給食とは、配膳などによる食事の供給、または供給された食事である。
概要
一般的に給食と言えば、小中学校などで行われている学校給食のことを連想する者が多い。高校でも給食制の学校はある。
日本における学校給食の始まりは現在の山形県鶴岡市にある大督寺の境内にあった私立忠愛小学校で生活苦の家の子を対象に行われた食事の提供と言われている。
戦後は安価という理由でパンの給食が開始されたが、これはアメリカ合衆国にて小麦が余剰状態であったことから消費先として日本の給食に導入したという[1]。
しかしその後米飯による給食も行われるようになり、食糧事情が改善するにしたがって給食の献立もバリエーション豊かに様々なスタイルで提供されるようになった。この為、世代によって給食に対するイメージは大きく異なる。(例えば、「超絶に不味い脱脂粉乳」というのはかなり年齢高めの方にしか通用しない給食思い出話である)
義務教育で給食が提供されるのが当たり前となった昨今では、給食費を払おうとしない保護者が現れ、問題となっている。(給食費未払い問題)
ついでの知識
給食の単価は一食あたり300円程度。勿論全てコミなのでめっちゃ安い。給食費未払いは、この良心的な値段を考えてからにしてもらいたいものだ。給食費未払い問題はどこにでも存在することだが、学校によってはそんな問題どこ吹く風、というところもある。
給食の献立を作るのは管理栄養士の仕事であり、レシピや味の付け方なども変わってくる。栄養士が変ったら味噌汁の濃さが変わった、という事もある。調理師は決められたとおりに作るだけなので、給食の味は実質栄養士が握っている。また、ワケの分からないメニューを持ち出すのも栄養士特有の現象。大抵、大量に余る。給食がまずいのは栄養士のせいなのでそういうときは栄養士を責めましょう。
栄養士は全ての献立を作る必要があり、また新メニュー開発もしている。今月どうしようかと毎月悩み、栄養バランスや似通ったメニューか続かないかなども考える。そして生徒のために新しいメニューを考案し、取り入れる。栄養価だけでなく、コストなども全て考えて組んでいる。給食を何気なく食べている裏でこんな事が起きていたり…。
学校によってはセレクト給食、と言うものが組まれているところもある。例えば、焼きそばかナポリタンか、みたいに事前にアンケートをとり、選択肢の中から好きなものを選べる、というものだ。なるべく半々にわかれるようにメニューを決めるのにも苦労するが、調理にも問題がある。
給食室には大きな鍋があるが、それらは数に限りがある。こっちで味噌汁を作って、こっちで肉じゃがを作る、割り振りはちゃんとなされるわけだが、メニューによっては鍋が足りなくなる。その場合は鍋を使い回すことになるのだが、12時までに作るのは結構な苦労になる。そんなときは別の学校からヘルプを呼んだりするらしい。
なお、人口の多い地域などでは給食センターでまとめて作られたものが各学校に配達されるため、給食室が無かったり実質機能していない学校もある。
また、給食を給食業者に委託している場合もあり、通常の義務教育で提供される給食とは少し趣が違ったりする。(おかずが一人分弁当箱に詰められていて配膳の必要が無いなど)
有名校などでは「給食は学校のステータスだ!俺が究極の給食を食わせてやる!」とばかりに、有名ホテルに給食を作ってもらう学校もあるんだとか。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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