羅臼町(らうすちょう)とは、北海道の根室地方にある町(地方公共団体)である。目梨郡に属する。
概要
羅臼町(2023年10月1日時点) | |
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面積 | 約397.72km2 |
人口 | 4,307人 |
町の花 | - |
町の木 | - |
隣接 市町村 |
根室振興局 標津郡:標津町 オホーツク総合振興局 斜里郡:斜里町 |
知床半島の東側半分を占める町である。隣の斜里町とは知床を分け合う関係だが、斜里町との間は険しい知床連山がそびえており、アクセス路は実質的に知床横断道路(国道334号)しかない上、冬期は通行止めになってしまう。そのため、斜里町との交流はあまり盛んではない。また、この知床連山の存在があるため、羅臼町側と斜里町側とでは気候ががらっと変わり、羅臼町側では曇りや雨だったのが峠を越えた途端に晴れた、などといったことはザラである。
知床連山の傾斜が海岸線まで迫っているため平地は少なく、集落は海沿いのわずかな平地に形成されている。
町名はアイヌ語のラウシイ(ra-us-i)が由来とされているが、「ラ(ra)」が「臓腑」の意味と「低い所」の意味を持つ同音異義語であることから解釈には諸説ある。
斜里町側ほど観光地化はされていないが、羅臼港からは観光船が複数出ている。ちなみに2022年に沈没事故を起こした知床遊覧船は斜里町側の業者だが、事故の直後は羅臼町側の観光船利用客も激減するとばっちりを受けた。
主要な産業は漁業で、昆布やウニ、鮭、タラなどが獲れる。道の駅の食堂では羅臼で獲れた海産物を使用した料理を頂くことができ、中でも市場になかなか出回らない黒ハモの蒲焼きをのせた丼は是非食べておきたい。
名所とか
▲知床峠から羅臼岳を望む |
- 知床峠(斜里町との境界。晴れていれば羅臼岳や国後島を望める絶景スポットだが、霧でまともに景色を見れないことも多い。晴れたらラッキーだと思っておこう。)
- 羅臼港(知床の海を航行する観光船の発着港)
- 羅臼国後展望塔
- 知床羅臼ビジターセンター
- 瀬石温泉(海岸沿いにあり、満潮時には水没することで有名な温泉)
交通
国道
町の外へ通じる道路は実質上記の国道2路線のみだが、知床横断道路は冬期通行止めのため、冬期は国道335号が外部に通じる唯一の道路となる。その国道335号が自然災害などで寸断された場合、羅臼町全体が陸の孤島と化す。
また知床横断道路は、通行可能期間中であっても急カーブの連続や霧の発生などに十分注意が必要である。
都道府県道
一般人でも到達可能な知床岬最寄りの地点、相泊漁港へはこの道道87号を北東端まで進むことで行ける。そこから先はまともな道が通じていないので、生半可な装備と知識で知床岬に挑むのは危険。
道の駅
鉄道
現在に至るまで、羅臼町内に鉄道が通ったことはない。最寄りの駅はJR釧網本線の知床斜里駅(斜里町)だが、知床峠経由の最短ルートでも羅臼町中心街から70kmほど距離が離れている。
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関連項目
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