節電とは、電気の消費量を節約することである。国内では節水と並び広く普及している節約法の一つ。
概要
節電は一般に省エネ手段の一つに数えられているが、省エネが原則社会的・経済的効果を損なうこと無くエネルギーの消費量を低減させる事を目的としているのに対し、節電は電気代の削減といったコストダウンが主眼に置かれており、基本的には使用者側が自主的に行うものだが、供給側である電力会社が需給の逼迫を理由に節電を促したり、区域毎に供給する電力量を制限する事もある(計画停電などもその一種)。
節電は直接的には電力消費量の削減を行うものだが、現在我が国においては化石燃料を利用した火力発電が主たる電力源となっているため、一般家庭で節電を行うことは電気料金の節約を図るだけではなく化石燃料の消費量を減らすことに繋がり、それらが原因で起きているとされる温暖化等の地球環境変化の防止やエネルギー依存からの脱却にも関わって来る。
またソーラーパネルや小型風力など自家発電設備を家屋に導入する事は消費量そのものを削減する行為ではないが、電力会社から供給される電量を以前より少なくしたり、十分であればゼロにする事が出来る(オフグリッド化)ため、区域単位では節電と同等の効果を齎す。
効果
節電によってどの程度の経済的効果や環境負荷の低減作用が得られるかは地域や季節・資源価格などの諸条件によって変わるが、大まかな計算で1kWh辺り20-30円(基本料金除く)、CO2排出量が約0.7kg/kWh(火力電源係数)となっている。
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リンク
節電.go.jp … 政府の節電ポータルサイト。電力会社の管区別電力使用率などをリアルタイムで掲載している。
節電 -Wikipedia … 節電の具体的な方法や分類を掲載。
関連項目
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