「おのれぇぇぇ、名を名乗れぃ!」
フッ、よかろう。
素晴らしきヒィッツカラルド(Fitzgerald the Wonderfull)とは
アニメ「ジャイアントロボ THE ANIMATION~地球が静止する日~」に登場するBF団のエージェントにして、十傑集の一人である。
CVは原康義。
英語版GRではFabulous Fitzcarraldo(最高のフィッツカラルド)となっている。
概要を書いてやろうか?ただし、真っ二つだぞ
十傑集の一員。作中で表立って描写されていないが、十傑集の中でも一番の格下という設定である。ただし戦闘能力が劣っているからというよりその性格のせいで格下扱いされているという側面が強いようだ。
紳士的なスーツに身を包んだ服装と、瞳孔のない冷たい瞳が特徴。性格は非情かつ好戦的、私情や仲間よりも与えられた任務を優先するタイプであり、その性格ゆえに縦のつながりに薄く、横のつながりが強い十傑集の面々からも疎まれていた。
指パッチンを行うことで真空波(カマイタチ)を起こし、ありとあらゆるものを真っ二つにしてしまう能力を持つ。その威力は強靭無比であり、その気になればビルさえも指を鳴らしただけで両断してしまう。梁山泊において同僚達とともに国際警察機構本部を襲撃、この能力で大打撃を与える。
この際まるで踊るように指を鳴らし、そのたびに何もかもが真っ二つにされるという強烈なシーンを残した。
ついでに彼がゲスト出演したスーパーロボット大戦αではグルンガスト参式を真っ二つにして、グルンガストに壮絶なトラウマを残したと言い伝えられている。
後にシズマサンプル奪還を邪魔する銀鈴と大作までも真っ二つにしようと狙い、助けに入った不死身の村雨健二をズタズタにするが、銀鈴の極大テレポートに巻き込まれて身体の一部が岩と同化してしまう。
辛くもテレポートから逃れたマスク・ザ・レッドに助けを求めるが、「生きて恥を晒すのも辛いだろう?助けてやるよ」としてクナイを突き立てられる。死に際にレッドに対し真空波を放つものの、背負い刀で跳ね返され指を切り飛ばされて力尽きるというなんとも哀れな展開であった。
その白眼、他の面々と違い即時的に「凄い」と分かる能力、後半仲間割れに近い状態になる他の面々とは違って、最期まで悪役らしく振る舞うその様など、アルベルト同様1作目で人気が高騰、他の同僚とともにスパロボで活躍することになる…。
何ならここで…漫画も読んでみるかい…!?
※漫画「ジャイアントロボ -地球の燃え尽きる日」および「ジャイアントロボ ~バベルの籠城~」は登場人物や世界観が似通ってはいる者の基本的な設定やストーリーがちょこちょこ異なります。上記項目名は漫画版のセリフより。
当然ながら漫画においても十傑集の一員であり、デザインも技もほぼ変わらない。指パッチンで素晴らしく何でも真っ二つにしてくれる。性格が悪い、十傑集の中で格下、などという描写や設定は特に見られず、他の仲間から疎まれているといった様子もない。ちなみに漫画では十傑集末席は白昼の残月となっている。
アニメで悲惨な死に方をしたせいか、漫画では優遇されている感があり、ガチの戦闘シーンこそないもののギャグキャラとしての地位を確立しつつある。とある事情で草間大作を護衛することになった場面においては気さくなお兄さん的立ち位置である。
指パッチンに関して、「一指全断」などの技名?がついているようだ。また、峰打ちが可能であることが判明している。真空破に峰打ちが存在するのかは甚だ疑問ではあるが、そもそも指パッチンで真空破が起きる世界なので気にしてはいけない。
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この項目の名は、素晴らしき裏話
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誕生秘話
指を鳴らして真空波という設定は、指パッチンを持ちネタにしていた芸人ポール牧が元ネタであると言われているが、実際は今川泰宏監督のオリジナルである。
ある日、絵コンテを切っていた今川監督は、コンビニに買い物へ出かけた。当時指パッチンに凝っていた今川監督はこの日も指パッチンの練習をしながら外出していた。そしてコンビニの入り口に辿り着いた時、指パッチンと同時に自動ドアが開くという奇跡が起きた。
が、このヒィッツカラルドが登場するのは予定ではそれから何年も後であった。
これを聞いたファン、そして今この記事をみている人達も、皆こう思ったに違いない。
俺ら「んなわけねーだろ!」
「攻撃を加えられた者が指を鳴らした瞬間に(血を吹いて)絶命する」という演出は以前からあった。しかし指パッチンが攻撃手段そのものになるという点は恐らく初めてである。
そんな頭おかしい奇抜なネタを考える奇天烈なクリエイターはどこにもおらず、結果はご存知のとおりである。
その他
- 実はヒィッツカラルドには真空波以外にも特殊能力があるという設定だが、尺の都合で出番を削ったためにお蔵入り。
- 静かなる中条と一騎打ちをするという案もあったが、これまた尺の都合で没となる。そのため散り際はとてもさっぱりしている。
- 声が原康義になったのは、イワンを演じている時にウッカリ渋い声を出してしまい、それを今川監督に気に入られてしまったため。なお、この二人のキャラは声の質がまるで違う。
- 元々Fitzは貴族の庶子を意味するノルマン語に端を発し、Fitzgerald・Fitzcarraldは「Carraldの庶子」「Geraldの庶子」という意味になる。いずれにせよ、なぜFitzgeraldをFitzcarraldと読まれたのかについては不明である。
- Wonderfulが正しい英単語だとか突っ込んではいけない。英語版でWonderfulではなくFabulousを採用したのも「Wonderfull」を流用すると「驚異的素晴らしさ」ではなく「夢の国的素晴らしさ」になってしまうからかもしれない。
- デザインの元ネタは「バビル2世」の第3部のヨミの側近の白スーツの男の一人、らしい。原作ではそこそこの期間登場するが、名前は無いし、これといった活躍もなく、意識しなければ注目されることもないようなキャラクターである。後に『バビル2世 ザ・リターナー』にも同僚と共に登場したとのこと。
いやいや、この関連項目達は運がいい
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