穏やかじゃないですね単語

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穏やかじゃないですねとは、Wii/Newニンテンドー3DSで発売されているRPG「ゼノブレイド」の主人公シュルクの定番セリフである。

詳しく聞かせてもらえますか？

本作では街に点在している「困っている人」の悩みを聞いてあげるとクエストが発生する。
その際にシュルクをパーティの先頭にしていた場合に発せられる定型句が「穏やかじゃないですね」である。

定型句はキャラごといくつかパターンがあり、シュルクの場合は
依頼人「◯◯な事があって困った」→シュルク「穏やかじゃないですね」→依頼人「ちょっと頼みたいんだけど・・・」
という流れでクエスト発注に至るケースが多い。

各地で困っている人を見つけるなり、相手が誰だろうとその悩みを吐露させ、「穏やかじゃないですね」と冷静にコメントし、スムーズにクエスト受注へと持っていくこなれた会話術が妙に印象的だったためか、この台詞はプレイヤー間でいつしかネタにされるようになった。主人公を先頭にしている事が多い序盤～中盤などは特に多く聞く事になるので、印象に残りやすいという点もある。

ニコニコなどでは、明らかにそんな事を言っている場合ではない危機的状況、ムービーにおける盛り上がりの場面、落ちれば落下死間違いなしの高所移動中、燃えBGMが鳴っているシーンなど、とにかくあらゆる「穏やかではない」状況で「穏やかじゃないですね」とコメントされる事が多く、その使い勝手の良さも相まって、図らずもシュルクの代表的セリフのような扱いになっている。

この件に関してゼノブレイドの脚本を担当した竹田裕一郎氏は、自身のTwitterで「シュルクのセリフ、すごくたくさん書いたんですが・・・僕が書いたものではない“穏やかじゃないですね”にどれも勝てなかったなぁ、と少なからず敗北感が（笑）」と漏らしている。

ちなみに作中の「ゲイルショット」という武器の説明文には「風の紋章が刻まれた銃　この風は穏やかじゃないですよ」と書かれており、多くのプレイヤーの腹筋にダメージを与えた。だが明らかにシュルクの例の台詞を意識した説明文であるにも関わらずゲイルショットはカルナ用武器である。

また、逆にクエストを解決したときのシュルクの定型句「よかった、これで解決ですね」も似た形でネタにされる事が多い。作中のあるクエストでは、話の長い依頼人の悩み相談を「よかった、これで解決ですね」で強引に切り上げようとするが、即座に「良くないわよ！」と切り返され結局長話を聞くハメになるくだりもある。

シュルク役の浅沼晋太郎氏もツイッターでネタにしていたことがあった。

何か困ったことになってるみたい――

2014年 8月のニンテンドーダイレクトにて『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』へのシュルク参戦が発表されたが、参戦PVではやはりというべきか「穏やかじゃないですね」と口走っていた（本編のこの台詞はテキストだったので、ボイスつきの「穏やかじゃないですね」が初めて実現した事になる）。
リンクとマルスの二大剣士の猛攻をかわしながらの一言で、本当に穏やかじゃない状況。そればかりか公式の参戦動画のタイトルにまで「穏やかじゃないですね」とつけられる始末であった。
また、WiiU版にのみ実装されているステージ「エンジェランド」で使えるピットのスマッシュアピールでシュルクの話題が出ると、ピットもこの台詞を言う。

ちなみに2015年発売の『ゼノブレイドクロス』ではシュルク自身は登場していないが、プレイヤー用アバターキャラの設定時に浅沼氏が担当するボイスを選ぶことができる。アバターは操作時にエモートアクションをとることが可能でボイスと共に挨拶や土下座をしたりするのだが、浅沼氏担当である「王道」タイプのボイスを付けていると「穏やかじゃないねぇ」と発言するアクションをとることが出来たりする。（シュルクより強気な性格設定らしく、言い方は強めになった）

そして2018年。前年に発売された『ゼノブレイド2』のエキスパンション・パス購入者向けの追加コンテンツという形でシュルクとフィオルンが登場。どこかのポータルから「挑戦の地」に迷い込み、時を同じくしてそこに迷い込んだ主人公レックスとその仲間に出会う事となるのだが、ここでも彼のクエスト受注スタイルは健在であった。初対面で素性も分からないシュルク達にどう対応すべきか狼狽えるレックス達一行を見てシュルクはまずこう呟く。