総GAYバスとは、「運転手を含め、乗員が総じてGAYなバス」である。
概要
新日暮里郊外にある那須高原に佇む自動車修理工場の世界的なリーディングカンパニー㈲ツヨシ工業では、毎朝の定番となっているある光景が世界的に注目されている。
朝、生まれたての太陽の眩しい頬笑みを浴びて、ブリーフ一丁で精悍な顔立ちの漢たちがフェアリーチャリオットから筋骨隆々のその体躯を乗り出し、見ている者たちに向かい、にこやかに白い手袋をはめた手を振りながら出社している。
初めてこの光景を目にする者は、恍惚の表情を湛えながらこう漏らすという。
「総GAYバスだ・・・」と。
31年前に、住民たちへのサービスの一環として始められたこの出社行事は、今では那須高原朝の風物詩となっている。住民たちの反応も良好で、「彼らを見ないと一日を損した気になる」など「これを見ないと朝が始まった気がしないね」など、好意的な意見が多数である。しかし中には「おれのナウい息子が暴れちまって仕方ねえ」など「朝からあんなもん見せつけられちゃあ、これから仕事できねぇよ」など、複雑な心境を語る住民も少なからず存在している。どうやら全ての住民たちが手放しで歓迎しているわけではないようだ(股間を押さえなければならないので)。中には、ある老年男性が「性的に不能だった、うちの夫が総GAYバスを見たとたん、シャキーンとナウい息子が屹立したよ。あんなに激しい夜を過ごしたのは十年ぶりだ」と語るように、若干奇跡譚めいた話もちらほら耳にされる。
那須高原でひっそりと行われていたこの出社行事であるが、先にも述べたとおり近年世界的な注目を受けており、観光客が増大している。新日暮里大統領チャベス・オバマ氏も、総GAYバスを今後、新日暮里の観光資源として有効に活用していく方針を打ち出している。しかし、住民たちからは「われわれ地の者に愛されてこその総GAYバスだ。今後、観光客が大挙したら、総GAYバスと地域住民たちとの地縁的な関係が壊れるかもしれない」という懸念の声が漏れている。政府の思惑と住民たちの意向が重なるには、今しばらく両者間での討議を重ねる必要があるだろう。
*余談ではあるが、「総GAYバスにストレートが混ざっている」との噂が巷では流行しているらしい。しかしそれは小さな問題に過ぎない。大事なのは「総GAYバスが地元住民たちから愛されている」という事実であって、「だれ彼がGAYではない」という瑣末な問題ではないと最後に付け加えておこう。
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