筑肥線単語

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• 車両
• 駅一覧
• 廃止区間
• 関連動画
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筑肥線とは、JR九州の路線である。

概要

筑肥線は、姪浜駅（福岡県福岡市西区）から唐津駅（佐賀県唐津市）までを結ぶ区間と、山本駅（唐津市）から伊万里駅（佐賀県伊万里市）までを結ぶ区間からなる九州旅客鉄道（JR九州）の路線（幹線）である。主な経由都市は福岡県糸島市。かつては一本の路線であったが、後述する理由により現在の形態となった。路線記号はJK。

元々は北九州鉄道という私鉄の開業した路線であり（1937年国有化）、博多駅を起点とする非電化単線の路線であった。慢性的な渋滞の原因となっていたが、当時の国鉄には設備投資をするだけの余裕がなく、福岡市の提案を受け入れて並行する博多～姪浜間を廃止し、福岡市地下鉄空港線との相互直通運転が開始されることとなった（1983年3月22日）。

地下鉄との相互直通運転をする都合により、JR九州の路線としては数少ない直流電化となった（他には山陽本線下関～門司間）。姪浜駅から筑前前原駅までが複線化されている。
また、唐津線の唐津～西唐津間と事実上一体運営されており、唐津方面へ向かう電車の大半が西唐津駅まで乗り入れる。

一方、山本駅から伊万里駅までの区間は非電化単線のままで据え置かれており、完全なローカル線区間となっているが、この区間もあくまで筑肥線なので幹線扱いとなっている。運行本数そのものが少ないが、すべての列車が唐津駅や西唐津駅まで乗り入れる。

車両

筑肥線（東区間）

• 103系1500番台 - 3両編成・6本
  
  • トイレつき車両。運用は筑前前原以西のみ。
• 303系 - 6両編成・3本
  
  • トイレつき車両。
• 305系 - 6両編成・6本
  
  • トイレつき車両。2015年2月5日運行開始。
• 福岡市交通局1000系 - 6両編成・18本
• 福岡市交通局2000系 - 6両編成・6本

筑肥線（西区間）

• キハ47形
• キハ125形

駅一覧

太字は有人駅。

筑肥線（東区間）

便宜上、唐津線の唐津～西唐津間も掲載する。

●：全て停車　｜：通過　※：行き違い不可駅

駅 番 号	駅名	快速		備考 ○駅周辺 ◆乗り換え路線	所在地
		平 日	土 休 日
福岡市地下鉄空港線に直通
JK 01	姪浜駅 めいのはま	●	●	◆福岡市地下鉄：空港線 ○マリノアシティ福岡 ○イオンマリナタウン店 ○ウエストコート姪浜 ○のこ渡船場 ○小戸公園 ○福岡市立福岡女子高等学校	福 岡 県	福岡市 西区
JK 02	下山門駅 しもやまと	●	｜	○福岡市地下鉄姪浜車両基地 ○生の松原
JK 03	今宿駅 いまじゅく	●	｜	○出雲大社福岡分院
JK 04	九大学研都市駅 きゅうだいがっけんとし	●	●	○九州大学伊都キャンパス ○イオンモール福岡伊都 ○福岡県立玄洋高等学校 ○福岡舞鶴高等学校
JK 05	周船寺駅 すせんじ	●	｜	○伊都国歴史博物館 ○丸隈古墳 ○福岡県立筑前高等学校
JK 06	波多江駅 はたえ	●	｜	○産宮神社		糸島市
JK 07	糸島高校前駅 いとしまこうこうまえ	●	｜	○福岡県立糸島高等学校
JK 08	筑前前原駅 ちくぜんまえばる	●	●	糸島市の中心駅 ○芥屋大門（バス乗り換え） ○福岡県立糸島農業高等学校
JK 09	美咲が丘駅※ みさきがおか	｜	｜
JK 10	加布里駅 かふり	｜	｜	○釜塚古墳
JK 11	一貴山駅※ いきさん	｜	｜	○銚子塚古墳
JK 12	筑前深江駅 ちくぜんふかえ	●	●	旧二丈町（現糸島市）の中心駅 地下鉄車両は当駅で折り返し ○西日本短期大学二丈キャンパス
JK 13	大入駅 だいにゅう	｜	｜	○大入海水浴場
JK 14	福吉駅 ふくよし	｜	｜
JK 15	鹿家駅 しかか	｜	｜	○姉子浜の鳴き砂
JK 16	浜崎駅 はまさき	●	●	旧浜玉町（現唐津市）の中心駅	佐 賀 県	唐津市
JK 17	虹ノ松原駅※ にじのまつばら	｜	｜	○鏡山 ○虹の松原 ○イオン唐津ショッピングセンター
JK 18	東唐津駅 ひがしからつ	●	●	○唐津競艇場 ○佐賀県立唐津東高等学校
JK 19	和多田駅※ わただ	●	●	○体育の森公園 ○佐賀県立唐津商業高等学校
JK 20	唐津駅 からつ	●	●	唐津市の中心駅 ◆JR九州：■唐津線、筑肥線（伊万里方面・西唐津駅まで直通） ○唐津城 ○菜畑遺跡 ○唐津神社 ○旧大島邸 ○旧高取家住宅 ○旧唐津銀行本店（辰野金吾記念館） ○まいづる本店ショッピングプラザ ○唐津大手口バスセンター ○宝当桟橋（唐津市旅客船高島航路） ○早稲田佐賀中学校・高等学校 ○佐賀県立唐津南高等学校 ○佐賀県立唐津西高等学校
JK 21	西唐津駅※ にしからつ	●	●	○JR九州唐津鉄道事業部（車両基地・乗務員基地） ○衣干山 ○済生会唐津病院 ○唐津港フェリーターミナル（九州郵船）

筑肥線（西区間）

便宜上、唐津線の西唐津駅～山本駅も掲載する。※：行き違い可能駅

路 線 名	駅名	備考 ○駅周辺 ◆乗り換え路線	所在地
唐 津 線	西唐津駅 にしからつ	○JR九州唐津鉄道事業部（車両基地・乗務員基地） ○衣干山 ○済生会唐津病院 ○唐津港フェリーターミナル（九州郵船）	佐 賀 県	唐津市
	唐津駅※ からつ	唐津市の中心駅 ◆JR九州：JK筑肥線（筑前前原・姪浜方面） ○唐津城 ○菜畑遺跡 ○唐津神社 ○旧大島邸 ○旧高取家住宅 ○旧唐津銀行本店（辰野金吾記念館） ○まいづる本店ショッピングプラザ ○唐津大手口バスセンター ○宝当桟橋（唐津市旅客船高島航路） ○早稲田佐賀中学校・高等学校 ○佐賀県立唐津南高等学校 ○佐賀県立唐津西高等学校
	鬼塚駅※ おにづか	○松浦河畔公園
	山本駅※ やまもと	◆JR九州：唐津線（小城・佐賀方面） ○佐賀県立唐津工業高等学校 ○久里双水古墳
筑 肥 線
	肥前久保駅 ひぜんくぼ	○幡随院
	西相知駅 にしおうち
	佐里駅 さり
	駒鳴駅 こまなき			伊万里市
	大川野駅※ おおかわの
	肥前長野駅 ひぜんながの
	桃川駅 もものかわ
	金石原駅 かないしはら
	上伊万里駅 かみいまり
	伊万里駅 いまり	伊万里市の中心駅 ◆松浦鉄道：西九州線 ○伊萬里神社 ○佐賀県立伊万里商業高等学校 ○敬徳高等学校

廃止区間

かつては博多～姪浜～東唐津～山本～伊万里という一本の路線だった筑肥線であるが、1983年の福岡市地下鉄空港線の開業を機に福岡市内と唐津市内の二箇所で廃止及び延伸が行われた。

以下で詳細を述べる。

福岡市内

かつては博多駅を起点に、大きく南に迂回してから姪浜駅まで繋がっていた。地下鉄との並行区間とは言いつつも近接しているわけではなかったが、多くの利用者が居るにも関わらず近代化からは完全に取り残されており、慢性的な渋滞の原因となっていたことなどから同区間の廃止に至った。

一部区間の廃線に伴い、筑肥線に残った福岡市内の駅（姪浜駅、今宿駅、周船寺駅。下山門駅と九大学研都市駅はこの時点では未開業）は特定都区市内の福岡市内エリアから除外されることとなった。

廃線跡は、西鉄平尾駅から福岡市立笹丘小学校までは筑肥新道として整備された。笹丘小学校以西は、そのまま北上し城南区役所前を通りそのまま東西に結んでいる道路が廃線跡となっている。

駅一覧

博多駅(現存) - 筑前箕島駅 - 筑前高宮駅(至近に西鉄平尾駅)- 小笹駅 - 鳥飼駅(後に近くに福岡市地下鉄七隈線別府駅が開業) - 西新駅(福岡市地下鉄空港線西新駅とは別の位置) - 姪浜駅(現存)

唐津市内

開業当時には唐津市内を流れる松浦川の河口に橋をかける技術がなかったので、東唐津駅でスイッチバックをして山本駅の北までは松浦川の右岸を経由する経路であった。当時の唐津市は中心市街地にある唐津駅、筑肥線のターミナル駅的存在の東唐津駅、唐津駅と筑肥線の接続駅である山本駅と中心駅が3駅に分散していた。東唐津駅はわざわざ橋を渡らなければならず不便であり、隣駅の虹ノ松原駅から分岐して西唐津方面に向かう計画であった呼子線（未成線）の線路を利用し、経路を変更することとなった。

1983年3月22日に虹ノ松原駅から唐津駅まで高架の新線が開業し、同日に中間駅として東唐津駅が移転開業、また和多田駅が新規開業した。これに伴い、虹ノ松原～東唐津～山本の旧線が廃止され、鏡駅と久里駅も廃駅となった。なお、廃止された路線は唐津市立久里小学校まではおおよそ佐賀県道40号線に沿っていた。

ちなみに、東唐津駅は現在の位置ではなく唐津ロイヤルホテルの位置に頭端式の1面2線のホームが設けられていた。ただし博多方面と伊万里方面の分岐点自体は現在の東唐津駅の近くにあった。

駅一覧

虹ノ松原駅(現存) - 東唐津駅(位置変更の上で現存) - 鏡駅 - 久里駅 - 山本駅(現存)

その他

博多～東唐津～伊万里～平戸口～佐世保～長崎間を運行していたキハ58系の急行平戸は運行区間が唐津～伊万里～長崎間に変更された。ちなみに急行平戸の筑肥線内の停車駅は博多駅・姪浜駅・筑前前原駅・東唐津駅・山本駅・伊万里駅であった。

また、姪浜～虹の松原間及び唐津線唐津～西唐津間が電化され、姪浜～西唐津間は気動車から電車が使用されるようになった。

関連動画

関連項目

• JR九州
• 鉄道事業者・路線一覧
• 福岡市地下鉄空港線
• 唐津線
• 松浦鉄道