練炭とは、
概要
粉状になった石炭を粉炭といい、これに硫黄酸化物を中和する目的で石灰や草木灰を加えて練り、筒状に成形したものが練炭である。また、筒状ではなく小型の切り餅状に成形すると豆炭となる。
練炭は石炭に比べ安価で、石炭並に火力が強く、それにも増して熱源として安定しており、また半密閉空間でも緩やかに燃焼し続けるため、料理用熱源や掘り炬燵の熱源など、さまざまな用途に用いることができる。現代ではレジャー用に使われる場合が多い。
自殺器具として
しかしその熱源としての安定性ゆえ密閉空間でも燃焼が継続され、、不完全燃焼が起きやすく、一酸化炭素を発生しやすい。そして、一酸化炭素による中毒は自覚症状があっても風邪の倦怠感に似、完全に自覚する頃にはそのまま昏倒し、気絶状態でも一酸化炭素を吸い続けるため呼吸困難による多臓器不全により死に至る。
これを利用して一酸化炭素中毒による自殺を行うケースが多数生じたため、購入の際には販売店から「使用目的と使用場所」を確認される場合がある。
なお、注記しておくが、もし仮に一酸化炭素中毒から生還しても高濃度の一酸化炭素を吸い続けると脳細胞に回復不能のダメージを与え、パーキンソン病や突発性まひ、高次脳機能障害(早い話がニコ動さえ見れなくなる)を引き起こす。この、特に重篤な中毒後からの生還予後は極めて悪いため、(当たり前のことだが)必死の覚悟がなければ絶対やめた方がいい。
- 1
- 0pt