箱庭セレナータとは、Wolf RPG Editorで製作されたフリーゲームである。どちらかと言うと男性向け。
あらすじ(体験版)
――物語は突然はじまります。
アリスは、友達たちとピクニックをしていました。
そんななか。
突然、何者かによってアリスたちは、ふしぎな迷宮へと連れ去られてしまうのでした。
なんのために? 誰が? どうしてわたしたちが?
数々の疑問が飛び交うなか、大きな物語の前日譚―プロローグ―は紐解かれます。
あらすじ(ひとあそび版)
――もしも本当に、御伽噺に続きがあるなら…貴方の言葉で――
あらゆる"物語"が命を持ち、世界となる理想郷"物語世界"アガスティア。
しかし、アガスティアはある事件を契機に滅びの危機にひんしていた。
どこかわからない謎の空間で目覚めるプレイヤーである貴方。
物語に干渉する能力を持つ記憶喪失の少女「赤ずきん」を導きながら、
仲間を集め、探索し、強敵と戦い、交渉し、世界にひそむ謎を解きに旅立つ。
概要
この物語は、先導者…『読み手』として、
貴方がゲーム世界で目覚めるところからはじまります。
物語の主人公―赤ずきん―を先導しながら、封じられた8人の仲間を助け出し、
すでに滅ぼされた物語世界にひそむ、大きな謎に迫っていく、探索RPGです。
製作者は、サウンドクリエイターとして商用・同人問わず楽曲を提供している坂本昌一郎氏。代表作に妖々剣戟夢想(あんかけスパ)やさとりのダンジョン王国(コココソフト)等がある。
アリスやグレーテルなどの、童話に登場する女性キャラクターを操作し、迷宮を探索するザッピングRPG。現時点では未完成で、2015年1月7日にチュートリアルのみ遊べる体験版が、2018年1月14日に一通り遊べる「ひとあそび版」がリリースされた。イベント、ドット絵、BGMは全てオリジナルという気合いの入れようである。プレイ時間は3~4時間を想定している。体験版とひとあそび版は別物で、登場人物や迷宮の構造等が一新されている。ひとあそび版が完成版に相当するが、様々な要素や迷宮が未実装。追って実装されていく。
BGMは坂本氏作曲だが、全て新曲ではなく過去に携わった作品から流用しているものが多々ある。具体例として、迷宮ラプンツェルの曲はさとりのダンジョン王国の「憤怒の冬」から、迷宮グレーテルの曲は同作「心の宇宙」から、迷宮ベアトリーチェの曲はさとりのダンジョン王国2の「迷宮Ⅲ 天空回廊」からの流用である。
メルヘンチックな世界観で、敵もどこか可愛らしい。物語の途中で断片的に拾える情報から、世界に何が起こっているのか窺い知る事が出来る。ヒロインはそれぞれ特殊能力を持っており、これを活用して謎解きを行う。例えばアリスは魔法の鍵で通常の鍵では開けられない扉を開く事が出来る。また役割もしっかり分けられており、戦闘では彼女達の配置が重要になる。
システム
仲間は全部で5人いるが、パーティーに組み込めるのは4人まで。必然的に1人は仲間はずれになり、常時2組で行動する。分かる人に言えば、差し詰めスウィートホーム方式といったところか。3人と2人に分け、それぞれが別のダンジョンを探索するのが主な使い方。操作パーティーは任意のタイミングで変えられる。
ランダムエンカウントを採用しており、異形(敵の総称)に監視されているエリアを歩くと左上に表示されたエネミーゲージ(ENC)が減っていき、無くなると敵が出現する。ボス敵や強制バトルの場所にはシンボルが設置されており、こちらは任意のタイミングで戦闘を行える。
迷宮内には別の探索者や生存者が書き記した書物や張り紙が点在しており、ヒントや世界の真相に迫れる重要な情報が内包されている。旧バージョンと新バージョンでは記載されている内容が違っていて、旧バージョンの方は当時の動画等でしか見られない。
1回戦闘を行うごとにHP・MPともに全快し、デスペナルティも無い(最後にホムンクルスに触れた場所へ強制送還)親切設計。レベルもサクサク上がっていく。
登場人物(体験版)
- アリス
不思議の国のアリスのあいつ。青いリボンに金色の長髪が特徴。明るく、前向きな性格をしている。魔法の鍵を有しており、通常の鍵では開かない扉を開けられる。しかし普通の扉は開けられない。
- グレーテル
兄ヘンゼルの人形を抱えた、栗色の髪が特徴的。ヘンゼル人形から魔法灯を放つ事が出来、暗い迷宮内を明るく照らせる他、隠し通路を発見出来る。体力と防御力が高い典型的なタンク。
- ラプンツェル
長い髪のあいつ。フックショットを持っており、穴や川を跳び越して移動できる。パワータイプであり、物理攻撃に長ける。
- 白雪姫
スノーホワイトとも。いつも目を閉じている。起きろ。命中率は低いが、攻撃力が高い。また、フィールド上に設置された岩をリンゴ爆弾で破壊できる。
- ベアトリーチェ
ピンク髪の魔女。魔法使いタイプで、MPが自然回復していく能力を持つ。空中浮遊が可能で、いばら(いわゆるダメージ床)を無視して進む事が出来る。
- ホム子
NPC。瓶詰めされたホムンクルスで僕っ娘。ある人から頼まれたらしく、アリスたちの冒険を手助けする。ひとあそび版にも登場し、姉妹がいる事が判明する。
登場人物(ひとあそび版)
- 赤ずきん
赤い防空頭巾が目印のあれ。ひとあそび版の主人公。言葉を話せず、何故ここにいるのかさえ分からない朧気な存在。アガスティアでは言葉を紡がないと力を発揮できないが、赤ずきんは例外。
- ヘンゼル人形
最初に出会う事になる仲間(?)。体験版でグレーテルが抱えていた人形。戦えないが、タンクの役割を果たす。魔法やアイテムでは体力を回復させられず、ホム子に触れた時のみ回復する。
- 語り姫
アガスティアを統率する巫女。彼女が統治しているアガスティアは理想郷そのものだったが、ある時に謎の失踪を遂げてからは一変。異形と呼ばれる魔物が発生し始め、アガスティアを蝕んだ。分かっているのは存命だという事くらい。
- 異形の騎士
物語の城に鎮座するラスボス。8柱の御使いと呼ばれる部下を率いて8冊のグリモアソウルを奪った、黒幕的存在。物語序盤から倒すべき存在として掲げられており、その気になればいきなり挑む事が出来る。
関連項目
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