紋別市(もんべつし)とは、オホーツク総合振興局(旧網走支庁)管内の都市である。
概要
紋別市(2023年10月1日現在) | |
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面積 | 約830.67km2 |
人口 | 20,270人 |
市の花 | ハマナス |
市の木 | ナナカマド |
隣接 市町村 |
オホーツク総合振興局 紋別郡:湧別町、遠軽町、滝上町、興部町 |
オホーツク海側の他地域と同様に流氷がやってくる街で、紋別港に砕氷船「ガリンコ号」を持っていることから、網走市と共に流氷観光の拠点となっている。
市名の由来は、アイヌ語で静かな川を意味する「モペッ(mo-pet)」から。これは市内を流れる藻鼈川を表したものとされている。
なお、「もんべつ」という地名は異字も含めると道内に複数存在する[1]ため、他の「もんべつ」と区別する意味で「オホーツク紋別」「北見紋別」などと呼ばれることもある。
オホーツク管内西部、紋別地方の中心となる都市だが、人口の減少が顕著であり、2002年に過疎地域に指定された。かつて存在した鉄道や大学も撤退し、市としては厳しい状態が続いている。
漁業が盛んでカニ・ホタテなどの名産地。かつては日本有数の金産出量を誇る鴻之舞鉱山が操業していた。
名所・名物
▲カニの爪のオブジェ |
- 流氷
- 毎年流氷のシーズンになると紋別港から砕氷船「ガリンコ号」が運航され、流氷を間近で体験することができる。
- 氷海展望塔 オホーツクタワー
- 日本最北端にして最大級の海中展望塔。
- オホーツクとっかりセンター
- アザラシ専門の保護施設。アザラシの観察ができる「アザラシランド」と、アザラシとのふれあい体験ができる「アザラシシーパラダイス」からなる。
- オホーツク流氷科学センター
- 流氷をテーマにした科学館。道の駅を兼ねており、-20℃の世界を体験できる厳寒体験室がある。
類似の施設は網走市などにもあるが、紋別のは施設の充実度の割に入館料が安く、お得である。 - カニの爪のオブジェ
- 紋別港の近くに設置された、巨大なカニの爪型オブジェ。フォトスポットとして人気。
元々はとあるアートイベントのために制作されたもので、当初は流氷の時期になると海に浮かべられていた。現在は常時陸上で展示されている。
交通
空港
市内にオホーツク紋別空港を有しており、ANAが東京国際空港便を1日1往復運航している。
かつては湧別町との境に近い場所にあったが、1999年に現在地に移転した。旧空港の跡地はコンチネンタル・オートモーティブのテストコースとして活用されている。
道路
バス
北紋バスが市内の路線バス業務を担っている。その他、北紋バスと道北バス、北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バスなどとの共同運行で、札幌・旭川などの方面へ都市間バスが運行されている。
道の駅
オホーツク流氷科学センターがそのまま道の駅として登録されている。あくまでメインは科学館なので、休憩施設としては駐車場・トイレ・売店くらいしかなく、あまり充実していない。
海の駅
ガリンコ号の乗り場がある。施設内にはフードコートやセイコーマートなどもあり、休憩施設としては道の駅よりも充実している。
鉄道
2024年現在、鉄道路線はない。かつて日本国有鉄道の渚滑線・名寄本線が通っていたが、前者は1985年に、後者はJR北海道に承継後の1989年に廃止となっている。これにより、紋別市は石狩市・三笠市・歌志内市に次いで、道内で鉄道がない市となってしまった。
関連動画
関連生放送
関連リンク
関連項目
脚注
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