「あなたが――蜘蛛だったのですね」
絡新婦の理とは、京極夏彦の推理小説である。百鬼夜行シリーズの五作目。厚い。
前作からほとんど連続した時系列で、また過去四作品の登場人物もさまざまな形で顔を見せる。
でも関口君は
概要
- 大正時代に設立された聖ベルナール女学院。学生の呉美由紀は、教師を呪い殺そうとする小夜子とともに「蜘蛛の僕」と呼ばれる秘密の組織に関わっていく。儀式に従えば、蜘蛛の悪魔が相手を殺してくれるのだ、と。
- 一方で刑事の木場修太郎は、巷で騒がれる目潰し通り魔を追うなかで浮かび上がるかつての友人を訪れる。その友人、川島は警察を振り切り「蜘蛛に訊け」という言葉を残し逃走する。
全く関わりがないはずの事件が、偶然と策略が、男と女が、やがて織作家というひとつの家族を軸にしてゆっくりと絡み合っていく。
また、この作品は陰陽座の楽曲「桜花の理」のモデルとなっている。
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