竈門神社(かまどじんじゃ)とは、神社の名称である。
全国各地に点在するが、ここでは福岡県太宰府市の宝満宮竈門神社と、大分県の八幡竈門神社を取り上げる。
宝満宮竈門神社
創建1350年以上の歴史を誇る古社にして、同市の鬼門の守り神。宝満山(竈門山)の頂上に上宮、麓に下宮がある。主祭神は、初代神武天皇の御生母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)。
平安時代にあった政庁の大宰府、現在の太宰府市中心部から北東の方角にあり、縁起の悪い方向とされる。具体的には、この方向から鬼が出入りすると考えられており、北東の方角はかつて鬼門と呼ばれていた。竈門神社はその魔除けとしての役割も持っている。
御利益
- 縁結び
- 主祭神・玉依姫命の、魂(玉)と魂(玉)を引き寄せる(依る)御神徳から。
- 厄除・方除
- 大宰府政庁の設置以降、遣隋使や遣唐使といった主に大陸方面へ海外渡航する人々が登拝し、御安航を祈ったという歴史的経緯から。
お守り
前述の縁結び・厄除・方除絡みのお守りが30種類以上ある。中でも人気なのがそれらを全部乗せした「幸運を呼ぶ四つ葉のクローバー守り」である。
八幡竈門神社
創建1280年以上の歴史を誇る古社。亀山の頂上に社殿がある。主祭神は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。
鬼に関する伝説がある。村を荒らしていた鬼が、「一晩のうちに百段の石段を作れば人を自由に食わせ、できなければ村を去る」という取引を八幡神(応神天皇の神霊)と交わすが、あと一段のところでニワトリが鳴いて朝が来てしまい逃げてしまった…というもの。その鬼は現在改心して大正15年にできた温泉「かまど地獄」の門番になったとかならないとか。
プロサッカークラブの大分トリニータが必勝祈願で訪れることで知られる。大分トリニータのカメのキャラクターである「ニータン」は竈門神社が位置する「亀山」や、境内にある開運の石像の「なで亀」に由来するとされる。
聖地
両方の神社とも、『鬼滅の刃』の聖地の一つに挙げられている。同作の主人公である竈門炭治郎と同じ名称が冠せられ、更に鬼に関する伝説があったりと、随所に作品との共通点が見られる為[1]。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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