篝火(かがりび)とは
である。
1の概要
篝火は電気が普及する以前の時代における火を用いた照明手段である。
篝火は焚火の延長線上であるが、焚火は宗教的な結びつきが強く、世界中で焚火に関する文化が根付いている。
日本では遅くとも平安時代に登場しており、海外でもオーストリア周辺でフンケンフォイアーという習慣の一環として用いられていた。
構造としては鉄製の容器の中に松の木くずなど油分の多い燃料を入れ、そこに火を灯すものとなっている。
三脚で支える定置用や、棒等でぶら下げて移動用が存在する。
用途としては夜間の移動や警護、漁猟等に用いられていたとのこと。
照明としての役割は行燈やガス灯、電気の登場でフェードアウトしていくが、伝統的な民芸品として製造され続けている。
ちなみに、屋外での焚火は都市公園法、消防法など場所によっては法令に抵触する可能性があるため、注意が必要。
2の概要
篝火にたちそふ恋の煙こそ
世には絶えせぬほのほなりけれ
光源氏(源氏物語『篝火』より)
行く方なき空に消ちてよ篝火の
たよりにたぐふ煙とならば
玉鬘(源氏物語『篝火』より)
源氏物語における『篝火』は玉鬘を中心とした玉鬘十帖の1巻とされている。
光源氏はかつて、夕顔という女性に好意を抱いており屋敷に連れ込んだが、そこに現れた霊の呪いなのか、彼女は翌朝息を引き取った。後に夕顔は頭中将の側室であったこと、姫君がいたことが判明し、源氏はその姫君(玉鬘)に興味を抱くようになる。
『篝火』の時点で玉鬘は源氏に引き取られており、次第に彼に心を開くようになっていた。しかし、源氏が自身を恋愛対象としていることを知ると流石にドン引きしたようで、上の贈歌と返歌からも源氏の求愛っぷりと玉鬘の困惑さが伺える。
その後、源氏と玉鬘は合奏していた柏木と夕霧(源氏の息子)を呼び寄せ、2人の前で演奏させる。この時、柏木は玉鬘に好意を抱いており緊張しながら演奏した。
(柏木の父は頭中将であり、玉鬘とは腹違いのきょうだいである。その事は玉鬘は知っているが、柏木は知らない。)
玉鬘は、名乗り合わないきょうだいの姿に感慨もひとしおであった。
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