積乱雲とは、様々な理由で発生した強い上昇気流により、小さな積雲が見る見る発達し、最終的に約高度10kmに達する巨大な雲である。
入道雲とも呼ばれ、夏の風物詩でもあるが、冬の日本海側でも発生する。
概要
海外ではスーパーセルと言われる超巨大な積乱雲が有りますが、それは小さな積乱雲(セル)が多数集まっていると聞いた事あります。(台風と同じ様な感じですかね?)
日本では積乱雲の発生原因は色々ありますが、主にこの3つに分けられます。
熱雷
真夏の夕立が良い例です。熱せられた湿った空気が上昇し、発達、発生するもの。
コレに上空に寒気がやってくると、熱い湿った空気は軽いので上昇しようとし、上空の寒気は重いので下降しようとします。コレが天気予報で言う『大気の状態が不安定』の状態の1つです。
対流活動が激しくなり、熱い湿った空気はみるみる上昇し、数十分くらいで積乱雲になるまで発達します。
積乱雲の中では激しい対流により氷の粒が激しくぶつかり合い静電気の原理で電気がたまっていき、周囲との空気との絶縁状態を超えるレベルまで達するとショート、つまり雷が発生します。
積乱雲の中の雨粒や氷の粒が大きくなってくると上昇気流では支えきれなくなり。降ってきます。
その際、周囲の空気をひきずり降ろす形になって下降気流が生まれ、雨が強くなるにつれ下降気流が強くなり、積乱雲を発達させる上昇気流が弱くなり、積乱雲は次第に衰弱、消滅していきます。
(その下降気流が強いとダウンバーストとなります)
その寿命は30分から1時間程度と言われています。
何時間も降って豪雨となるのは次々と湿った空気が供給され、新しい積乱雲が発生するためです。
界雷
コレは寒冷前線など前線に伴って発生する積乱雲で、寒気と暖気がぶつかりあうことで発生します。
寒冷前線で例えると、重い寒気が暖かく湿った空気を上空に押し上げながら移動するので、前線の移動に伴い、次々と積乱雲が発生します。
渦雷
低気圧や台風の強い上昇気流で発生する積乱雲です。
巨大な積乱雲の集団の中で世代交代が大規模に行われるので、長時間持続し、災害をもたらす事があります。
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