繁殖牝馬(はんしょくひんば)とは、子馬を産むために牧場に繋養されている牝馬のことである。
肌馬(はだうま)ともいう。
概要
競走馬の生産牧場にとって、繁殖牝馬の存在そのものが生産牧場の機能である。繁殖牝馬は牧場に繋養され、2月から7月にかけて一定の周期で発情する。発情した機会を捉えて牧場が契約した種牡馬のいる「スタリオンステーション」などに連れて行き、種牡馬と交尾させる。
なお、発情していない牝馬は牡馬に近寄られると後足で蹴るなどすることがあり、高価な種牡馬に怪我を負わせかねない。実際にこのような事態を避けるために試情馬を近付けて発情していることを確認する。
多い馬だと1年で100頭以上の仔を作る種牡馬と違い、繁殖牝馬は基本的に1年に1頭しか仔を産まない(双子で受胎した場合は片方を堕ろす)。なので頭数を確保するために選定基準は種牡馬よりも緩く、未勝利馬や未出走馬でもそこそこ血統が良ければ繁殖牝馬になるのが基本。
特に良血の馬が集まる中央競馬では「牝馬を無事に牧場に帰して繁殖入りさせる」ことも管理厩舎の大事な仕事のひとつであり、競走成績が頭打ちになれば繁殖入りを優先して早めに引退させることも多い。ほとんどの一口馬主クラブでは、牝馬は一律に6歳の春で引退と定めている(特例で現役期間延長を認めるクラブもある)。地方競馬では繁殖としての価値が低い牝馬が高齢まで走り続けていることも珍しくないが。
生産牧場にいる繁殖牝馬は、大別して牧場所有の牝馬と、馬主からの預託馬とに分けられる。牧場が所有している牝馬の産駒の扱いは牧場が決められるが、預託馬の産駒については母馬の馬主に決定権がある。
馬も高齢での出産はリスクが大きくなるため、繁殖牝馬は概ね18歳前後から受胎率や出産状況などと相談して繁殖を引退するようになる(受胎率によほど問題がある場合などはもっと早く引退することもある)。繁殖を引退した牝馬は、牧場にいる当歳馬や1歳馬の面倒を見るリードホースを務めることもある。
パートI国のGI馬2頭+重賞/リステッド競走勝ち馬1頭以上を産んだ繁殖牝馬の馬名は「国際保護馬名」となり、以後使うことはできなくなる。
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