『笑点』(しょうてん)とは、1966年から日本テレビ系列で放送が続いているテレビ番組である。
『NHKのど自慢』『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』『サザエさん』などと並ぶ、日曜日放送長寿テレビ番組の顔の一つである。また、日本のテレビ史における最長寿の演芸番組[1]として現在もその記録を更新し続けている。
現在は毎週日曜日午後5:30~6:00まで放送されている。[2]
概要
前半は落語や漫才、マジックなどの演芸コーナーがあり、後半にお題に対して噺家が面白おかしく答える大喜利が行われる。中村八大作曲によるオープニング曲「笑点のテーマ」は非常に有名で、ニコニコ動画でも良く使われる。
尚、前半の演芸コーナーでは、落語協会・落語芸術協会・円楽一門会・落語立川流などの在京落語団体が真打披露口上を行う場合がある。テレビというメディアを通じて顔と名前と声を覚えて貰う絶好の機会として積極的に利用されている。
落語協会、落語芸術協会、そして円楽一門会と、三者において団体間の確執が少なくないが、当番組においては「呉越同舟」となってその伝統を守り続けている、貴重な舞台の一つともなっている。
日曜夕方の放送ながら通常時でも15~18%台という高視聴率を記録し、歌丸勇退及び新司会者発表などが絡んだ2016年5月期は20%超えを連発。5月22日放送回では22.7%(17:30~18:00)・27.1%(18:00~18:55)、翌29日は28.1%を記録した。直前の5時~5時半枠で放送されているTBS系(毎日放送制作)のアニメ枠の視聴率が5%取れれば合格と言われているだけに、見た目の数字以上にとてつもない視聴率を記録し続けていることがわかるだろう。ただし世代別視聴率は圧倒的に高齢者が多く、消費志向の高い世代である若年~中年層からの支持はあまり得られていない。(出演者からは大喜利などで「(同じく高齢者の視聴者が多いとされる)大相撲中継がある時は視聴率が下がる」とネタにされる)この対策のためか、前半の演芸コーナーは後半の大喜利出演者と親子ほど年の離れた若手・中堅コンビが出て来ることも多い。
歴代大喜利メンバー
6人制が確立された1970年6月以降の大喜利メンバーの変遷は以下の通り。
歴史
笑点の歴史は、1965年から半年間、金曜の夜10時台に放送された「金曜夜席(きんようよるせき)」という番組がルーツである。尚、大喜利という形式はこの番組のために生み出された物で、この時から続いている。
この番組は、「日本プロレス中継」の放送されない週の穴埋め番組として隔週で放送されたのだが、この番組が人気を博したため、翌1966年に毎週日曜夕方の放送へと移動し、「笑点」となった。
笑点というタイトルは、考案者である立川談志が、当時流行していた三浦綾子氏の小説『氷点』を捩ってつけたという説が有力。
「笑点のテーマ」が登場したのは1969年。
当初は歌詞も存在したのだが、大喜利メンバーによる歌の下手さから早い時期に現在のインストゥルメンタルに変更になっている。
また、曲の最後に入る「パフ♪」というSEは、そもそもはレコーディング時に誤って鳴らしてしまった音である。しかしこれが曲のアクセントとなり定着してしまったため、そのまま正式に採用されたという経緯がある。それ以前には立川談志がメインボーカル、他のメンバーがコーラスで歌われた「笑点音頭」というテーマ曲があったが、後述のトラブルが原因でごく初期のみ使われた。
現存している(日本テレビが所有している)最古の番組本編の映像は1973年(昭和48年)8月26日(第369回)放送分である。
それ以前の放送分は残念ながら現存しない。以降の放送分でも「笑いはその場限り」という意向から一部の回しか残されておらず、全ての回が残っているのは1997年以降となっている。
この番組の創立者、故・立川談志は、「笑点の出演者の言葉は全てが台本で、元々アドリブが目的ではない。“粋なコール&レスポンス”が目的である」と説明している。とはいえ現在の大喜利に完全な台本があるかどうかは当たり前だが明言されておらず、視聴者からは司会が問題を読み上げる時に使われる進行台本や、いくつかの解答例の存在ぐらいしか確認出来ない。メンバーの多くは事前に問題の内容を知り、弟子と一緒に答えを考えてから収録に臨む程度のものと思われる。
三遊亭小遊三は頑なに問題の内容を事前に聞かないぶっつけ本番派であると言われている(他に三遊亭円楽は完全アドリブ派、林家木久扇は台本を覚えられないという裏事情?もあるとのこと)。
談志時代の大喜利は今のような身内同士の罵倒合戦ではなく、不謹慎なブラックユーモアやエロをテーマにした謎かけを回答者に求めていたため、出演者からの反発を買い、出演者の降板→視聴率の低下→番組が談志を降板させ元のメンバーを呼び戻す、というお家騒動的な迷走を繰り広げた末、現在の形になったという経緯がある。なお、談志は生前、現在の『笑点』に対し、要約すると「どうでもいい」と評価を下していた。
ニコニコと笑点
2017年4月に開催された「ニコニコ超会議2017」において、「笑点の座布団積み上げギネス世界記録挑戦」という企画で参加した。笑点の出演者からは林家木久扇、林家三平、山田隆夫らが出演した。この企画は笑点の放送で林家三平が挨拶の中で企画の宣伝を行った。
翌年2018年4月に開催された「ニコニコ超会議2018」においては「超笑点」というブースで参加。番組のセットがそのまま超会議に組まれ、番組のレギュラー出演者全員が登場した。28日(土)には番組の公開収録が行われたほか、超会議出演者とのコラボ大喜利も行われた。
関連動画
OPテーマ曲
あまりに有名な例のテーマ曲(1969年~現在)
オープニングでは出演者がアニメーションで登場する。登場順は以前は最初に司会者、以下序列順…となっていたが、春風亭昇太の司会就任後は司会の役職に関係なく年功序列順に従って登場し、最後に勇退した桂歌丸が「終身名誉司会」(歌丸死去後は「永世名誉司会」)の肩書で登場する。
紹介動画
MAD動画
笑点のテーマと混ぜてみた系
笑点のテーマを演奏してみた/させてみた系
笑点そのもののパロディ
笑点の映像を使ったMAD
生放送
関連項目
脚注
- *喜劇舞台の中継を含めると、1962年に放送を開始した『よしもと新喜劇』-放送開始当初のタイトルは『サモン日曜お笑い劇場』に次ぐ2位となる。
- *1996年4月から。それ以前は長きに渡って日曜午後5:20~6:00の40分番組として放送されていた。
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