概要
日本国内における御伽話で、絵本を初め国語の教科書や道徳の話などに使われる。話の内容は
- 昔々、あるところに、笠を売って生計を立てている貧しい老夫婦が済んでいた
- 年の瀬[1]、老夫婦は餅も買えやしないと生活を嘆く
- しかし、そんなことを嘆いていても始まらないと、老夫婦は新たな笠を作り始める
- 老人はその笠を持って街へ繰り出す。
- 町で笠を売り出すもあえなく轟沈。
- 老人は仕方なく笠を持って自宅へ引き返す
- ここで、アクシデント発生、雪が降ってきたではないか。
- 老人は急いで帰るも、通りの途中にあるお地蔵様に目を奪われたではないか。
- 老人「お地蔵様も寒かろう、この売れんかった笠をかぶせればお地蔵様も寒くなかろう」
- なんと、地蔵に笠をかぶせはじめたではないか。これにはお地蔵様の管理である仏様も驚くしかない
- 更に笠をかぶせる老人…だが、最後の一体分の笠がない。困った老人
- と、次の瞬間!
- 老人「申し訳ないが、わしの使っていた手拭いで勘弁してくれ」
- すかさず、自分の使っていた手拭いをかぶせたではないか。このジジイ案外出来るヤツである
- 老人は、自宅に帰り老婆と会話し「今日も売れなかったが、笠は通りのお地蔵にかぶせてきた」会話する
- 老婆は「そりゃぁええ事としましたな」と老人を責めなかった
- 夜が更け、事態は急展開を迎える
- 家の前でドサドサと重たい物を下ろす音が聞こえる
- 老夫婦。泥棒かと気になってしまい目が覚めて様子を伺うことに…
- すると、なんとぉ、目の前に、お米や正月飾り小判などがおかれているではないか!
- 一体何が起こったんだと唖然とする老夫婦。これには仕掛け人の仏様・神様大笑い
- 老夫婦が足跡ののような物をみつけそこに目をやると
- あーっと!これはぁ!
- クライマックスですよね、目に涙が浮かびます!
- なんと、笠をかぶった地蔵とほっかむりをした地蔵が去って行く途中ではないか
- よく見ていました、これを見ていなかったら田舎町で誰が野菜を置いていったかと同じ状態になりますからね。
- 老夫婦は、お地蔵様に感謝するとともに、年の瀬を幸せに暮らしましたとさ
- めでたしめでたし
となっており、話の内容では「見ている人は見ていて苦労は報われる」などの解釈に使われることもあるが、バッドエンドが大好きな界隈からは「実は死んでいて金銀財宝は走馬灯である」と解釈されることや、非オカルト界隈では「地蔵が歩くわけはないので、見回りに来た近くのお坊さんではないか」という解釈がなされたりする
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関連項目
脚注
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