綾瀬桃単語

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モモ

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綾瀬桃（あやせもも）とは、漫画『ダンダダン』の登場人物であり、主人公の一人である。
愛称は「モモ」。

CV：若山詩音

概要

茶髪で長い目のボブヘアーに首元のアクセサリー、円形の耳飾りが特徴的である高校2年生の少女。派手な見た目のいわゆるギャルであり、一人称は「ウチ」。

硬派な男性がタイプであり、理想の男性は俳優のほうの高倉健。彼氏がいたこともあるが、まだ見ぬ高倉健のために貞操を守りぬいているため、処女である。

両親は不在で、霊媒師である祖母と二人で暮らしている。霊媒師の家系であることもあり、幽霊は信じているが宇宙人は信じていなかった。

いじめられていたところを助けたのがきっかけでオカルトマニアのオカルンと関わるようになり、ふとしたことから勝負をすることになる。その際にセルポ星人に拉致されてしまう。だが、セルポ星人の念波によって脳波を刺激されたことがきっかけでチャクラが開き、超能力が使えるようになる。

以降は、オカルンの金玉探しに協力することとなり、オカルンや仲間たちと共に様々な異変に巻き込まれ、怪異との戦いに身を投じるという数奇な人生を歩むこととなる。また、オカルンとは相棒でありパートナーとして密接な関係になっていき、様々な苦難を乗り越えていくうちにお互いに意識し合うようになる。

人物

容姿端麗で男子生徒から人気もあるが、勝ち気なうえに直情的な性格で売り言葉に買い言葉で返してしまったりすぐ手が出るヤンキー気質。また、祖母の星子に育てられた影響で口が悪く、怪異とのバトルでも相手を煽ったり、罵ることも多い。ただし、これらの挑発的な言動は敵を罠に嵌めるたり、自分のペースに乗せるための駆け引きとして使う場合もある。

やると決めたらやらなきゃいけないタイプで、いざというときは決断力があり、大胆かつ豪快な行動に出ることも多い。

一方、いじめを見ると胸糞悪くなり放っておけないような正義感の強さがあり、言いすぎたと思ったら直後に素直に謝罪するなど、強く優しい性格の持ち主である。祖母と同じく、困っている人を放っておくことができず、包容力の高さや懐の深さも持ち合わせている。また、他人の悲しい過去や境遇を知ったときには思わず涙を流すなど人情家な一面もある。

オカルンとは対照的に学校のクラスでのカーストは上位に位置している。友達もいかにもギャルというタイプが多く、ミーコ（CV：前田佳織里）とケイ（CV：富田美憂 / アニメではムーコという名前）の二人と特に仲が良い。上述した言動や性格から怖い人だと誤解されることもあり、悪い噂を流されたこともある。

このように普段はサバサバした男勝りな言動が多いが、恋愛面になると乙女な一面があり、特に好きなタイプとして挙げている高倉健との関連性を見出だすとときめいてしまう。オカルンのことを意識するようになってからは、奥手で臆病な部分も見られるようになる。また、同じくオカルンに好意を持つアイラや初対面でオカルンにキスをしたバモラを敵視するなど、嫉妬深い一面もある。

一見、豪快な脳筋タイプっぽく見えるが、実は高崎線の最高速度やカニの身が締まる原理を理解していたりと意外に博識で怪異との戦いでも活かされており、頭の回転も速いため頭脳戦や心理戦にも長けている。

第1話でセルポ星人に襲われた際にスマホと財布をなくしており、金欠に悩まされ、星子が制服は買ってくれてもスマホは買ってくれないこともあって作中ではずっとスマホ無しで過ごしている。
後に邪視の騒動で家が半壊したことからリフォームのためにメイド喫茶でバイトを始め、人気のメイドさんになってしまう。

幼い頃、星子から外に出るときのおまじないとして、天井に向かって指をピーンと伸ばすポーズを登下校中にずっとやらされていた。しかし、これが原因で学校でいじめられ、果てには好きだった男子（ジジ）からも馬鹿にされてしまい、傷ついてしまう。このショックから星子のことを恨み「エセ霊媒師」と暴言を吐いてしまい、最近まで口を利いていなかった。
もっとも、本当の気持ちは自分がバカにされたから腹が立ったわけではなく、自分の大好きなおばあちゃんがバカにされたことに腹が立っていたのだと自覚。星子のことは本心では大切に思っており、苦難に陥ったときは星子を頼りにしている。

もう1人の主人公であるオカルンのことは最初は「高倉健」という本名にときめいたが、一緒に行動しているうちに互いに心の距離が縮まるようになり、様々な事件に巻き込まれながら二人で解決してきた「吊り橋効果」もあって異性として意識するに至った。オカルンの方も優しく真っ直ぐなモモに惹かれているが、前述したように恋愛になると臆病で乙女な一面が出てしまうことから本人の前では素直になりきれず、想い合いながらも付き合う一歩手前の甘酸っぱく、もどかしい関係が続いている。

能力・戦闘スタイル

第1話でセルポ星人に誘拐され、体内を超能力で弄られたことでチャクラが覚醒。オカルンたちのように容姿が変化するわけではないが、超能力が使えるようになる。これには幼少の頃より星子から「氣」をコントロールする方法を習っていたことも要因となっている。

モモの能力は意思の力だけで物体を動かすことができる念動力であり、使用する際は、星子から教わったおまじないを行い、「氣」を出すことで発動することができる。具体的には、エネルギーを大きな「手」の形にして操れるようになり、それによって遠くのものをつかんだり引っ張ったり、また移動などにも役立てたり、掴んだりぶん投げたりすることで敵を攻撃することも可能。
原理としては様々なものが発するオーラを視認でき、「氣」を放出して腕のようなものを作り出し、対象となる物体のオーラを掴んでいる。

幼いころから鍛えられていたこともあって能力の経験値そのものは高く、物体だけではなく霊体のような実態のない存在を掴むこともでき、オカルンの中にいるターボババアを握りつぶす要領で封じ込めていた。さらには自動車を軽々と持ち上げたり、走っている電車に掴まったり、銭湯の鉄パイプを破壊する、巨大な木を根っこごと引き抜くなど常人のレベルを遥かに超えたかなりのパワーがある。

能力の汎用性も高く、集中することで透視のようなこともでき、自分の「氣」を周囲に纏わせることで相手の攻撃を防ぐ防御に使うこともできる。また水中の中で掴んでするりと抜けるようにすることで、水圧を受けないようにしたり、空条承太郎のような心臓マッサージやその応用で溺れた人間に対し直接強制蘇生を行うことまでできる。その他にも念動力をワイヤーやパラシュートがわりに用いている。

場数を踏むことと星子のアドバイスによってモモの能力は進化し続けており、別次元に存在する敵に対し有効打を与えられるなどもはや人間を辞め始めてるような芸当をこなすようになっている。

これらの能力の多彩さはモモ自身の発想力の豊かさと応用力の高さによるものが大きい。加えて、超能力以外にも彼女自身の揺るぎない胆力と機転の速さも大きな武器となっており、強力な怪異相手に太刀打ちできる要因になっている。特に敵の裏をかく頭脳戦を得意としており、言い回しも含めて彼女の戦い方は『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公に似ているとも言われている。

超能力に目覚めた当初は無敵状態だったが、現在は弱体化した状態にあるという。このことについて星子は無敵状態が本来の力だが、何らかの理由で封印されていると推測している。

必殺技

モエモエ気功砲: 星子直伝の「言霊」の力によって超能力の威力を最大限にまで引き上げ、数十人の敵を一度に吹き飛ばすことができる強力な必殺技。メイド喫茶のバイトで散々やらされた「おまじない」からヒントを得て、超能力に言霊の力を重ね合わせることで実現させた。
また、作中で唯一別次元に干渉できる手段でもあり、別次元にいる敵を倒すこともできる。
しかし、射程が短いうえにエネルギーの消費が激しく、一度使用すると霊力が空っぽになり身動きが取れなくなるというデメリットがある。