僕は・・・
君に・・・
おとぎ話を・・・
してあげよう・・・
僕は終ノ空に至るんだ
語り得ぬものについては、
20日=?
ここが、
奈落。
終ノ空(ツイノソラ)とは、1999年8月27日に発売されたケロQによるアダルトゲーム。
水上行人の視点から見えるもの(概要)
突然のクラスメートの自殺。それとともに、学校という閉鎖された空間に蔓延し始める<終末>の噂。救世主は立ち上がり、<終ノ空>へ至ろうとする。狂気に堕ちていくクラスメートたち。世界は終わってしまうのか? <終ノ空>とは?
ケロQのデビュー作であり、認識論を題材にした哲学エロゲ。クトゥルフ神話などの要素も紛れ込んでいる。
『さよならを教えて』『ジサツのための101の方法』と並ぶ「3大電波ゲーム」の一角に数えられる作品である。
ノストラダムスの大予言による1999年の7月に世界が滅びるという世界終末論を扱った作品でもある。…だが発売が8月であるためこの世は一度終わった後の世界なのかもしれない。ちなみに、7月12日が『スパイラルマタイの日』とされており、7月20日が『終ノ空の日』とされている。
ひとつの事件を、章ごとに切り替わる4人の主人公の視点から追う、という構成。ストーリーはほぼ一本道だが、進むにつれて電波と狂気の度合いを増していくシナリオと演出がプレイヤーに強烈な印象を残す。ライトな哲学入門という側面もあり、おそらく高校生ぐらいのときにプレイするのが一番楽しめるであろう……が、本作は18禁のアダルトゲームであるため、高校生はプレイしてはいけない。ダメ、ゼッタイ。どうしても触れたいなら小説版をどうぞ。
システムまわりがマクロメディアのディレクタで作られているため、使い勝手が悪いのがネック。
またパッケージに騙されたプレイヤーも多かったと思われる。そして騙された結果洗脳された人も……。
小説版は『ONE~輝く季節へ~』のノベライズを務めた館山緑によるものがムービックから発行されている。
原作のダイジェストではあるが、要点はまとまっているのでこちらから入っても良い。手に入るかどうかはさておき。
OVA(18禁)化もされているが、内容に関しては「別の意味で至れる」ものである、と言うに留めておく。
また2010年に、本作の関連作である『素晴らしき日々~不連続存在~』が発売されている。
2020年12月25日に発売された『素晴らしき日々 ~不連続存在~ 10th anniversary特別仕様版』には『終ノ空 remake』が収録されている。
主な登場人物
水上行人
一人目の主人公。屋上でカントの『純粋理性批判』を読む、哲学にかぶれた無愛想な少年。
卓司の狂気に支配された学校で、琴美を救い卓司たちを止めるため奔走する。
若槻琴美
二人目の主人公。活発で正義感の強い、行人の幼なじみ。本作の主要人物ではある意味唯一の常識人。
卓司たちに囚われアレコレひどい目に遭わされる。 ぶっちゃけストーリー上の存在意義はほとんど無いエロ要員。
高島ざくろ
三人目の主人公。全ての発端。冒頭で自殺する行人のクラスメート。クラスのDQNの慰みものにされている。
「スパイラルマタイ」「アタマリバース」という独特すぎるネーミングセンスがプレイヤーに強烈な印象を残した。
間宮卓司
四人目の主人公。クラスのいじめられっ子だったが、高島ざくろの自殺を受けて救世主として覚醒する。
最後に置かれた彼のシナリオが本作の本番。電波と狂気に充ち満ちたシナリオが待っている。
音無彩名
一であり全である少女。それ以上の説明は不要、というかできない。
リルル
卓司が壁に描いた落書き。卓司の章で、卓司に予言を与えていく。ケロQの伝統であるふたなりの始祖。
若槻琴美の視点から見えるもの(関連動画)
高島ざくろの視点から見えるもの(関連商品)
間宮卓司の視点から見えるもの(関連項目)
この作品を・・・
捧げる・・・。
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- ページ番号: 4687647
- リビジョン番号: 3160378
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