紅蜘蛛篇(地雷亜篇)とは、漫画『銀魂』における長編エピソードの名称である。
なお、テレビアニメでは「月詠篇」として扱われている。
概要
『銀魂』は基本的にギャグメインで1~3話完結の短編が中心の漫画だが、時折シリアスな長編が描かれる。 その長編の1つが、原作の第二百五十四訓から第二百六十二訓までに亘って描かれた、この「紅蜘蛛篇」である。
なお、2014年10月発売の公式ガイドブック『銀魂くんのあゆみ』においては、「地雷亜篇」と表記された。
「吉原炎上篇」の後日談でもある。
日輪からの呼び出しで久々に吉原にやってきた万事屋。
「吉原炎上篇」以降、万事屋によって解放された一方で、鳳仙という巨大な抑止力を失った吉原では、さまざまな犯罪が横行していた。
そうした中、1番問題視されてる非合法薬物の売買の取引を仕切っている男を捕まえてほしいと依頼される。
そこで男の手掛かりを得ようと、坂田銀時と月詠が諸悪の根源と噂される紅蜘蛛党に潜入。
しかし、そこに現れたのは死んだはずの月詠のかつての師匠、地雷亜だった。
彼の月詠に対する非道な所行に激昂する銀時だったが……
なお、月詠と地雷亜の過去や師弟関係だけではなく、銀時の過去や吉田松陽との師弟関係が少し明らかになる。
テレビアニメにおける「紅蜘蛛篇(月詠篇)」
テレビアニメでは「月詠篇」として2009年10月中に放映。
第177話~第181話が「月詠篇」にあたり、全5話となった。
基本的に原作に忠実にアニメ化。
一部に原作では描かれなかったシーン・カットが盛り込まれている。
1点目は、第180話の銀時の過去回想および戦闘のクライマックスに、陰影の濃いモノクロ作画で視覚的なインパクトのあるシーンを放送された点がある。
モノクロ作画はコントラストが強い分デッサンの狂いなどが目立つため、作画スタッフの力量を試された印象的な良作画となり、銀時と吉田松陽の出会いも明かされたとあってファンの間でも評価が高い。
2点目は、同じく第180話の銀時対地雷亜戦で、この回の作画監督は『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』と同じせいか、戦闘の動きをこと細やかに描き、しかも残像の残るエフェクトをかけるなど、大変な作画の手間と枚数が使われていると予想される。
ただでさえ予算不足と揶揄されるアニメ『銀魂』だけあって、ファンの間では予算と作画スタッフの労苦を心配する声が数多く、「予算を心配されるアニメ」回の代表例でもある。
銀時の新たな過去の衝撃および作画の壮絶さのおかげか、『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』公開特集の一番くじ連動キャンペーンとしてアニメ『銀魂』セレクション企画が行われた際、この第180話は投票結果ベスト5の内の第1位を取得してバンダイチャンネルにて公式配信された。
アニメでは『人気投票篇』への連続の長編ではあるが、ともに特殊エンディングが存在している。
直前の第176話が「カウントダウン開始」となっており、サブタイトルのどこかにアニメ第1期終了のカウントダウンが開始されている。
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