細江純子とは、JRAで初めての女性騎手の一人である。愛知県出身。
現在は競馬の評論家・解説者として、テレビでの競馬中継やコラム執筆などで活躍中。
概要(というか来歴)
競馬とは無縁の一般家庭で育ち、武豊とスーパークリークの姿に憧れて、1993年、JRA競馬学校に入学。競馬学校騎手課程12期生の中では細江だけが高校卒業後の入学であり、同期の中では最年長である(骨折で入試を棒に振り1年後に再挑戦して合格した福永祐一も含め他の生徒は全員中卒で入学)。
卒業後の1996年、牧原由貴子(現姓・増沢)、田村真来と共にデビュー。
上記で「JRAで初」としているのは、この時既に地方競馬や旧体制(JRA発足前)時代に女性騎手が存在しているためである。その他の同期には福永祐一、和田竜二、柴田大知、常石勝義らがおり、俗に「花の12期生」と呼ばれている。競馬界の外から来た者にとっては厳しいと言われる騎手の道だが、同期の女性3人の中でも、田村が騎手の娘で物心ついたころからこの世界のことをよく知っており、同じく競馬界と無縁の家庭の出身である牧原が競馬学校を主席で卒業したのに比べると、細江はより厳しい立場であり現役時代は苦労を重ねた。
1999年には海外にも参戦するが、怪我の為、2001年6月に引退。中央通算成績493戦14勝。
武豊の「せっかく競馬の世界に入ったのだから競馬を伝える仕事をしてみたら?」という助言がきっかけで「ホースコラボレーター」という肩書きで活動を開始。今日まで競馬解説や競馬コラムの執筆を行っている。また、たまに競走馬の引退式など競馬関連のイベントで司会を務めることも。
プライベートでは2011年に調教助手の男性と結婚。男児を出産している。
2018年、声優デビューを果たす。出演した作品はアニメ『ウマ娘プリティーダービー』。まさかの本人役である。詳細は後述。
競馬解説
テレビ出演
競馬関連のテレビ番組ではパドック解説やゲートレポーターの経験はあるものの、2013年までレース解説を経験したことがなく、産休明けの2014年1月よりフジテレビ競馬中継で本格的にレース解説を行うようになる。
東西のフジ系列の競馬番組へはほぼ毎週出演している。関東ではフジテレビ『みんなのKEIBA』、関西では関西テレビ『競馬BEAT』に出ているので、テレビを見ていて「あれ、いない?」と思っても慌てないように。
なお、関西でGⅠレースが開催される場合、現地でゲートレポーターを行うことが多い。
地上波以外ではBS11の「BSイレブン競馬」に2011年より主に土曜日に不定期に出演、スタジオで予想解説をしている。
ネットでの活動
2020年にYouTubeチャンネル「スナックズンコちゃんねる」を開設し、ズンコママ(細江の幼馴染)としてトークを交えつつ重賞予想を行っている。2021年にはウマ娘とのコラボ企画で声優の上田瞳(ゴールドシップ役)、高野麻里佳(サイレンススズカ役)との対談動画も配信されている。
2021年9月からはJRA公式YouTubeチャンネルで配信される動画シリーズ「3分でわかった気になる名馬」に細ペン先生(細江のお友達)として出演。競馬初心者向けに名馬の解説を行っている。
コラム
現在はnetkeiba.com、JBISコラムで競馬コラムを連載中。
かつてはアサヒ芸能(web版)でも執筆していたのだが…
どういうわけか、前者二つと比べるとまるでキャラが違うというか、本当に同じ人物が書いているのか疑いたくなるような文面である。
声優デビュー
上述の通り、『ウマ娘 プリティーダービー(アニメ)』においてまさかの声優デビューを果たす。解説者という役どころで、本人役で出演(第1期5話のみ武豊が出演)。
始まった当初は普段のレポーターとしての感覚のままで演技しているせいか、不自然さが否めなかったものの、ストーリーが進むにつれてぎこちなさが取り除かれるようになり、最終話を迎える頃には自然な演技になっている。(記事作者の主観)
アニメ第1期の元ネタとなっている、サイレンススズカ(本物)が故障した当時は騎手として現役だっただけに、当馬への思い入れが強かったのだろう。第1期11話でのサイレンススズカ(ウマ娘)復帰レースにおいては、感情の篭ったセリフが聞ける。特にレース後のコメントは、スタッフから「この状況ならばどんな事をいうか?」と聞かれて細江自身で考えたものでもある。(ソースはプロデューサーへのインタビュー)
その一方、OVA3話(16話)では、2015年の第56回宝塚記念(ゴールドシップ出遅れ120億円が紙屑に)を元ネタにしたシーンが描かれ、その時に発した悲鳴を自ら再現したシーンが盛り込まれた。
細江の悲鳴は今でこそ笑い話として語られるシーンであるが、当時、細江はゲート近くでリポートを行っており、馬の近くで悲鳴を上げたこと、それが特定の馬を贔屓していると捉えうるものであったためJRA・関西テレビ双方から問題視されたことを本人が明かしている[1]。関係者の尽力によってリポーターの続投が決定したが、あわやクビになりかける危機でもあった。そんなシーンのアフレコにOK出すなんて先生何やってんすか。
アニメ以外では、BD・DVDの特典映像でウマ娘のモチーフになった競走馬のふるさとを訪ねたり、YouTube東宝アニメーションチャンネルでは、「競馬電話相談室」において競馬について丁寧に解説している。
ゲームではアナウンサーの安田敬一郎が解説役を務めており不参加だったが、サービス1周年で追加された「Make a new track!!」シナリオにて参加。同シナリオ中のレースでは解説がずんこ仕様に差し替わり、最終レースのTSクライマックスで優勝した際には各ウマ娘ごとの専用台詞もある。
また、ウマ娘公式HPのキャラクター紹介ページにも「トレセン学園関係者」の欄に掲載されており、名実ともにウマ娘のキャラクターとなっている。
2022年に公開されたショートアニメ「うまゆる」第3話ではスナックズンコを意識したと思われるバー「細純」のママ役として出演。先生何やってんすか(2回目)。
関連動画
デビュー時
ウマ娘関連
GⅠ競走では発走地点でのレポーターもやっている
関連商品
関連コミュニティ
関連リンク
- Twitter(@junkohosoe)
- スナックズンコ
- 3分でわかった気になる名馬
- ウマ娘プリティーダービー
関連項目
脚注
- *スナックズンコちゃんねる(2021)【ウマ娘】ゴルシ&細江のゲート事件とは?ズンコママが語るあの時の話。#4
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