篠ノ之束とはライトノベル、及びその関連作品であるIS〈インフィニット・ストラトス〉の登場人物の1人。
概要
作中の登場兵器でありタイトルでもあるマルチフォームスーツ、インフィニットストラトスの開発者、率直に言えば作品の根幹に関わる最重要人物である。苗字が示すようにメインヒロインの1人、篠ノ之箒の姉であり、織斑千冬の親友でもある。
ISの開発者として政府の監視下に置かれていたが、467個のISコアを開発し終えると同時にその姿をくらませる。以降は同様に自身が開発した移動式の研究ラボで世界各地を転々としているようでその行方は誰にも掴めていないようだが箒、千冬といった親しい間柄の人間とは連絡を取り合っているようである。
この手の天才科学者キャラにはありがちなのかもしれないが、ウサミミ着用の非常に独特のファッションセンスのきょぬーキャラで性格も色々とぶっ飛んでいる。3巻の臨海学校編で登場した際には一夏に対してしょうもないトラップを仕掛けてみたり、久方ぶりに再会した千冬や箒にハグやπタッチを行おうとしたりとそのスキンシップは少々・・・いやかなり過激である。
ただ、親しい身内以外には非常に冷めた態度を取り、作中でもセシリアに対して物凄い嫌悪感剥き出しで拒絶の意を示していた。ただ千冬曰く「昔は完全無視が当たり前でこれでも大分マシになった」とのこと。ぶっちゃけあんな態度取られるくらいなら無視された方がまだマシな気がしないでもない。
自他共に認める天才でもあり、作中でも世界各国が莫大な資金、人材、時間、労力をかけて第三世代型ISの開発に力を入れている中、白式や紅椿といった第四世代型をしれっと作ってしまえる辺りからもその能力の高さが伺える。
現状ではくーちゃんなる少女と行動を共にしている他、最新8巻では何と生身での戦闘力もあると判明。亡国機業の面々相手に余裕の立ち回りを見せつけている。どんだけチートなんだこの人。
黒幕?
実は作中で起こっている事件の大半に彼女が関わっている。ざっと一例を挙げてみても・・・
- 自身が開発したISの性能を知らしめるために、世界各国の軍事ネットワークにハッキング。その上、日本に向かって2000発以上のミサイルが発射され、謎のIS「白騎士」が人的被害一切無しで一機残らず撃ち落とすという事件を起こす、通称「白騎士事件」 作中の登場人物の大半がこの事実を知らないが、早い話がマッチポンプである。
- IS学園のクラス対抗マッチ、一夏と鈴の試合中に自身が開発した無人ISであるゴーレムを乱入させて学園に被害をもたらす。理由は不明だが白騎士のデータ取り辺りだろうか?
- アメリカ、イスラエルが共同開発していたIS「銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)」をハッキングし、意図的に暴走させる。アニメでは無人機だったが原作では普通に有人機、これの所為でIS学園生徒に被害が出ている上に一夏が死にかけるハメに。しかもその理由が「紅椿を手にした箒のデビュー戦としての話題作り」
※この件に関しては千冬の推論の域を出ないので確定情報ではないが、本人が否定していないので十中八九彼女の仕業と見て間違いは無い。 - 全学年専用機持ちタッグマッチの際に学園にも複数機のゴーレムを乱入させる。その理由がまたしても「紅椿をより高みへ導くためのデータ取り」
事件ごとの規模やその理由を考えても異常としか言いようが無い上、彼女自身は「自分の目的の為なら一夏や箒、千冬といった極一部の例外を除いて、他の第三者に被害が出ようが死のうがどうでもいい」と、本気で思っている節があるから始末に追えない。
おかげで、作中での明確な悪役として登場した亡国機業よりもよっぽど怪しさ満点であり、8巻発売以降の現在でも「ラスボス」「黒幕」といった疑念が晴れないままである。というか8巻でくーちゃんことクロエ・クロニクルをけしかけてまたやらかしてるし。
彼女の明確な真意や目的は未だ明かされていないものの、3巻ラストにおいての千冬との語らいで千冬に対し、「今の世界は楽しい?」と、問いかけていることから世界そのものに対する不満、あるいはいずれ起こるのかもしれない世界規模での何かの為というのが原動力となっている可能性が高い。
関連動画
関連項目
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