笑福亭鶴光とは、上方落語の名跡である。本稿ではエロオヤジ二代目の方を取り扱う。
概要
本名は小林幸男。猥談の師匠落語家であり、落語芸術協会上方真打である。しかし、世間にはオールナイトニッポンの猥談師ラジオパーソナリティとして知られていることが多い。本来の読み方は「しょうふくていつるこ」なのだが、自身のブログタイトルや挨拶のせいで十中八九「しょうふくていつるこう」が正式な読み方だと思われている。その挨拶「「鶴光でおま」だが、「ございます」の京風表現「おます」を略したものである。
噺家としての活動において、東京でのキャリアは非常に深い意味がある。それは上方落語のメインとなる関西の他、東京でも上方落語を行えることができるという意味である。実際に上方落語東京公演のトリといえば、鶴光というイメージを持つ落語ファンが多いのではないだろうか。事実、東京事情に精通しているが故に桂三枝ら、上方落語関係者から厚い信頼を寄せられていたり、東京向けネタを行う際、鶴光に稽古をつけてもらうことがあるという。
だが、世間一般ではラジオパーソナリティとしての顔の方が知られている可能性がある。下積み時代からラジオパーソナリティとして高い評価を得ており、デビュー当初は演芸ブームという追い風もあり、関西ローカルでラジオレギュラー13本を抱えるほどの売れっ子になったほど。そんな中、1974年には『オールナイトニッポン』水曜日パーソナリティに抜擢される。当初は3ヶ月の予定だったので、関西弁での下ネタ連発をしていた。が、これでブレイク。おかげで曜日が変わりつつもナインティナインが打ち破るまでオールナイトニッポン最長パーソナリティ記録を保持していた(記録:11年9ヶ月)。当時のラジオを聴いていた男の子達は彼のラジオで悶々としていたのではないだろうか(あのWikipediaに「悩める男子学生の股間を直撃した」って書かれるくらいだし)。
勿論、桃色トークに魅せられたのは男子学生だけではない。『鶴光の噂のゴールデンアワー』では主婦層の人気も獲得(※トーク内容はANNとそんなに変わりません)。だが、ラジオファンが高座を見に来ることを端から期待していない。
噺家としては師匠譲りの豪快な話術が持ち味だが、自身のラジオスタイルにも応用できるであろう講談種、浪曲種、地噺も得意ジャンルである。これは元々、笑福亭のお家芸であり、彼の噺家としての技術はお家芸に沿ったものである。公演は関東中心ではあるものの、学校寄席、2~3ヶ月に一度は地元大阪での公演も行っている。
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関連項目
- 落語
- 芸人の一覧
- 笑福亭鶴瓶(鶴光と同じ6代目笑福亭松鶴門下で弟弟子にあたる)
- 松本明子(鶴光のせいで、一時期芸能界を干された)
- 日髙のり子(鶴光のANNでアシスタントパーソナリティを勤めていた)
- 嘉門達夫(元鶴光の二番弟子)
- 福山雅治(鶴光のANNリスナー)
- 岡村隆史(鶴光のANNリスナー)
- ええのんか
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