竈門炭治郎(かまど たんじろう)とは、漫画・アニメ『鬼滅の刃』の主人公である。CV:花江夏樹
概要
炭焼きの家の子で山から降りては町に炭を売って生計を立ていた6人家族の長男。
並外れた嗅覚を持ち、それによって、モノの匂いはおろか、生物の感情の匂いまで嗅ぎ分けることが出来る。
特徴的な耳飾りは、竈門家で神楽と共に代々受け憑かれてきたものである。(尚、この飾りは旭日旗を連想させるとして海外では別柄に変更されている地域も存在する)
父親が死んでしまってからは、13歳と若年ながら一家の大黒柱となり、苦しいながらも幸せな生活を送っていた。
唯一生き残った妹の禰豆子を抱えて、山を降りる炭治郎は、その道中で妹が鬼に変貌してしまった事を知る。そこに駆けつけた冨岡義勇との邂逅を経て、鬼ならば、禰豆子を人間に戻す方法を知っているかもしれないと説かれ、禰豆子を鬼から人間に戻すため、一家を惨殺した鬼を殺すため、鬼殺隊に入隊することを決意する。
その後、元水柱である鱗滝左近次の元で2年の修行の後、鬼殺隊入隊試験である最終選別へ行くことを許され見事、その試練を突破、鬼殺隊に入隊することに成功する。
元々戦いとは無縁であり、母子家庭かつたくさんの子供がいる中で弟や妹達のために我慢を強いられることも多かったが、それを苦にもせず、長男として家族の大黒柱として働いていた心優しい少年。妹の禰豆子が鬼であることから、鬼のことを敵ながらも虚しく悲しい生き物だと思っており、鬼になって人を食わざるを得なくなってしまった境遇に対しては同情的である。(ただし、情状酌量が全くない外道には全く同情せず、普通に外道として対応をする)だが、それと同時に、人を殺すことは許されることでは無く、躊躇なく鬼の頸を斬る信念を持っている。頭が二重の意味で硬い。特に頭突きは要所で登場するサブウェポンである。
かなり天然の人たらしで初印象は最悪でも彼に後々好意を抱いた人間も少なくない。
後に我妻善逸と嘴平伊之助と行動を共にすることが多くなり、この三人組をあわせてかまぼこ隊と一部ファンから呼称されている。
このかまぼこ隊の三人
竈門炭治郎(ボケ)⇔嘴平伊之助(ツッコミ)
我妻善逸(ボケ)⇔竈門炭治郎(ツッコミ)
嘴平伊之助(ボケ)⇔我妻善逸(ツッコミ)
ピンチに直面した時、自分は長男だから我慢出来ると自分を鼓舞したり、いろんな局面で長男力を発揮する為、読者から長男の愛称で呼ばれることが多い。
一般に少年マンガの主人公を優等生キャラにすると読者の共感を得られにくいとされる。「妹」がいる主人公は多いが「弟」がいるのはやや珍しい。水系の能力は主人公よりサブキャラクターが使う場合が多い。こうしてみると珍しいタイプの主人公といえるかもしれない。
全集中・水の呼吸
多くの呼吸の基礎となっている5つの呼吸の内の一つ。鬼殺隊は特殊な呼吸法で身体能力を上昇させるという特別な技法を受け継いでおり、炭治郎は水の呼吸を会得している。
歴史が古くこの呼吸を会得した柱がいつの時代も存在している。演出としては浮世絵風の水流が描かれる。
- 壱ノ型 水面斬り
- クロスさせた両腕から水平に斬る。
- 弐ノ型 水車
- 体ごと縦に回転して斬りつける。派生として、横回転して斬りつける『横水車』がある。
- 参ノ型 流流舞い
- 流れるよう移動しながら斬撃を加える技。
- 肆ノ型 打ち潮
- 潮のように流れるような二連撃。派生として、空中で連撃する『打ち潮・乱』が存在する。
- 伍ノ型 干天の慈雨
- 自ら頸を差し出したものに使う慈悲の斬撃。この技で斬られたものはほとんど痛みを感じず死んでいく。
- 陸ノ型 ねじれ渦
- 上半身と下半身をねじって勢いをつけた状態から放たれる斬撃。水中で本領を発揮する。派生としてこの技を防御にお陽した『ねじれ渦・流流』が存在する。
- 漆ノ型 雫波紋突き
- 水の呼吸最速の突き。派生として『雫波紋突き・曲』が存在する。
- 捌ノ型 滝壺
- 上段から下段にかけての打ち下ろし。高い威力と範囲を持つ。
- 玖ノ型 水流飛沫
- 着地時の面積を最小限にして移動する、足場の悪い場所で使う歩法。鼓鬼戦でこの歩法を応用した『水流飛沫・乱』で頸を斬り落とした。
- 拾ノ型 生生流転
- 回転しつつ攻撃を重ねることで威力を増していく水の呼吸で最も威力の高い型。最大威力になるのには時間がかかる事が難点。
ヒノカミ神楽
竈門家に代々受け継がれてきた特殊な呼吸法。本来神楽の為に使うものだったが、累戦で炭治郎が戦闘に応用した事で、以降使われるようになっていく。炭治郎の体に合った呼吸法であり、その全てが水の呼吸を凌ぐ威力を持つが、体への負担が重く連発する事は出来ない(作中で連発して死にかけたことがある)。全てで12の型が存在している。始まりの呼吸である日の呼吸との関係を示唆されるが……
- 円舞(えんぶ)
- 美しい弧を描く強烈な斬撃。鋼ほど硬い糸を断ち切る威力を持つ。派生として、『円舞一閃』がある。初登場は累戦。
- 碧羅の天(へきらのてん)
- 日輪を描くように上から下へと放つ回転斬り。初登場は魘夢戦。
- 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
- 左右対称の鋭い斬撃を放つ。初登場は堕姫戦で、作中初めて上弦の鬼との戦いで使われた技。
- 炎舞(えんぶ)
- 大きく半円を描く斬撃を二度放つ連続技。初登場は堕姫戦。
- 幻日虹(げんじつこう)
- 高速で体を捻り攻撃を躱す。視覚の優れた相手は残像を捉えてしまう。初登場は堕姫戦。
- 火車(かしゃ)
- 相手の真上に飛んで背後に周り、逆さ状態でそのまま頸を斬る。初登場は堕姫戦。
- 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
- 相手の攻撃を巻き取るように回転する回転斬り。初登場は堕姫戦で、作中初めて赫刀の状態で使用。
- 陽華突(ようかとつ)
- 上空へ向けて飛び上がり威力を一点集中させる突き。初登場は半天狗戦。
- 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
- 龍が舞っているかのように相手に高速で接近して斬る。初登場は半天狗戦。
- 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
- 刀を陽炎のように揺らがせ、刀の射程距離を錯乱させる。初登場は猗窩座戦。
- 斜陽転身(しゃようてんしん)
- 宙を舞い、逆さの状態で横に斬りつける。初登場は猗窩座戦。
- 輝輝恩光(ききおんこう)
- 地から天を目掛け斬りつける。初登場は無惨戦。
名言(迷言)
「幸せが壊れる時にはいつも血の匂いがする」
「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」
「頑張れ炭治郎頑張れ!俺は今までよくやってきた!俺はできる奴だ!そして今日も!これからも!折れていても!俺が挫けることは絶対にない!」(台詞人気投票1位)
関連静画
関連項目
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