従来のプラスチック製ストローに変わる代替品の一つとして現在注目されている。
概要
一般的にストローとはプラスチック製品を元に製造されているのだが、プラスチック製品は砕いても長年経過しても自然による分解がされないという大きな問題点があった。プラスチック製品として正しく処分した場合であればリサイクルなどに利用されたりもできるのだが、残念ながら道路や水辺への不法な投棄(ポイ捨て)が後を絶たず自然への悪影響が問題視されていた。
そこで現在、開発され推し進められている代替品の一つがこの紙ストローである。主にクラフト紙を元に作られた紙ストローは、プラスチックとは異なって不法投棄をされたとしても分解される為、「自然に優しい」というのが大きな利点として挙げられている。もちろん一般的な紙製品同様にリサイクルや焼却も利点として挙げられる。
そのこともあってか、スターバックスコーヒーやマクドナルドなどの大手飲食店を始めとして、様々な企業でプラスチック製品からの変更が順次行われている。
問題
ただし、素材が防水加工などもしていない紙[1]である以上「長時間使用するとふやけて歪む」「唇に感じる質感が不快」「飲み物に紙の風味が混ざる」など、プラスチックには無い問題点が複数存在している。更には紙ストローを入れている包装がプラスチック製という本末転倒な製品も出てきている。
そのため、貰った紙ストローは使用せずにプラスチックストローを買ったり、注文時に紙ストローを拒否してプラストローを頼むパターンも少なくない模様。
プラストローに対して「環境に優しい」以外のアドバンテージは皆無と考えられており、紙製品を多用することでかえって地球環境に良くないのではないかとする学説も出ており、各国政府の掛け声と現実が乖離している可能性も考えられる。 [2]
現在は、草や金属などプラスチック以外の素材を用いた、代替ストローを模索する動きも起きている。
こちらを参照。 → ストロー
関連項目
脚注
- *紙コップ等に使われているポリエチレンラミネート加工はプラスチックを使用している上にリサイクルもしにくくなるので本末転倒になる
- *温室効果ガス排出量は実は“プラストロー”の4.6倍…!? 専門家が明かす「紙ストロー問題」の“リアルな実情” (Yahooニュース 11/18(金) 17:12)
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