絶体絶命とは、「これ絶対死ぬよね」という状況を表す四字熟語である。絶対に漢字を間違える人がいることに定評がある。
曖昧さ回避
- 山口百恵の楽曲(1978年)。デーモン小暮閣下らによるカバーあり。
- 絶体絶命でんぢゃらすじーさん - 曽山一寿による漫画作品(2001〜2017年)。
- 絶体絶命都市 - アイレム→グランゼーラが発売しているゲーム(2002年)およびシリーズ名。
- 東京事変の楽曲(2010年)。
- RADWIMPSのアルバム(2011年)。
- 絶体絶命英雄 - 今野隼史による漫画作品(2011〜2014年)。
概要
「絶体」と「絶命」はどちらも、東洋の占いである八卦や九星術などに出てくる概念である。言葉の意味としては文字通りに体や命が存続できないような状態を指す。卦や星が「絶体」や「絶命」と判定された場合、絶対に破滅的な運命が待ち構えているので、絶対に対策や覚悟が必要であるとされる。この2つを組み合わせた絶体絶命は、「この状況は絶対ヤバイ、どうあがいても絶対に無理」という意味で使われる。たとえば、
などのような絶対に助かりそうにない状況は「絶体絶命」であると言えるだろう。
ところで、この四字熟語は「絶対絶命」と書き間違える人が多く、漢字テストに絶対に出題される言葉として絶対的なポジションを得ている。「絶対絶命」のような初歩的な間違いは絶対に避けなければいけない。
そもそも「絶対」という言葉は absolute の訳語として明治時代に作られた言葉である[1]。意味としては対になるものがない、つまり「他に並ぶものがないので比べることができない」ことを指す。一方、「絶体」は遅くとも室町時代、「絶命」に至っては平安時代から用例が見られ、両者を組み合わせた「絶体絶命」も江戸時代の前半から使われている。こちらの方が言葉としての使用期間が相対的にも絶対的にも長いのだ。それなのに間違いが多い。こんなの絶対おかしいよ。絶対に「絶対絶命」と書いてはいけない。
関連動画
「絶体絶命」のタグを使った動画は、上記楽曲関連のものが絶対多数を占めている。本来の意味で用いられている例は絶対数が少ない。
関連項目
脚注
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