第九とは、ベートーヴェン作曲の交響曲第9番の俗称である。
他にも第9番の交響曲はいくつかあるが、ここではベートーヴェン作曲のものを紹介する。
概要
おそらく世界で最も有名な交響曲。交響曲でありながら第四楽章には合唱を取り入れている。この合唱の詩がシラーの「歓喜に寄せて (An die Freude)」であることにちなみ、日本ではこの合唱部分のテーマや合唱・詩そのもの、あるいは第四楽章全体を「歓喜の歌」と呼び習わしていることも多い。海外でも第四楽章が欧州を象徴する歌として使われている。
コンパクトディスク(CD)の収録可能時間が第九の演奏時間を参考に規格が決定されたというのは有名な話。
交響曲に合唱を用いたことも十二分に型破りであるが、その他細部にわたっても既存の交響曲の枠から大きく逸脱した作品であり、後世の作曲家にも強い影響を残している。
日本を含め、世界中の映画・ドラマ・アニメ等で使われているため、誰もが一度は聞いたことがある曲であると思われる。それ以外でも日本では第九=年末に聞く曲というイメージを持っている人も多いのではないだろうか。
歌詞
歓喜よ、美しき神々の火花よ、 | |
楽園の乙女よ。 | |
我々は炎のような熱いもの(酒?)を飲み干しながら一歩を踏み出す | |
天空の、あなたのいる高き所へ! | |
あなたの魔力は結び合わせる | |
時の流れによって強く分断されたものを。 | |
すべての人類は兄弟となる | |
あなたの柔らかな翼が宿る場所で |
発音はやや昔のドイツ語をカタカナ書きにしたが、現代ドイツ語とは若干異なる部分もあり、たとえばschönerは最後のrをちゃんと発音するためにシェーネルとしたが、現代では英語同様にシェーナーと発音される。
シラーは後年この歌詞について「ちょっと青臭すぎて今見るとキツイ(意訳)」とコメントしたとか何とか。
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