竜宮院聖哉とは、『この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる』の主人公である。
概要
新米女神リスタルテが救世難度S級の『ゲアブランデ』という世界を救うために召喚した勇者。慎重は180㎝を超える長身で、爽やかな黒髪に凛々しい顔。さらに頭脳明晰で体から発せられるオーラも男神のソレという色々ハイスペックな勇者。口グセは「レディー・パーフェクトリー、準備は完全に整った」。
彼の最大の特徴として性格があり得ないくらい慎重であることがまず上げられる。
レベル差がハッキリしているのにスライム相手に本気で攻撃する。さらに倒したあとも復活するのではと懸念して遺体の処分に全力を注ぐ。武器・防具を買う時はスペアのスペアまで購入し、道具の場合は一度に数百個も購入しようとする。直接のモンスター討伐によるレベルアップをリスクが高いと敬遠し、統一神界と救世対象世界の時間経過差を利用しての修行をいちいち行う。などなど…。本作のヒロインのリスタルテをはじめ、他の登場人物たちにそのあまりにもの慎重さに呆れてのツッコミを入れられるほど。リスタルテ曰く「これはもう完全なる病気」
しかもかなりの毒舌家で性格が悪く、有り体に言えば「外道」。可能なら口先で相手を言いくるめる事も平然と行う。特にリスタルテへの扱いはとんでもなく悪い。(薬草女と罵る、髪の毛と陰毛を毟り取りアイテムの合成素材にする、生乳放り出していてもお構いなしで飛び続けるetc.)。
さらに慎重さゆえに他人に危機が迫っていても自身の安全が確認でき、確実にその危機を排除できる確信がなくては行動に移さない。
しかし、救済対象の世界『ゲアブランデ』は決して生易しい難易度ではないどころか、激難度と言っていい。本来ならばほぼ撃退不可能な究極の炎属性モンスター、ダークファイラスの討伐に成功したり用心深い竜王母リヴァイエの策略に打ち勝つなど、その慎重さが功を奏し、幾度となく難関を乗り越えている。なので彼の性格を咎める者は多数いるが欠点とは言い難い。誰であろうと神に対しても常時上から目線なので人間関係に慎重ではないのはどうかと思うが
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聖哉がありえないくらい慎重な理由
ガナビー・オーケー。何とかなる。
かつての姿は、女神リスタルテの親友である封印の女神アリアドアによって、救世難度Bの世界『イクスフォリア』を救済するために召喚された存在。つまり、アリアドアが唯一救済に失敗したときの勇者である。
もともと聖哉の性格は慎重ではなく、敵の方がレベルが上で勝算がなくても「頑張ればなんとかなるから戦う」という、いい加減で『ありえないくらい向こう見ず』の性格だった。口グセは「ガナビー・オーケー、何とかなる」。
当時のパーティは女神アリアドアと魔法使いコルト、回復魔法の使い手で大国ターマインの王女ティアナ姫の4人パーティだった。特にティアナとは恋人同士であり、彼女のお腹の中には聖哉との間に授かった子供もいた。異世界の王女との間に子供を作るとか、まさに向こう見ず(一応責任取ってイクスフォリアに定住する気ではあった)
当時の聖哉は不愛想さはそんなに変わらないが優しく正義感が強かった。「自分達の魔王討伐が遅れればその分被害が出るから」との信条からレベル上げには消極的で、1秒でも先に進むために準備もほとんどせずにどんどん進み、敵よりレベルが低い状態で挑むのなんて日常茶飯事。常に全滅ギリギリで勝利してきた。パーティの皆はそんな彼に振り回されつつも、ドンドン先に行く彼に安心と憧れを抱くようになる。
しかし、イクスフォリアでの終盤、魔王を倒す武器を手に入れた聖哉は、賢者の村で得られたはずの魔王に関する情報を「早く倒したいから」との理由から入手せずに魔王の元へ向かってしまう。最終的に何とか魔王は倒したものの、当然いつもの戦い方により全員が力を使い果たしていた。
その直後、実は命を2つ持っていた魔王の不意討ちによりコルトとアリアが死亡。ティアナは妊娠に気づいた魔王にお腹の子供を引きずり出されて食われた後に殺され、動けない状態の聖哉はその光景を見せつけられたあげく頭部と心臓を潰されて死亡、イクスフォリアの救済に失敗するという結末を迎える (聖哉の目の前で起きた光景は、過去の記憶映像を見せたイシスターにより「これ以上は止めておきましょう」と消されている)。
死んで元の世界に戻った聖哉は記憶がリセットされ、イクスフォリアでの冒険の事は何も覚えていない。それでも、自分が後先考えず行動した結果、仲間が、恋人が、お腹の赤ちゃんが死んでしまったという深い後悔だけが魂に刻まれてしまい今の「ありえないくらい慎重な性格」に変わってしまった。
リスタルテに召喚された際にひねくれて「プロパティ」と唱えた際に、そこに書かれていた文面から自らの置かれた状況を正確に把握し、召喚が2回目である事、以前は取り返しのつかない失敗をした事、仲間に嫌われても慎重に行動しなければならないことを悟る。つまり本編での聖哉の慎重っぷりはありえないくらい慎重な性格だからだけではなく、覚えていない前回の失敗を踏まえたうえでの行動だったのだ。
『慎重に、慎重にも慎重に。疎まれようが嫌われようが、それを貫こう。そして今度こそ、世界と仲間と大切な人を必ず救ってみせる』
あくまで向こう見ずな聖哉が本来の性格なため、混乱状態に陥るなどして意識と記憶が混濁すると向こう見ずな聖哉がひょっこり顔を出す。
なお恋人のティアナの魂は後に…… → 「リスタルテ」を参照。
ゲアブランデ編の終盤においては、女神アデネラに稽古をつけてもらっていた段階で既にレベルと成長の限界に達しており、それ以上ステータスを伸ばす事ができなくなっていた。
また、本来なら順当な手順で聖剣イグザシオンを手に入れてそれで魔王と渡り合うはずだったが、「今度こそ仲間を守る」という信条から儀式を妨害したことで聖剣を得られなくなってしまい、魔王を打ち倒すための代替手段を探す必要が出てきたことからヴァルキュレに師事することになる(なおヴァルキュレも既に聖哉の限界には気がついていた)。
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