろうか?
百人一首
「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」は、稲刈り時の仮小屋の情景を詠んだもので、農民への思いやりが感じられる名歌として広く知られている。この歌は『小倉百人一首』の第1番として有名であり、天智天皇(てんじてんのう)の御製とされている。現代風にすると「秋の田んぼのほとりにある仮の小屋は、屋根の苫(とま:萱や藁を編んだもの)の編み目が粗いので、私の袖は夜露に濡れ続けているよ」という意味になる。
有名なミレーの絵画『落穂拾い』
19世紀の画家ジャン=フランソワ・ミレーが描いた有名な絵画であるが、後ろでは地主や富裕層が馬に乗って大量の小麦を収穫・積載している一方、手前では貧しい女性たちが落ちたわずかな小麦の穂を黙々と拾っている絵画である。中世〜近代のヨーロッパでは、地主が収穫を終えた後の畑に残った落ち穂は、土地を持たない貧しい人々や未亡人、孤児などが拾って生計の足しにすることが法律や旧約聖書の教えで認められた権利だった。一方日本では対照的に「米粒を粗末にすると目が潰れる」と言われてきたように、一粒のお米も無駄にしない感謝の心から、田んぼの所有者の家族総出で田んぼに入り、落ちた穂を拾い集める光景が日常的だった。

トリビア

稲刈りライス

・作業は長袖、長ズボン

籾殻(もみがら)や稲の表面を覆っている「微細な毛(剛毛)」や「ノギ(芒:穂先にある針のような毛)」が砕けた細かい粉が、皮膚に刺さって痒みを引き起こすので、暑くても半袖半ズボンでは作業をしてはいけない。首にはタオル、手袋も着用しよう。もし粉が皮膚に付いたら、擦らず水で洗い流そう。その他に稲の葉で皮膚を切る可能性、衣服がコンバインのチェーンに巻き込まれる場合もあるので、裾のボタンを閉じるなど正しい格好で作業をしよう。

・青田刈り、青田買いの違い

「青田刈り」と「青田買い」は、文字の通り「刈る(奪う・台無しにする)」か「買い(あらかじめ確保する)」かの違いとなる。

「青田買い」

成り立ち: 農家が資金繰りに困った際や、商人が良質なお米を安く確実に確保したいときに、夏場の青々とした田んぼ(収穫前)の段階で将来の収穫を見越して契約・購入したことに由来する。

現代の使われ方: 「将来有望な人材(学生)やスポーツ選手を、早くから目を付けて契約・確保する」という意味で使われる。ビジネスや就活等で使うなら「青田買い」が正しい表現となる。

「青田刈り」

成り立ち: 戦国時代、敵の秋の食糧(兵糧)を絶つために、まだ実っていない青い稲を鎌で刈り倒してしまう焦土戦術(刈田狼藉)から来ている。

現代の使われ方: 本来は「全滅させる」「奪い去る」という意味だが、就職活動などで「企業が学生を早く採りすぎる行為」を批判的に表現する際に、誤用から派生して「青田刈り」と言われるようになった。

・米俵1俵=60㎏

農協に出荷する際、使用する米が入る紙袋は正味30㎏入るのが一般的。1俵は紙袋2袋となる。よく農協などの概算金などは俵で計算するので、紙袋だと概算金の半分の計算となる。昔の人は藁で作った60㎏の米俵を運んでいた。持ち手があったため、紙袋よりも持ちやすくなってはいたが、その苦労は想像に難くない。

稲を描いてみた

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稲刈り

1 ななしのよっしん
2026/10/03(土) 23:16:30 ID: q+Lw4AUOd+
今年もやっと稲刈り終わったよ。去年と違って米の値段安くなって辛いけどね。
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2 ななしのよっしん
2026/10/03(土) 23:22:00 ID: djs5uFIVye
>>1
乙、激しく感謝してる
税金使ってでもコメ農家助けねーとやべー時代になっちまった
せめて価格変動を5年かけて緩やかにするとか時限立法にすれば生き残り策はまだあるだろうになぁ
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3 ななしのよっしん
2026/10/03(土) 23:29:01 ID: q+Lw4AUOd+
>>2
ありがと。まあ、袋詰めとか片付けとか残っているんだけども。
昔、戸別保証や減反政策でお金もらっていた時代はあるけど、その頃はもっと米価が安くされたから、良い思い出も無いんだよね。
今は農業法人や、規模の大型化に金が行っているみたいで、規模の小さい農家はあまり恩恵受けられないんだよねぇ。
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4 ななしのよっしん
2026/10/04(日) 10:08:10 ID: PxgVo6PgI7
今年の稲刈りの時期は微妙な天気ばかりだったなあ
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5 ななしのよっしん
2026/10/04(日) 18:21:58 ID: q+Lw4AUOd+
天候に左右されるからね。この作業。長雨が続いたら(手でやる以外)どうしようもない。
コンバインが雨に弱いので、少し稲が濡れても搬送時、稲が詰まってしまう。ぬかるみにキャタピラー取られるし稲刈りの時に雨は良い事が無い。まあ、刈ってしまえば乾燥やら袋詰めは小屋でできるんだけども。

袋詰めも終わりが見えてきた。コッチは天候持ちこたえたんで稲刈り自体は順調だったよ。
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