第1回選抜中等学校野球大会単語

• 概要
• 参加校(8校)
• 試合結果
• 補足
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第１回選抜中等学校野球大会は、1924年(大正13年)の4月1日から4月5日まで開催された、中等学校の全国大会である。

概要

夏の全国中等学校野球大会の盛況を見た大阪毎日新聞社(現・毎日新聞社)が、朝日新聞に対抗して春に創設した選抜形式の野球大会。

第１回大会は、名古屋市の山本球場で開催された(始球式は、当時の名古屋市長が行った)。中京圏の野球ファンの要望に応えるためだったが、当時の夏の大会の近畿勢優勢の理由が、近畿の風土によるものなのか、それとも地の利(ホームアドバンテージ)によるものなのか、他地域の開催で確かめるという目的もあった。

参加校(8校)

・早稲田実(東京)

・横浜商(神奈川)

・愛知一中(愛知)

・立命館中(京都)

・市岡中(大阪)

・和歌山中(和歌山)

・高松商(香川)

・松山商(愛媛)

試合結果

1回戦

・高松商7-6和歌山中

・愛知一中16-3立命館中

・早稲田実13-13松山商

(延長14回、日没により引き分け)

・(再試合)早稲田実3-2松山商

・市岡中21-13横浜商

準決勝

・高松商7-1愛知一中

・早稲田実6-5市岡中

決勝

・高松商2-0早稲田実

補足

・近畿勢の強さに対する調査は、その近畿勢が1勝3敗という微妙な成績だったこともあって、よくわからないまま終わった。

・よほど狭い球場だったのか、わずか7試合で12本もホームランが出た(夏の大会で、大会本塁打数1桁が普通だった時代である)。

・大会第1号本塁打は、高松商の野村栄一選手。

・大会に出場した選手の中に、広岡知男(市岡中。後の朝日新聞社社長)、森茂雄(松山商。後の大阪タイガース(現・阪神タイガース)初代監督)がいる。

・春の選抜大会は翌年から、完成した甲子園球場で行われるようになったので、当大会が春夏通じて唯一の、近畿圏以外で開催された大会である。

関連項目

• 選抜高等学校野球大会
• 高校野球
• 毎日新聞