紫雷美央とは、日本の元女子プロレスラーであり、現レフェリーである。所属はTEAM MAKEHENからフリーを経てプロレス業界史上初のユニオンプロレス・アイスリボン・プロレスリングWAVE・OZアカデミーの4団体同時所属レスラーであった。実妹はスターダム所属の紫雷イオ。かつては同じく女子レスラーである華名とのユニット「トリプルテイルズ.S」を結成していた。ニックネームは「閃光美女」「フォックス・レディー」「お姉ちゃん」など。レフェリーとしてのリングネームは「MIO」。
概要
当初は習い事の一環で始めたというプロレスであったが、2007年に橋本友彦主催の興行「MAKEHEN」で妹のイオと共にデビュー。その後、TEAM MAKEHENを退団し、メキシコのAAAにやはりイオと共に修行に出る。当初、現地では「キツネ・ナヌコ」(因みにナヌコは現地の言葉で『子供』と言う意味。)と言うリングネームを与えられ、マスクマンとしてメキシコデビュー。後にリングネームは「KAGUYA」に変更し、メキシコでも人気を博し、バラエティー番組にも出演を果たした。
2011年に帰国。様々な団体のリングに上がり、一気にレスラーとしてブレイクする。更に活躍の場は女子団体にとどまらず、男子がメインのユニオンプロレスでは自身の記者会見遅刻をきっかけに大家健との抗争に発展。この「けんとみお」の抗争は現在も続く、ユニオンプロレスの名物の一つとなった。この年にはサムライTV制定の日本インディー大賞においてニューカマー賞を受賞した。
2012年にはイオが逮捕されるという事件(後に処分保留から不起訴。冤罪であることが判明。)が起こるものの積極的に活動を続け、DDTプロレスリング15周年記念興行「武道館ピーターパン」で聖地・日本武道館のリングに立つ。また、アイスリボンではICE×60王者に輝き、初の女子団体のベルトを巻く。また、この年には東京スポーツ制定の日本プロレス大賞の女子プロレス大賞で愛川ゆず季に次ぐ2位に輝く。
2013年には2月にユニオンプロレスにて敗者追放マッチに敗れユニオンプロレスから身を引くが、直後からなんだか雰囲気の似た謎覆面Bなるレスラーが外敵としてユニオンプロレスに参戦。が、HAYATAによって覆面を剥がされ正体が紫雷美央だとばれる。その後、ユニオンプロレスと謎覆面軍団の抗争終了に伴いナオミ・スーザン代表によってユニオンプロレス参戦が認められる。 また、この年の年末には華名とのトリプルテイルズ.Sを翌年5月で解散する事が発表された。
2014年1月にはこれまでのフリーからユニオンプロレス・アイスリボン・プロレスリングWAVE・OZアカデミーの4団体同時所属になる事が発表された。そして4月には大阪東成区民センター、5月には東京新宿FACEトリプルテイルズ.S解散興行が行われた。解散発表の記者会見ではお互いに笑顔で円満解散を印象付けていたが、大阪大会で華名と決裂。東京大会ではほぼ二人が絡むことなく試合が終了。試合後はお互いに主張をぶつけ合うものの、全くかみ合わないまま興行が終了すると言うなんとも後味の悪い解散興行となってしまった。
その後は単独での主催興行「M.I.O」を所属する4団体合同の興行として開催。自身の誕生日である2015年2月14日に新宿FACEで開催された第2回M.I.Oでは妹の紫雷イオとの禁断の対決を実現。この試合に敗れると、「明後日に重大発表の記者会見を行う。」と宣言。そして16日にはニコプロにおいて首の負傷のために9月20日に後楽園ホールで行われるM.I.Oをもってプロレスから引退すると発表した。
その後は所属する4団体以外にも様々な団体に出場。DDTのビッグマッチ、両国ピーターパン2015においては聖地である両国国技館のリングにも立った。また、ユンニオンプロレスでは謎覆面軍団の抗争終了と大家健のユニオンプロレス離脱からのガンバレ☆プロレス結成以降組む機会の無かった「けんとみお」も復活。また、プロレスリングWAVEでは旧姓・広田さくら扮する「旧姓・華名さくら」との試合を行うなど様々な試合をこなした。
そして9月20日のM.I.Oではラストシングルマッチとして木髙イサミと、ラストタッグマッチとして桜花由美&尾崎魔弓with西尾美香&ポリス組(パートナーは希月あおい)と、そしてメインイベントとしてラスト6人タッグマッチとして長浜浩江&つくし&世羅りさ組(パートナーは藤本つかさ&大畠美咲)と1日3試合を行い引退した。引退セレモニーでは関係者に続きイオ、そして母親からも花束贈呈を受ける。そしてサプライズとして結婚も発表。その8年半の太く短いレスラー人生にピリオドを打った。
引退後は当初は「業界から完全に身を引く」としていたが、魔界錬闘会では早々に引き続き演者としての出演が決定。更にニコプロでの月一レギュラー番組『紫雷美央の「」』も好評のために続行決定。そしてかつて所属していた4団体のうち、引退直後に解散したユニオンプロレス以外の3団体と、夫のタンク永井が所属するKAIENTAI-DOJOの計4団体でフリーのレフェリー「MIO」として活動することが発表された。
レフェリーとしては団体によりコスチュームやスタイルを使い分けており、アイスリボンではオーソドックスな白黒コスチュームとジャッジ(但し裁く試合は、藤本つかさが仕組んだ松本都へのイヤガラセカード+α)。プロレスリングWAVEではジャッジはオーソドックスながら、スパンコール付きのショートパンツ+ニーハイソックス派手な白黒コスチューム。そしてOZアカデミーでは赤黒のレフェリーシャツを着用して、かつて選手として所属していた尾崎魔弓率いるヒールユニット「正危軍」に加担する悪のレフェリーとして活動している。
2016年8月の大日本プロレス上野大会で、同年9月よりレフェリー・スタッフ・プロレスサークルの指導者としてアイスリボンに入団することが発表された。
得意技
エピソード
- 近年まで出身地は「関東」ということ以外は非公開であったが、2012年末に鎌倉出身であることを公表した。
- 比較的肉付きのいい選手が多い女子プロレス界において、スレンダーである。つまりは貧乳であり、ユニットを組んでいる華名や妹のイオがそれなりに胸が大きい分それが際立っている。DDTの興行では、その点を主に佐藤光留らにいじられている。
- 出身は前述の通り鎌倉であるが、試合中の喋りはなぜか関西弁が多い。
- ドSキャラであるが、試合中には弱気になって「家に帰りたい…」などとよく呟く。
- 姉妹は妹のイオの他に姉が一人居る。この姉は一般人の主婦であるが、妹二人をテーマにしたブログ「妹ちゃんはプロレスラー」
を開設している。
- 2012年のDDT48総選挙では初エントリーながら138票を集め11位に入り、18位までに認められる興行出場を果たした。また、入賞を祝して東名阪で「ソフトに首4の字固めをかけてもらえるイベント」を開催した。また、1位になった際には「豊胸女子プロレス」を立ち上げると宣言していた。
- 2013年のDDT48総選挙では143票を集めたが22位。選抜メンバー入りはならなかったものの、アンダーガールズとしてダークマッチに出場が決まっていた。が、スケジューリングのミスで全日本プロレスの興行とダブルブッキングを起こしてしまい、選抜興行出場はならなかった。
- メキシコ遠征の際には「メキシコ語覚えられるかなぁ…」と不安がっていたそうである。(言うまでも無く、メキシコの公用語はスペイン語である。)
- 現在のブログタイトル「美央のいうことを聞きなさい!」を命名したのは当時ユニオンプロレス(現在はガンバレ☆プロレス代表)に所属していた大家健である。
- 不定期でツイキャスにおいて「ミオキャス」を生放送していた。放送についてはツイッターで告知される。
- ニコプロでは月一でレギュラー番組『紫雷美央の「」(かぎかっこ)』が放送されている。
- 入場曲はP!nkのHumble Neighborhoodsを使用していたが、現在はオリジナル曲のFOXY FIGHTERを使用している。
- 大阪女子プロレスのフェアリー日本橋選手にはなぜか「ジライ」と呼ばれている。
- 男子プロレスラーのHAYATA選手とは顔が似ている(美央の母親曰く「美央が男の子になったらあんな感じ」とのこと)ためタッグを組む機会も多く、本人も試合中には「お兄ちゃん」と呼んでいる。また、引退前には自身の必殺技である土蜘蛛をHAYATAに継承した。
- トリプルテイルズ.Sの解散興行での騒動については後に「お互いにボタンの掛け違えがあった。」と語った。
- 引退の理由となった首の負傷については、あまりに首のコンディションが悪い為に病院で診察を受けたところ、「首の骨の変形が凄い。更に骨折の痕もあり、首の骨が滑りやすくなっているようだ。今すぐどうにかなるようなことはないが、今後コンディションが上がる事はない。」との診察を受けた事もあって引退を決めたとのこと。実際にデビュー直後に「ブリッジに失敗して後頭部と背中がくっついたことが2回ほどあった。」とのこと。
- また、引退直前のDDTプロレスアワーでは、「今後私は母親が年をとったら世話をしようと思ってる。そのためには絶対に五体満足のままリングを降りたかった。」とも語っている。
- 引退興行ではこれまで自身が来ていたコスチュームを1着15万円(高いように思われるが、実際コスチュームにはそれぐらいのお金がかかっているとのこと。)で、実際に試合で使用したアイテム入りの福袋を1袋1万円で販売した。ちなみに完売。
- 引退セレモニーでは宮崎有妃選手にはずかし固めをくらう。またプロフィール読み上げではDDTの新藤力也リングアナウンサーによって「口だけでのし上がる。」「アイスリボンでは浮気者と罵られる。」「貧乳、低脂肪乳。」「スッピンはGAMI。」などとボロクソ言われた。
- その引退セレモニーの花束贈呈ではOZアカデミーで共闘していたマネージャーのポリスが、花束ではなく赤い薔薇を一輪だけ持参→渡すと見せかけ薔薇の花を紫雷美央の頭に叩きつける→花びらが舞う中ハイタッチで祝福と言うなんともかっこいい花束贈呈を披露。中継していたニコプロ内ではとても支持率の高かったポリスに視聴者が惚れ直すと言う事態が発生した。(ただし紫雷美央本人は「ありえん」と否定的。)
- 結婚相手が誰かということについては「絶対に言わねぇ。」とのこと。
- …のはずだったが、ニコプロで行われた引退興行中継の際に結婚相手はKAIENTAI-DOJO所属のプロレスラー・タンク永井であることを公表した。
- 料理の腕前は持ち合わせていないようで、学生で夏休みのころは具なしのそうめんばっか作って栄養が偏って夏ばてするのが恒例行事であり、レスラーになっても「そうめんに具が入れられない女です」と自白していた。
- タンク永井選手曰く「付き合ってからそうめんと豚キムチしか作ってもらったことがない。」。
- プロポーズはタンク永井選手が飲食店でサプライズで準備していたが、店員さんにサプライズのネタバレを食らってしまったらしい。
- ニコプロでは引退後になぜか「玉職人」の称号が与えられ、ツイッター上のアカウントも2016年3月現在で玉職人 紫雷美央(人妻)
となっている。
- OZアカデミーではヒールユニット正危軍の一員として活動しているが、昼の興行で団体最高峰のシングルのベルトを巻いたと思ったら夜の興行で剥奪されたり、レフェリーデビュー後は誤ってユニットのリーダー尾崎魔弓が抑えられている時に高速カウントを叩いて負けにしてしまい試合後に土下座する
など色々へっぽこぶりを披露している。
- AbemaTVの芸人放置プレイ ココドコ!? #23にアイスリボン指導者として出演した際には『女子レスラーの夜の必殺技を聞き出せ!』という課題がMCのパンサーに出され、「そういう雰囲気にもって行くとき旦那になんて言うんだよ?」と聞かれ、「え?…するぞ。」と答えた。
関連動画
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関連コミュニティ
関連生放送
関連項目
関連リンク
- オフィシャルブログ「美央のいうことを聞きなさい!」
- 公式ツイッター @mioshirai0214
- 公式ツイキャス ミオキャス
- オフィシャルストア「美央のグッズを買いなさい!」
- 妹ちゃんがプロレスラー
- アイスリボン公式プロフィール
- プロレスリングWAVE公式プロフィール
- OZアカデミー公式プロフィール
- ユニオンプロレス公式プロフィール
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