空条承太郎(くうじょう じょうたろう)とは、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物である。
概要
第3部「スターダストクルセイダース」の主人公。第4部「ダイヤモンドは砕けない」、第6部「ストーンオーシャン」にも登場する。第5部「黄金の風」にもちょっとだけ登場。
ジョジョシリーズの中で最も長く活躍している。宿敵DIOと共にシリーズの『顔』と言える代表的な存在。
口癖、決め台詞は「やれやれだぜ」、「オラオラ」。モデルはクリント・イーストウッド。
- 身長:195cm
- 体重:82kg
- 星座:みずがめ座
- 血液型:B型
- 学歴:現在高校在学中
- 家族構成:母親はジョセフ・ジョースターとスージーQ夫婦の娘でアメリカ人の空条ホリィ。父親は日本人の空条貞夫(ジャズ・ミュージシャンで旅行中)。
- 瞳の色:ややグリーン
- 趣味:飛行機とか船に関する本をみるのが好き
- 好きなスポーツ選手:千代の富士
- 好きな歌手:久保田利伸
- 好きな映画:ネバー・クライ・ウルフ
- 好きな色:透明感のある色ならぜんぶ
- 性格:承太郎は、とりたてて自分の感情を外に表す必要はないと考えており、それは誰の目にも明らかだと思っているため、人から誤解を受けやすい。他人は彼のことを、冷淡で反抗的で無関心なヤツと思ってしまう。トラブルを起こしやすいのはそのためである。
- 好きな女の子のタイプ:いわゆる日本人的な女性が好き。ウットーしい女は大キライ
第3部
17歳。東京都在住の高校生。容姿も体格も良い硬派な筋金入りの不良。寡黙かつ口調や素行は荒々しいが、根は熱さや優しさもある。また本人も認める執念深い一面を持つ。同校の不良たちから一目置かれ慕われており、周囲の女性からも非常に人気が高いが、まとわりつく女性たちを鬱陶しく思っている。
DIOが海底から復活しスタンド能力を身に付けた影響で承太郎にもスタンド能力が発現した。母親のホリィもスタンド能力に目覚めたが、スタンドの力に耐え切れず重体になり、母を救うためDIOを倒す旅に参加する。
行き先がエジプトだろうがインドだろうが常に学ラン着用である。帽子と髪の毛は、もはや一体化しており作中で帽子を脱いだのは3回のみ。卒業後、海洋学者になってからもこのスタイルを貫いており、一巡した世界の代替人物にも受け継がれていた。
なお、髪型は原作においては一貫して短髪(第3部のみ垂れ下がった前髪がひと房ある)だが、3部OVA版では髪が伸びており、いわゆる団長ヘアになっている。
冷静沈着、判断力に優れたジョジョ有数のスタンド使いである。とはいえ、決して怒らないわけではなく、非道な者や家族を傷つけた者に対しては明確に怒りを露わにする。そのため特に第3部における高校時代は問題児として扱われているが、これも悪を許さず正義感の強いジョースターの血によるものだろう。
子供時代は素直で大人しい良い子だったらしいが、アレッシーのスタンド能力により子供化した際も当時から実は「やる時はやる」性格だったらしく喧嘩は恐ろしいほど強かったようだ。劇中、明確にキレたのは最後の対DIO戦ぐらいだが、その激情ぶりはハンパではない。バラバラになったDIOへ放った「てめーはおれを怒らせた」という台詞は有名。
これ以降の部で、この激情的な面は年齢を重ねていくうちになくなり、年相応の落ち着いた面を見せるようになった。年齢を重ねても外見の若々しさを保っている。
エピソード
スタンド能力
- 星の白金(スタープラチナ)
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ17番目のカード「星」。
射程距離は2mと短いが、桁外れなパワーとスピード、精密動作性、視力を誇る近距離パワー型のスタンド。逞しい肉体を持ち「人型のスタンド」の中でも特に見た目が人間に近く、頭髪がある。動体視力にも優れており眼前から発射された銃弾を指で摘んで止めることもできる。決め技は「オラオラ」の掛け声と共に拳の連打を叩き込む通称「オラオラッシュ」。人差し指と中指に力をためて伸ばし敵を切り裂く「流星指刺(スターフィンガー)」もある。スタープラチナという名前はモハメド・アヴドゥルにより名付けられた。 - 登場初期はスタンドを正確に認識・制御できていなかった承太郎に「悪霊」と言われていた。悪霊が他人に危害をくわえるのではと考えた承太郎が自ら牢屋に入った時は、承太郎が快適に過ごせるよう射程距離外の物体を暴走状態のスタープラチナが牢屋内に持って来ている。
- 特殊な能力は(スターフィンガー以外)ないシンプルに物理的な戦闘力が強いスタンドであったがDIOとの戦闘の最中にDIOの『ザ・ワールド』と同じタイプのスタンドだと認識し、時を止める能力を身につける。スタンド能力の全盛期では時を止められる時間は5秒。第4部以降は「スタープラチナ・ザ・ワールド」という呼び名でこの能力が名付けられ、第4部で長い間使っていなかった時空停止を使った際の停止時間は0.5秒、2秒、第6部では2秒、最終的には5秒まで伸ばせたりとまちまちである。
- より詳細な内容は「スタープラチナ」を参照。
第4部
28歳。海洋生物研究で学会にその名を馳せる海洋学者になっている。
第4部の主人公・東方仗助は16歳で年下だが、ジョセフ・ジョースターの息子(隠し子)なので血縁上、承太郎の叔父にあたる。年老いたジョセフになにかあった際のために遺産を整理していたところ、仗助の存在を知りジョセフの遺産分配を伝えるためと、ジョセフの念写により杜王町に潜伏していることが判明した殺人鬼・アンジェロの追跡のために杜王町にやってくる。その後、アンジェロの証言でスタンド使いを生む「弓と矢」の存在が明らかになったため杜王町に滞在し、殺人鬼・吉良吉影の調査にも協力する事となった。
のちに杜王町滞在中に執筆したヒトデに関する論文で博士号を取っている。
この時点で既に既婚者で娘・徐倫も生まれており、「アイズオブヘブン」でのオリジナルストーリーモードのEDでそれをハッキリと確認できる。またこの時点での徐倫は6歳であることを承太郎が対アナスイ戦での勝利台詞で発言している。
第5部
30歳。冒頭での広瀬康一の回想にてDIOの息子、ジョルノ・ジョバァーナの調査を依頼する。康一がジョルノの件で承太郎と電話をする時にもちょっと登場。終盤で、1990年代初めにポルナレフと共に「弓と矢」の調査をしていたことが明かされた。
第6部
40歳~41歳。第6部の主人公であり実娘の空条徐倫がジョンガリ・Aの陰謀によりG.D.st刑務所に投獄されたのを助けるため刑務所を訪れるが、プッチ神父の罠に落ちる。
家庭を顧みず仕事に励んでいたのでアメリカ人の妻とは離婚しており、徐倫から激しく憎まれていた。しかしそれは妻や徐倫を過酷な戦いに巻き込まないためであり、後に本心を知った徐倫に「父さん」と呼ばれるまで関係が修復する。
物語終盤で世界が一巡した後はアイリンの父親が一巡後の承太郎という可能性がある。青マルジャンプの作者インタビューで第7部以降はその一巡後の世界が舞台であるのが前提だが、一巡後ということはストーリーと関係は無いと語られており、単行本でも「あるいはパラレル・ワールドと考えてください」というコメントがある。
第8部
ジョセフの孫・ホリィの息子という空条承太郎ポジションに相当する人物は吉良吉影になっている。
歴代声優
- 梁田清之(3部ドラマCD、3部格闘ゲーム「未来への遺産」)
- 小杉十郎太(OVA)
- 稲田徹(5部ゲーム「黄金の旋風」のサウンドトラック)
- 小野大輔(TVアニメ、ゲーム「オールスターバトル」「スターダストシューターズ」「アイズオブヘブン」「JUMP FORCE」「ラストサバイバー」)
- 高森奈津美(TVアニメの少年時代)
関連動画
お絵カキコ
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
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